「池袋マルイが閉店してから、あの場所はどうなったんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。長年にわたって池袋西口のランドマークとして親しまれてきた池袋マルイが姿を消し、跡地がどう生まれ変わるのか、地元住民や不動産に関心を持つ方から注目を集めてきました。この記事では、池袋マルイが閉店した経緯から、跡地に誕生した新施設の詳細、さらに周辺エリアの再開発計画や不動産への影響まで、最新情報をもとにわかりやすくお伝えします。
池袋マルイはなぜ閉店したのか

池袋マルイは2021年8月29日をもって営業を終了し、閉店しました。長年にわたって池袋西口エリアを代表する商業施設として多くの人に利用されてきただけに、その閉店は地域に大きな驚きをもたらしました。
閉店の背景には、近年の小売業を取り巻く厳しい環境変化があったと考えられます。ECサイトの急速な普及によって実店舗への来客が減少傾向にあったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大が消費行動に大きな影響を与えた時期とも重なっていました。また、池袋エリアには東武百貨店や西武百貨店といった大型商業施設が集中しており、競争環境の厳しさも一因として挙げられます。
一方で、閉店はあくまでも商業施設としての役割を終えたということであり、跡地の活用については早い段階から新たなプロジェクトが動き始めていました。むしろ閉店を機に、池袋西口エリア全体の再開発という大きな流れが加速したとも言えます。地域の変化を惜しむ声がある一方で、新しい街づくりへの期待も高まっていきました。
跡地に誕生した「IT tower TOKYO」とはどんな施設か
池袋マルイの跡地で進められてきた「IT tower TOKYOプロジェクト」は、2026年3月14日に開業を迎えました(出典:PR TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000174828.html)。商業施設からオフィスビルへという大胆な転換は、池袋西口エリアの新たな顔として注目を集めています。
建物のスペックは圧巻です。高さ140m、地上27階・地下4階という超高層複合オフィスビルで、延床面積は41,639㎡、敷地面積は3,348㎡に及びます(出典:IT tower TOKYO公式サイト https://ittower-tokyo.com/about.html)。所在地は東京都豊島区西池袋3丁目28番13号で、池袋駅に直結しているのが最大の特徴です(出典:IT tower TOKYO公式サイト https://ittower-tokyo.com/information.html)。
アクセスの利便性は特筆すべきレベルです。JR各線(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)、東京メトロ各線(丸の内線・有楽町線・副都心線)、東武東上線、西武池袋線という8路線の各改札から地下通路でつながっており、雨の日でも濡れずに移動できます(出典:IT tower TOKYO公式サイト https://ittower-tokyo.com/)。これだけ多くの路線に直結している施設は都内でも珍しく、ビジネス拠点としての価値を大きく高めています。
名称に「IT」を冠していることからもわかるように、この施設はテクノロジー関連企業を主なターゲットとした先進的なオフィスビルとして設計されています。池袋エリアに新たなビジネス集積を生み出す拠点として、今後の動向が注目されます。
商業・医療テナントの充実ぶりに注目
IT tower TOKYOはオフィスビルでありながら、日常の利便性を高める商業テナントも充実しています。ビックカメラが2〜4フロアにわたって入居しており、家電専門店として池袋エリアにおける存在感をさらに強めています(出典:IT tower TOKYO公式サイト https://ittower-tokyo.com/shop/)。
飲食・食料品の面でも充実した顔ぶれが揃っています。高品質な食料品で知られる成城石井、コーヒーと紅茶を楽しめるTULLY’S COFFEE & TEA、ニューヨーク発のベーカリーブランドTHE CITY BAKERYなどが入居しており、ビジネスパーソンだけでなく周辺住民にとっても使い勝手のよい施設となっています。
さらに注目したいのが医療機能の充実です。2026年9月1日には内科・糖尿病クリニックの開院が予定されており、オフィスワーカーが働きながら健康管理を行える環境が整いつつあります(出典:IT tower TOKYO公式サイト https://ittower-tokyo.com/shop/)。商業・医療・オフィスが一体となった複合施設として、池袋マルイとは異なる形で地域の生活を支える役割を担っていくことになりそうです。
