不動産投資を始めたいけれど、東京や大阪は価格が高すぎて手が出ない。そんな悩みを抱えている方にとって、名古屋の一棟アパート投資は魅力的な選択肢となります。実は名古屋エリアでは、6500万円以下の予算でも利回り7.5%を狙える物件が存在します。この記事では、名古屋における一棟アパート投資の魅力から、具体的な物件選びのポイント、資金計画の立て方まで、初心者の方でも理解できるよう詳しく解説していきます。名古屋という立地の優位性を活かしながら、安定した収益を生み出す不動産投資の実現方法をお伝えします。
名古屋が一棟アパート投資に適している理由

名古屋は日本三大都市圏の一つでありながら、東京や大阪と比較して物件価格が抑えられているという大きなメリットがあります。2026年5月時点のデータによると、名古屋市内の一棟アパート平均価格は東京23区の約60%程度となっており、投資のハードルが低いのが特徴です。
人口動態の面でも名古屋は安定しています。名古屋市の人口は約233万人を維持しており、愛知県全体では約755万人と全国第4位の規模を誇ります。トヨタ自動車をはじめとする製造業の集積地として、安定した雇用環境が整っているため、賃貸需要も堅調に推移しています。特に単身者向けの賃貸需要は年々増加傾向にあり、ワンルームから2DKクラスのアパートは常に一定の需要が見込めます。
交通インフラの充実も見逃せません。名古屋駅を中心に地下鉄網が発達しており、市内のどこからでもアクセスが良好です。さらに2027年にはリニア中央新幹線の開業が予定されており、東京まで最速40分で結ばれることになります。この影響で名古屋の不動産価値は今後さらに上昇する可能性が高いと考えられています。
経済面では、名古屋圏のGDPは約40兆円規模で、これは世界の主要都市と比較しても上位に位置します。製造業だけでなく、サービス業や情報産業も成長しており、多様な産業構造が地域経済を支えています。このような経済的基盤の強さが、賃貸市場の安定性につながっているのです。
利回り7.5%を実現できる名古屋の投資環境
名古屋で利回り7.5%という数字は、決して非現実的な目標ではありません。2026年5月時点の日本不動産研究所のデータによると、名古屋市内のアパート平均表面利回りは6.8%となっており、物件選びと運営方法次第で7.5%以上を達成することは十分可能です。
東京23区の平均表面利回りが5.1%、大阪市が5.9%であることを考えると、名古屋の利回り水準の高さが際立ちます。これは物件価格が相対的に低い一方で、賃料水準がある程度維持されているためです。名古屋の1Kアパートの平均賃料は月額4.5万円から5.5万円程度で、東京と比べて2割程度低い水準ですが、物件価格は3割から4割低いため、結果として利回りが高くなる構造になっています。
利回り7.5%を実現するためには、エリア選定が重要です。名古屋市内でも千種区、昭和区、瑞穂区といった地下鉄沿線エリアは賃貸需要が高く、空室リスクが低い傾向にあります。一方で、守山区や緑区などの郊外エリアでは、駅から徒歩圏内の物件であれば、より高い利回りを狙うことができます。
物件の築年数も利回りに大きく影響します。築15年から25年程度の物件は、価格が新築の半額程度まで下がる一方で、適切な管理を行えば十分に賃貸需要があります。このゾーンの物件を選ぶことで、表面利回り7.5%以上を実現しやすくなります。ただし、築年数が古い物件は修繕費用が増える傾向にあるため、実質利回りも必ず確認することが大切です。
6500万円以下で購入できる一棟アパートの特徴
6500万円以下の予算で名古屋の一棟アパートを購入する場合、どのような物件が選択肢になるのでしょうか。まず物件規模としては、6戸から10戸程度の小規模アパートが中心となります。延床面積は200平米から350平米程度で、各戸の専有面積は20平米から35平米のワンルームまたは1Kタイプが一般的です。
築年数は15年から30年程度の物件が多くなります。この価格帯では新築や築浅物件は難しいですが、適切にメンテナンスされた物件であれば、まだ十分に収益を生み出すことができます。重要なのは建物の構造と状態です。木造アパートの場合、法定耐用年数は22年ですが、実際には適切な管理により40年以上使用できるケースも多くあります。
立地条件としては、名古屋市内の地下鉄駅から徒歩10分から15分圏内、または主要バス路線沿いの物件が中心となります。駅徒歩5分以内の好立地物件は6500万円以下では見つけにくいですが、徒歩10分程度であれば選択肢は広がります。名古屋は自転車利用が盛んな地域でもあるため、駅から少し離れていても賃貸需要は見込めます。
想定される月額家賃収入は、1戸あたり4万円から5.5万円程度です。8戸のアパートで平均家賃4.8万円とすると、満室時の年間家賃収入は約460万円となり、物件価格6000万円に対して表面利回り7.7%という計算になります。ただし、空室率や運営経費を考慮した実質利回りは5%から6%程度になることを想定しておく必要があります。
