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不動産投資の銀行融資、2026年版・基礎から押さえる3つの選び方

不動産投資を始めようとしたとき、「銀行からどうやって融資を受ければいいのか」と悩む方は少なくありません。物件の選び方や利回りの計算は調べられても、融資の仕組みや銀行ごとの違いとなると、情報が多すぎてどこから手をつければよいか分からなくなりがちです。この記事では、不動産投資における銀行融資の基礎知識を丁寧に整理し、2026年8月時点の実際の金融機関データをもとに、初心者でも理解しやすいよう解説します。融資の仕組みから銀行の選び方、注意点まで順を追って説明しますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

不動産投資ローンの基本的な仕組みを理解する

不動産投資ローンの基本的な仕組みを理解するのイメージ

まず押さえておきたいのは、不動産投資ローンは住宅ローンとは根本的に異なる商品だという点です。住宅ローンは自分が住むための物件に使うローンですが、不動産投資ローンは賃貸収入を得ることを目的とした事業性の高い融資です。そのため、審査基準や金利水準、融資条件がまったく異なります。

住宅ローンの審査では主に申込者の年収や勤務先が重視されますが、不動産投資ローンでは「その物件が生み出す家賃収入でローンを返済できるか」という収益性も重要な判断材料になります。つまり、申込者の属性だけでなく、物件の立地・築年数・構造・賃料水準なども審査に影響するわけです。この点を理解しておくと、融資を受けるための準備がしやすくなります。

融資期間については、物件の構造と築年数が大きく関係します。国税庁の耐用年数表(国税庁 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kojin_jigyo/kichou09.pdf)によると、木造住宅の法定耐用年数は22年、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造の住宅用は47年とされています。金融機関はこの耐用年数を基準に融資可能期間を算出することが多く、築年数が古い物件ほど融資期間が短くなる傾向があります。例えば金融機関の実務では、物件の構造と築年数に応じて融資期間の上限が設定されることが一般的です(Wealth Agent https://www.agent-hp.com/real-estate-investment-loan-comparison/)。

融資期間が長いほど月々の返済額は少なくなり、キャッシュフロー(手元に残るお金)が改善されます。一方で、総返済額は増えるというトレードオフがあります。初心者のうちは、月々の収支を安定させることを優先して、融資期間を長めに設定することを検討するのも一つの考え方です。

銀行ごとに異なる融資条件を比較する

銀行ごとに異なる融資条件を比較するのイメージ

不動産投資ローンは、銀行によって金利・融資額・対象エリア・審査基準が大きく異なります。これが、銀行選びを難しくしている最大の理由です。同じ物件・同じ申込者でも、どの銀行に申し込むかによって融資の可否や条件が変わることは珍しくありません。

具体的な例として、いくつかの金融機関の条件を見てみましょう。オリックス銀行の不動産投資ローン(オリックス銀行 https://www.orixbank.co.jp/personal/property/)は、借入金額2,000万円以上2億円以下、借入期間1年以上35年以下という設定です。対象エリアは原則として首都圏・近畿圏・名古屋市・福岡市の居住用不動産で、一部地方中核市についてはアパート1棟に限り取り扱いできる場合があります。利用条件は、借入時20歳以上60歳未満・完済時85歳未満・同一勤務先3年以上・前年度年収500万円以上が原則です。

三井住友信託銀行のアパートローン(三井住友信託銀行 https://www.smtb.jp/-/media/tb/personal/loan/pdf/apartment.pdf)は、借入限度額3億円以内・借入期間35年以内という、より大きな規模の融資に対応しています。金利は変動金利コース(年2回見直し)と、3年・5年・10年・15年・20年・30年から選べる固定金利コースの2種類が用意されています。また、家賃振込口座を返済用の普通預金口座に指定する必要があるという特徴もあります。

住宅金融支援機構の賃貸住宅融資(住宅金融支援機構 https://www.jhf.go.jp/loan/kinri/chintai.html)は、最長40年の固定金利という点が大きな特徴です。融資手数料・繰上返済手数料が不要という点も、長期保有を前提とした投資家にとって魅力的な条件です。

地銀・信用金庫の融資を活用するときの基礎知識

地方銀行や信用金庫は、メガバンクや大手ネット銀行とは異なる特性を持っており、地域密着型の融資が期待できます。特定のエリアに強い地銀を選ぶことで、物件評価が有利になるケースもあります。

北洋銀行(北洋銀行 https://www.hokuyobank.co.jp/rates/index.html)の2026年8月10日時点の店頭基準金利を見ると、アパートローンは変動3.375%・固定3年5.050%・5年5.700%・10年6.300%となっています。ただし、これはあくまで「店頭基準金利」であり、実際の適用利率は申込者の属性や物件条件によって異なります。この点は、どの金融機関でも同様です。

伊達信用金庫(伊達信用金庫 https://www.shinkin.co.jp/dateshin/common/asset/data/pdf/business_loan02_260504.pdf)のアパートローンは、2026年5月1日現在、固定金利が3年2.650%・5年2.850%・10年3.450%という水準です。融資額は1億円以内で、RC・SRC造の新築・購入は30年以内、それ以外は20年以内という融資期間の設定になっています。信用金庫の場合、会員または会員になれる方が基本的な対象となるため、地域とのつながりが重要になります。

