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渋谷駅の工事はいつまで?2034年完成の全貌

「渋谷駅の工事、いったいいつまで続くのだろう」と感じている方は少なくないはずです。通勤や通学で駅を使うたびに、仮囲いや迂回路の光景が目に入り、少し疲れを覚えることもあるでしょう。実は渋谷駅の再開発は「100年に一度」とも呼ばれる超大規模プロジェクトで、一度に完成するものではなく段階的に進んでいます。この記事では、全体スケジュールと年度ごとの節目、工事が長引く本当の理由、さらに不動産投資の観点から見た渋谷エリアの将来性まで、公式情報をもとにわかりやすく整理します。

渋谷駅の工事はいつまで?結論は2034年度

まず結論からお伝えすると、渋谷駅を中心とした再開発の全体完成は2034年度が目標とされています。東急のプレスリリースによると、ハチ公広場などを含めた全体の完成は2034年度を予定しているとされ、これが現時点での公式な最終目標です。ただし「2034年」と聞いて遠い先の話に感じる必要はありません。それまでの間にも、私たちが日常で体感できる大きな節目がいくつも訪れます。

ここで注意したいのが「年度」という表記です。2034年度とは2034年4月から2035年3月までを指すため、暦の感覚では実質的に2035年初頭までかかる可能性があります。ニュースや公式資料の多くが年度で表記しているため、暦年と混同しないよう覚えておくと、スケジュールを正確に把握できます。

もうひとつ大切なのは、「渋谷駅の再開発」といっても複数のプロジェクトが同時に進んでいる点です。2034年度完成というのは、あくまで渋谷駅街区整備を指しています。周辺には別事業として進むものもあり、たとえば渋谷サクラステージは2023年11月30日にすでに竣工しており、先行して完成した施設も存在します。すべてが未完成というわけではないのです。

なぜこんなに工事が長引くのか

渋谷駅の工事が長く続いているように感じるのには、明確な理由があります。東急公式サイトによると、渋谷駅には4社9路線が乗り入れており、国土交通省の資料では1日あたり約300万人が利用し、しかも地下5階から地上3階に及ぶ多層構造を持っています。これほど複雑な条件を抱えたターミナル駅は他に例がなく、利用者の安全を確保しながら工事を進めるには、どうしても段階的な施工にならざるを得ません。

さらに、工事の中身は単なる駅ビルの建て替えではありません。渋谷区の解説では、歩行者動線の構築や駅のプラットホームの移設、雨水貯留施設の整備、そして河川工事までが含まれると説明されています。実際に東口には貯水量約4,000㎥の雨水貯留施設が整備されるなど、防災基盤の強化も並行して進められてきました。谷地形の渋谷は浸水に弱く、街を作り直すと同時に安全性を高める必要があるのです。

加えて、当初の計画から完成時期が大きく変わったことも、「いつ終わるのかわからない」という印象を強めた要因です。東急の公式記事によると、全体完成は当初2027年度を予定していましたが、整備計画や着工スケジュールの変更に伴い2034年度へ見直されました。事業者はこの背景として、安全確保と駅機能の維持を前提とした度重なる施工計画の見直しや、広場空間と歩行者動線の再編を挙げています。営業を続けながら工事を進めるという制約が、工期に大きく影響しているわけです。

なお、一部の公式資料には2025年1月時点でも第II期を「2027年度予定」とする旧表記が残っています。こうした古い情報が混在していることも混乱の一因ですが、最新の公式計画では全体完成は2034年度で整理されていると理解しておけば安心です。

