不動産の税金

不動産投資で子どもの教育資金を賢く準備する方法

子どもの将来を思うと、大学までにかかる学費や留学費用が気になって眠れない夜はありませんか。学資保険だけでは足りない、定期預金では増えないと感じる親御さんは少なくありません。

本記事では、家計を圧迫せずに教育資金を準備する手段として、安定収益を狙える不動産投資に注目します。必要な教育費の目安から物件選び、2025年度の最新制度までを整理し、初心者でも実践できるステップを解説します。

教育費はいったいどれくらい必要か

教育費はいったいどれくらい必要か

まず押さえておきたいのは、実際に必要となる教育費の全体像です。文部科学省の2024年度「子どもの学習費調査」によると、進学ルートによって総額は大きく変わります。

進学ルート 幼稚園〜高校 大学4年間 総額(概算)
全て公立+国公立大学 約540万円 約240万円 約780万円
全て公立+私立文系 約540万円 約640万円 約1,180万円
全て私立+私立理系 約1,800万円 約800万円 約2,600万円

兄弟が二人いれば単純計算で倍以上になるため、家計への負担は決して小さくありません。さらに同調査は、支出のピークが大学進学直前の18歳前後に集中することも示しています。

つまり、子どもが生まれてから高校卒業までの約18年間でまとまった資金を用意できれば、奨学金に頼らずに進学を支援できます。しかし超低金利が続く中、18年間で確実に資金を増やす方法を見つけるのは容易ではありません。

そこで注目されるのがインカムゲインを得られる不動産投資です。家賃収入を学費に充てる設計をすれば、毎月のキャッシュフローが教育費の積立とほぼ同じリズムで得られます。最終的に物件を売却すればキャピタルゲイン(売却益)も期待できるため、大学入学時の一時金や留学費用にも対応しやすくなります。

不動産投資で教育資金を準備する仕組み

不動産投資で教育資金を準備する仕組み

ポイントは、家賃収入という「定期的な現金」を教育費の支払いスケジュールに合わせて確保することです。

具体的なシミュレーション例

たとえば、子どもが5歳のときに月8万円の家賃収入が見込める区分マンションを購入したとします。表面利回り6%の物件なら年間収入は約96万円となり、18年間で1,700万円前後が手元に残る計算になります。

項目 金額
月額家賃収入 8万円
年間収入 96万円
18年間の累計収入 約1,728万円
諸経費・空室損失(約20%) ▲約346万円
手残り概算 約1,380万円

この金額があれば、私立文系の大学費用をほぼカバーできます。さらに物件売却時のキャピタルゲインを上乗せすれば、留学費用や大学院進学にも対応可能です。

ローン返済計画のポイント

教育費支払い期と重ならないようローン返済計画を組む工夫も重要です。家賃収入がローン返済額を上回る状態を維持できれば、実質的に家計から持ち出すことなく教育資金の原資が形成されます。

教育資金づくりに適した投資期間は15〜20年が目安といわれます。これは一般的な住宅ローン減税の適用期間(最大13年間)と重なるため、税負担を抑えつつ運用できる点が魅力です。

ファミリー向け物件を選ぶ三つの視点

教育資金準備を目的とした不動産投資では、以下の3つの視点で物件を選ぶことが重要です。

1. 立地は学区と生活利便性を重視

学区・病院・商業施設へのアクセスが良いエリアが望ましいです。ファミリー層の入居ニーズが高いため、空室リスクを低減できるだけでなく長期入居も期待できます。

国土交通省「不動産市場動向2025」によれば、駅徒歩10分以内かつ小学校まで徒歩15分以内の3LDKは平均入居年数が8.1年と、ワンルームの2倍以上です。長期入居は安定したキャッシュフローに直結します。

2. 間取りと広さで適正家賃を確保

間取りと広さが家賃設定に直結します。教育資金目的であればキャッシュフローの安定が最優先なので、過度な高級設備より適正家賃を取れる使い勝手の良さを重視しましょう。

地方都市でも公共交通と商業施設が整ったエリアなら、家賃10万円前後の3DKが堅実な選択肢となります。

3. 管理体制を細かく確認

ファミリー世帯は生活時間帯が似ており、騒音トラブルや共用部分の清掃状態に敏感です。管理会社のレスポンスの速さや定期巡回の有無をチェックし、長期入居を妨げる要因を排除しましょう。