地銀・信用金庫を活用する際の注意点として、対象エリアが限定されることが挙げられます。Wealth Agentの比較情報(Wealth Agent https://www.agent-hp.com/real-estate-investment-loan-comparison/)によると、例えば横浜銀行は神奈川・東京が主な対象エリアとされており、エリア外の物件には対応していないことがあります。物件の所在地と金融機関の対応エリアを事前に確認することが、融資交渉をスムーズに進める第一歩です。

融資を受ける際に必ず確認すべき注意点

不動産投資の銀行融資には、見落としがちな注意点がいくつかあります。金利や融資額だけに目を向けていると、後から想定外のコストや制約に気づくことになりかねません。

まず確認したいのが、諸費用の内訳です。オリックス銀行の場合、取扱事務手数料は借入金の2.20%(税込)以内で、保証料・団信保険料は不要とされています(オリックス銀行 https://www.orixbank.co.jp/personal/property/charges.html)。一方、常陽銀行のアパートローン(常陽銀行 https://www.joyobank.co.jp/personal/loan/apartment/)では事務取扱手数料が借入金額×1.1%(税込)という設定です。また、三井住友信託銀行ではローン取扱手数料77,000円(税込)が借入時に必要で、固定金利コースの特約期間中は原則として繰上返済ができず、認められた場合でも違約金2.0%が発生します。このように、手数料や繰上返済の条件は銀行によって大きく異なるため、総コストで比較することが重要です。

次に注意したいのが、金利の変動リスクです。UI銀行は2026年4月1日に投資用不動産ローンの基準金利を年1.550%から年1.800%へ0.250%引き上げており(UI銀行 https://www.uibank.co.jp/cms_source/data/news/2026/001949.html)、以降は毎年4月1日と10月1日に見直すとしています。変動金利を選んだ場合、将来的に金利が上昇すると返済額が増えるリスクがあります。固定金利は返済額が安定する一方で、一般的に変動金利より高めに設定されています。自分のリスク許容度と資金計画に合わせて、どちらを選ぶか慎重に検討しましょう。

また、借り換えローンと新規購入ローンは別物であることも覚えておく必要があります。東京スター銀行の投資用借り換えローン(東京スター銀行 https://www.tokyostarbank.co.jp/products/loan/mortgage_collateral/investment_refinance.html)は、新規の投資用不動産購入には使えず、個人名義ローンの借換専用です。借入期間は1年以上30年以内、借入額は100万円以上で、事務手数料は2.2%〜3.3%(税込)となっています。既存ローンの条件改善を目的とする場合と、新規購入の場合では、利用できる商品が異なる点に注意が必要です。

まとめ

不動産投資における銀行融資は、金利・融資額・対象エリア・諸費用・審査基準など、比較すべき要素が多岐にわたります。重要なのは、一つの銀行だけで判断せず、複数の金融機関の条件を比較した上で、自分の投資スタイルや物件の特性に合った融資先を選ぶことです。地銀や信用金庫は対象エリアが限られる一方で、地域の物件評価に強みを持つ場合もあります。また、金利の種類や諸費用、繰上返済の条件なども含めた総コストで比較することが、長期的な収益を守るうえで欠かせません。まずは今回紹介した各金融機関の公式サイトや商品説明書を確認し、自分に合った融資の選択肢を探してみてください。不動産投資の成功は、物件選びと同じくらい、融資選びにかかっています。

参考文献・出典

  • オリックス銀行 不動産投資ローン — https://www.orixbank.co.jp/personal/property/
  • オリックス銀行 不動産投資ローン 商品説明書 — https://www.orixbank.co.jp/personal/property/account.html
  • オリックス銀行 借り入れに必要な諸費用 — https://www.orixbank.co.jp/personal/property/charges.html
  • スルガ銀行 投資用不動産ローン 商品概要説明書 — https://www.surugabank.co.jp/surugabank/prod/pdf/real_estate.pdf
  • 三井住友信託銀行 商品概要説明書 アパートローン — https://www.smtb.jp/-/media/tb/personal/loan/pdf/apartment.pdf
  • 北洋銀行 預金・ローン金利一覧 — https://www.hokuyobank.co.jp/rates/index.html
  • 常陽銀行 アパートローン — https://www.joyobank.co.jp/personal/loan/apartment/
  • 東京スター銀行 投資用借り換えローン — https://www.tokyostarbank.co.jp/products/loan/mortgage_collateral/investment_refinance.html
  • AGビジネスサポート 不動産投資ローン 貸付条件のご案内 — https://www.aiful-bf.co.jp/conditions/pdf/real_estate_investment.pdf
  • 住宅金融支援機構 賃貸住宅融資金利 — https://www.jhf.go.jp/loan/kinri/chintai.html
  • 住宅金融支援機構 令和8年8月の参考金利のお知らせ — https://www.jhf.go.jp/files/topics/5378_ext_99_0.pdf
  • 日本政策金融公庫 融資制度一覧(国民生活事業) — https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/index_k_02.html
  • 伊達信用金庫 アパートローン — https://www.shinkin.co.jp/dateshin/common/asset/data/pdf/business_loan02_260504.pdf
  • UI銀行 投資用不動産ローン基準金利改定のお知らせ — https://www.uibank.co.jp/cms_source/data/news/2026/001949.html
  • 国税庁 主な減価償却資産の耐用年数表 — https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kojin_jigyo/kichou09.pdf
  • Wealth Agent 主要14銀行の不動産投資ローン比較 — https://www.agent-hp.com/real-estate-investment-loan-comparison/

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