2030・2031・2033・2034年度、4つの節目

渋谷駅再開発のスケジュールを理解するうえで、押さえておきたい節目が4つあります。年度ごとに何が完成するのかを把握すると、全体像がぐっとつかみやすくなります。

最初の大きな節目は2030年度です。東急のプレスリリースによると、この年度に渋谷駅本体と駅を中心とした歩行者ネットワークが「概成」を迎えます。概成とは、おおむね完成した状態を指す言葉で、駅の主要施設と周辺の歩行者動線がほぼ整う段階です。具体的には、東口4階のスカイウェイ(仮称)や西口3階の上空施設(仮称)の一部が概成する計画で、渋谷区の資料では、この時期に「まちびらき」のイベントも予定されているとされています。毎日の通勤・通学で感じる不便さの多くは、この2030年度までに大きく解消されると期待できます。

次の節目は2031年度で、渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)が完成する予定です。渋谷スクランブルスクエアは2019年に東棟が先行開業しており、中央棟・西棟の完成によって、駅直結の大型複合施設がついに全体像を現します。オフィス・商業・ホテルが一体となった巨大施設の誕生は、渋谷の街の魅力をさらに押し上げるはずです。

続く2033年度には、中央棟4階の「4階パビリオン(仮称)」と、ハチ公広場へつなぐ縦動線「アーバン・コア」が完成する予定です。谷地形の渋谷では、上下移動をスムーズにする縦動線が街の使い勝手を大きく左右します。そして最終年度である2034年度までに、ハチ公広場・東口地上広場・中央棟4階広場・西口3階上空施設・中央棟10階広場の5つ、計約20,000㎡にのぼる広場空間が整備される計画です。この時点で「100年に一度」のプロジェクトがひとつの区切りを迎えます。

年度ごとの主な完成内容を整理すると、次のようになります。

年度主な完成内容
2030年度駅本体・歩行者ネットワークが概成、スカイウェイ一部完成、まちびらき
2031年度渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)完成
2033年度4階パビリオン(仮称)・アーバン・コア完成
2034年度ハチ公広場含む5つの広場空間(計約20,000㎡)整備、全体完成

ただし、完成イメージには変更の可能性がある点にも留意が必要です。東急の資料では、ハチ公像の位置を含むハチ公広場の最終形状は、2025年5月時点でまだ関係者にて検討中とされています。今後の発表によって細部が変わる余地は残されているのです。

工事は今どこまで進んでいる?現在の状況

「結局、今はどんな工事をしているのか」という点も気になるところでしょう。渋谷駅街区の公式進捗ページでは月間予定工程表が随時更新されており、工事が現在進行形であることがはっきりわかります。実際に2026年8月時点でも新しい工程表が公開されており、東口駅前広場整備工事や西口地下通路工事、百貨店南館の地下解体などが同時に進められています。

このように複数の工区で異なる工事が並行しているため、渋谷駅周辺では常にどこかで工事が行われているように見えます。東口も西口も、それぞれのタイミングで通路の切り替えや迂回が発生するため、利用者にとっては当面のあいだ不便が続くのが現実です。とはいえ、こうした細かな進捗は公式サイトで毎月確認できるため、日常的に駅を使う方は工程表を一度チェックしておくと、通路変更などに慌てずに済みます。

不動産投資から見た渋谷再開発の意味

渋谷駅の再開発は、不動産投資を検討する方にとっても重要なテーマです。大規模な都市開発が進むエリアでは、一般的に不動産価値が上昇しやすい傾向があるとされ、渋谷はその代表的な事例として多くの投資家から注目されています。国内外の大手企業がオフィスを渋谷に移す動きも続いており、街の性格そのものが変わりつつあります。

ポイントは、再開発の「完成後」だけでなく「進行中」の段階にも節目があるという点です。2030年度の歩行者ネットワーク概成、2031年度のスクランブルスクエア第II期完成、そして2034年度の全体完成と、段階ごとに街の魅力が積み上がっていきます。こうした節目を見越して長期的な視点で投資戦略を立てることが、渋谷エリアでは特に有効だと考えられます。