入居者満足度が高まれば退去率が下がり、教育資金計画もより確かなものになります。

キャッシュフローとリスク管理の基本

重要なのは、ローン返済・管理費・修繕積立金・固定資産税を差し引いた「純利益」が常にプラスであるかを確認することです。

返済比率の目安

金融庁のモデルケースでは、返済比率が家賃収入の50%を超えると資金繰りが不安定になると指摘しています。あらかじめ返済比率を40%以下に抑えるシミュレーションが不可欠です。

返済比率 リスク評価 備考
40%以下 低リスク 空室や修繕にも余裕あり
40〜50% 中リスク 予備資金の確保が必要
50%超 高リスク 資金繰り悪化の恐れあり

生活防衛資金の確保

家族のライフイベントは予想外の支出を伴います。急な医療費や転勤での住み替えなどが発生した場合に備え、家賃収入の6か月分を生活防衛資金としてプールしておくと安心です。

日本銀行の統計によると、平均空室期間は主要都市で2.3か月程度ですが、地方や築年数次第で長期化する可能性もあります。

教育資金準備の三原則

言い換えると、教育資金準備のための不動産投資は以下の三原則を守れば大きな失敗を避けやすくなります。

  • 余裕資金で始める:生活費を削って投資しない
  • 長期で構える:短期売却を前提としない
  • 万一を想定する:空室・修繕・金利上昇に備える

高利回りだけを追わず、リスクをコントロールできる範囲で投資規模を決める姿勢が求められます。

2025年度の制度と税優遇を活用しよう

教育資金準備を加速するために、活用できる税制優遇を把握しておきましょう。

住宅ローン減税

2025年度も継続が決定している住宅ローン減税は、対象となる中古物件で耐震基準適合証明を取得すれば、控除期間13年間・控除率0.7%が適用されます。所得税から控除しきれない分は翌年度の住民税からも差し引かれるため、手取りアップが期待できます。

青色申告特別控除

家賃収入に対する所得税を軽減する青色申告特別控除も見逃せません。65万円控除を受けるためには複式簿記で帳簿を付ける必要がありますが、会計ソフトを使えば初心者でも対応可能です。

控除で浮いた税金を教育資金に再投資すれば、複利的な効果が得られます。

教育費贈与の非課税制度

祖父母から教育費として贈与を受ける場合、一定額まで非課税となる制度があります。投資用物件の購入頭金には充てられませんが、学費の一時払いに活用することで自己資金を温存し、キャッシュフローを守る戦略が取れます。

このように制度を組み合わせることで、教育資金計画の実現性は一段と高まります。

まとめ

教育費のピークは子どもが大学進学を迎える18歳前後に訪れます。その負担を軽くするために、不動産投資で毎月の家賃収入を得ながら資産を積み上げる方法は有力な選択肢です。

本記事のポイントを整理すると以下のとおりです。

  • 教育費は進学ルートにより780万〜2,600万円と幅広い
  • 家賃収入を教育費支払いスケジュールに合わせて確保する
  • ファミリー向け物件は立地・間取り・管理体制を重視
  • 返済比率40%以下、生活防衛資金6か月分を確保
  • 住宅ローン減税や青色申告控除を最大限活用する

今日から情報収集とシミュレーションを始め、家族の未来を安心して迎える準備を進めてはいかがでしょうか。

参考文献・出典

  • 文部科学省「令和6年度 子どもの学習費調査」 – https://www.mext.go.jp
  • 国土交通省「不動産市場動向2025」 – https://www.mlit.go.jp
  • 金融庁「家計の資産形成に関するレポート2024」 – https://www.fsa.go.jp
  • 日本銀行「貸出・金利動向統計」 – https://www.boj.or.jp
  • 国税庁「住宅ローン控除の手引き(2025年度版)」 – https://www.nta.go.jp

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