かつての池袋マルイに親しんでいた方にとっては、ファッションや雑貨を楽しめる百貨店型の施設がなくなったことへの寂しさもあるかもしれません。しかし、IT tower TOKYOは「働く・買う・健康を守る」という現代のニーズに応えた新しい形の複合施設として、池袋西口エリアに新たな価値をもたらしています。
池袋西口エリア全体の再開発計画と不動産への影響
IT tower TOKYOの誕生は、池袋西口エリアで進む大規模な再開発計画の一部に過ぎません。東京都は池袋駅西口地区第一種市街地再開発事業として、地区面積約4.5haにわたる整備を進めており、施設建築物は3棟合計の規模となる計画です(出典:東京都都市整備局 https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/machizukuri/shigaichi_seibi/sai-kai/saikaihatsu/saikaihatsu16-8)。
豊島区はこの再開発の目的について、歩行者中心のまちへの都市構造の転換と、文化・芸術等の育成・創造・発信・交流機能の充実・強化を図ることと説明しています(出典:豊島区公式ホームページ https://www.city.toshima.lg.jp/433/2411131401.html)。つまり、単に建物を建て替えるだけでなく、池袋西口エリアそのものの性格を変えていく大きな都市計画の一環として位置づけられているのです。
こうした大規模再開発が不動産市場に与える影響は、一般的に無視できないものがあります。超高層オフィスビルの誕生によって就業者数が増加すれば、周辺エリアの賃貸需要が高まる可能性があります。また、歩行者中心のまちづくりが進むことで、エリア全体の居住環境や商業環境が向上し、地価や賃料水準に影響を与えることも考えられます。ただし、実際の不動産価格や賃料の変動は個別の物件条件や市場全体の動向にも左右されるため、具体的な投資判断を行う際は最新の市場データを確認することが重要です。
池袋エリアはもともと交通利便性の高さから不動産投資先として注目されてきましたが、今回の再開発によってその魅力がさらに高まる可能性があります。エリアの変化を長期的な視点で追いかけることが、不動産投資において重要な情報収集の一つとなるでしょう。
まとめ
池袋マルイは2021年8月29日に閉店し、その跡地には超高層複合オフィスビル「IT tower TOKYO」が2026年3月14日に開業しました。高さ140m・地上27階という規模と8路線直結という圧倒的な利便性を誇るこの施設は、池袋西口エリアの新たなランドマークとして注目を集めています。商業テナントや医療機能も充実しており、かつての商業施設とは異なる形で地域の生活を支える存在となっています。さらに、東京都と豊島区が進める池袋駅西口地区の大規模再開発は、エリア全体の都市構造を変えていく長期的なプロジェクトです。池袋西口エリアの変化は今後も続いていきます。不動産投資や居住地選びを検討している方は、最新の開発動向を継続的にチェックしてみてください。
参考文献・出典
- 池袋マルイ公式サイト — https://www.0101.co.jp/048/
- IT tower TOKYO公式サイト(トップページ) — https://ittower-tokyo.com/
- IT tower TOKYO公式サイト(ABOUTページ) — https://ittower-tokyo.com/about.html
- IT tower TOKYO公式サイト(インフォメーション) — https://ittower-tokyo.com/information.html
- IT tower TOKYO公式サイト(ショップ&カフェ) — https://ittower-tokyo.com/shop/
- PR TIMES「IT tower TOKYO 2026年3月14日開業」 — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000174828.html
- 東京都都市整備局「池袋駅西口地区第一種市街地再開発事業」 — https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/machizukuri/shigaichi_seibi/sai-kai/saikaihatsu/saikaihatsu16-8
- 豊島区公式ホームページ「市街地再開発事業(池袋駅西口地区・池袋駅直上西地区)」 — https://www.city.toshima.lg.jp/433/2411131401.html
- 東京都環境局「池袋駅西口地区及び池袋駅直上西地区第一種市街地再開発事業 手続きの進捗状況」 — https://www.kankyo1.metro.tokyo.lg.jp/archive/assessment/information/projects_list/390dtl.html