一方で、再開発エリアへの投資にはリスクも伴います。工事期間中は騒音や人の流れの変化が生じるため、賃貸物件では入居者の満足度に影響が出ることもあります。また、過去に完成時期が2027年度から2034年度へと延びたように、今後もスケジュールが変わる可能性はゼロではありません。さらに渋谷は物件価格が高水準にあるため初期投資額が大きくなりがちで、利回りだけでなく長期的な資産価値の維持という観点から物件を評価することが欠かせません。具体的な投資判断は個別事情によって大きく異なるため、不動産の専門家や金融機関に相談しながら進めることをおすすめします。

完成後の渋谷はどう変わるのか

2034年度の全体完成に向けて、渋谷の街は大きく姿を変えていきます。まず期待されるのが、駅の使いやすさの向上です。現在の渋谷駅は「日本一わかりにくい駅」とも言われるほど複雑な構造ですが、再開発によって地上レベルの動線も大きく改善されます。東急公式サイトによると、JR渋谷駅の東西を結ぶ自由通路は大幅に拡幅されることが予定されており、駅を横断する移動が格段にわかりやすくなります。

次に、上空の歩行者ネットワークの充実です。スカイウェイやアーバン・コアといった立体動線が整うことで、谷地形ゆえの上下移動の負担が軽減され、雨の日でも快適に移動できる動線が確保されます。渋谷区が掲げる「深い谷を魅力に変える」という発想が、こうした立体的な街づくりに表れています。

そして、計約20,000㎡にのぼる5つの広場空間の誕生も見逃せません。渋谷のシンボルであるハチ公広場が新たな姿に生まれ変わり、複数の大型複合施設と結びつくことで、渋谷は「若者の街」というイメージを超えた、ビジネスと文化の国際的な拠点へと進化することが期待されています。なお、宮益坂地区第一種市街地再開発事業のように駅周辺で並行して進む別事業もあり、東京都は同事業の建築工事完了を令和13年度(2031年度)としています。こうした複数のプロジェクトが重なり合うことで、渋谷全体が一段と厚みのある街になっていくでしょう。

まとめ

渋谷駅の工事の「終わり」は、2034年度の全体完成です。ただし、そこに至るまでにも2030年度の駅・歩行者ネットワーク概成、2031年度のスクランブルスクエア第II期完成、2033年度のアーバン・コア完成と、大きな節目が続きます。「いつまで工事が続くのか」という問いに対する最も実用的な答えは、「2030年度に大きく前進し、2034年度に全体が完了する」という整理になります。

工事が長引いている背景には、4社9路線・1日約300万人という条件のなかで、ホーム移設や河川工事、防災基盤の整備までを営業を続けながら進めるという、他に例のない難しさがあります。日々の工事進捗は公式サイトの月間工程表で確認でき、通路変更などにも備えられます。渋谷の変化を長期的な視点で捉えながら、最新のスケジュールはJR東日本・東急・渋谷区の公式サイトで随時ご確認ください。

参考文献・出典

  • 東急 プレスリリース「渋谷駅街区計画、最終章へ」(2025年5月9日)- https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20250509_shibuyaekigaiku_t_0.pdf
  • 東急公式サイト「渋谷再開発、最終章へ 2034年度完成へ向けた全貌が明らかに」- https://www.tokyu.co.jp/area/shibuya/article/arti-01JV66RYZG7831J21SVP9Y7371/
  • 渋谷区「渋谷駅中心地区の大規模再開発は最終段階へ」- https://www.city.shibuya.tokyo.jp/contents/koho-news/1581/20250615_special_mini.html
  • 渋谷区「上空通路と立体動線で、『深い谷』を魅力に変えて。」- https://www.city.shibuya.tokyo.jp/contents/koho-news/1581/20250615_special.html
  • SHIBUYA FUTURE 渋谷駅街区土地区画整理事業「工事進捗」- https://www.re-shibuya.jp/information/progress/
  • 東京都都市整備局「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」- https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/machizukuri/shigaichi_seibi/sai-kai/saikaihatsu/saikaihatsu13-11
  • 東急不動産「渋谷サクラステージが完成!」- https://www.tokyu-land.co.jp/company/magazine/shibuyasakurastage.html

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