物件選びで押さえるべき重要ポイント
名古屋で一棟アパートを選ぶ際、最初に確認すべきは立地の将来性です。リニア中央新幹線の開業を控え、名古屋駅周辺だけでなく、地下鉄東山線や桜通線沿線の再開発も進んでいます。こうした開発計画のある地域は、将来的な資産価値の上昇が期待できます。
建物の状態確認は専門家の力を借りることをお勧めします。特に築20年以上の物件では、外壁のひび割れ、屋根の劣化、配管の老朽化などをチェックする必要があります。購入前にホームインスペクション(住宅診断)を実施することで、購入後の予期せぬ修繕費用を避けることができます。診断費用は5万円から10万円程度ですが、数百万円の修繕リスクを回避できる可能性を考えれば、決して高い投資ではありません。
現在の入居状況と賃料水準も重要な判断材料です。満室稼働している物件は魅力的に見えますが、相場より高い賃料設定で無理に満室にしているケースもあります。周辺の類似物件と比較して、適正な賃料水準かどうかを確認しましょう。また、入居者の属性や入居期間も確認することで、物件の安定性を判断できます。
管理状態の確認も欠かせません。共用部分の清掃が行き届いているか、ゴミ置き場が整理されているか、自転車置き場が適切に管理されているかなど、細かい点をチェックします。管理が行き届いている物件は入居者の質も高く、長期的に安定した運営が期待できます。逆に管理が杜撰な物件は、購入後に入居者トラブルが発生するリスクが高まります。
資金計画と融資戦略の立て方
6500万円以下の一棟アパートを購入する場合、自己資金として1500万円から2000万円程度を用意することが理想的です。これは物件価格の25%から30%に相当し、金融機関の融資審査を通りやすくするだけでなく、月々の返済負担を軽減する効果もあります。
融資を受ける際は、複数の金融機関を比較検討することが重要です。地方銀行や信用金庫は、地域の不動産投資に積極的な姿勢を示すケースが多く、メガバンクよりも柔軟な審査を行う傾向にあります。名古屋エリアでは、愛知銀行、名古屋銀行、中京銀行などが不動産投資融資に実績があります。
金利条件は2026年5月時点で、変動金利が1.5%から2.5%程度、固定金利が2.0%から3.0%程度となっています。金利が1%違うだけでも、30年間の総返済額は数百万円の差が生じます。自己資金比率が高いほど、金利条件は有利になる傾向があるため、可能な限り自己資金を増やす努力をすることが賢明です。
返済期間の設定も慎重に検討しましょう。木造アパートの場合、金融機関は通常15年から25年程度の融資期間を設定します。返済期間を長くすれば月々の返済額は減りますが、総返済額は増加します。一方、返済期間を短くすれば総返済額は減りますが、月々のキャッシュフローが厳しくなります。自分の収入状況と投資目標に応じて、最適な返済期間を選択することが大切です。
諸費用の準備も忘れてはいけません。物件価格以外に、仲介手数料(物件価格の3%+6万円)、登記費用、不動産取得税、火災保険料などで物件価格の8%から10%程度が必要になります。6000万円の物件であれば、480万円から600万円程度の諸費用を見込んでおく必要があります。
収支シミュレーションの作り方
実際に6000万円の一棟アパート(8戸、平均賃料4.8万円)を購入した場合の収支をシミュレーションしてみましょう。まず満室時の年間家賃収入は約460万円となります。ここから空室率を15%と想定すると、実質的な年間家賃収入は約391万円になります。
支出項目としては、まず管理費が挙げられます。管理会社に委託する場合、家賃収入の5%程度が相場ですので、年間約20万円となります。固定資産税と都市計画税は物件評価額によりますが、年間40万円から60万円程度を見込んでおきます。火災保険料は年間10万円から15万円程度です。
修繕費用は年間の家賃収入の10%から15%を積み立てることが推奨されます。この物件の場合、年間40万円から60万円程度を修繕積立金として確保しておくべきです。築年数が古い物件ほど、この比率を高めに設定する必要があります。
融資条件を自己資金2000万円、借入4000万円、金利2.0%、返済期間20年とすると、年間返済額は約243万円となります。これらを合計すると、年間支出は約373万円から398万円程度になります。
収入391万円から支出398万円を差し引くと、年間キャッシュフローはマイナス7万円からプラス18万円程度となります。一見すると厳しい数字に見えますが、これは保守的なシミュレーションです。空室率を10%に抑えられれば、年間キャッシュフローは50万円以上になります。また、ローン返済が進むにつれて、キャッシュフローは改善していきます。
空室リスクを最小化する運営戦略
名古屋の賃貸市場において、空室率を低く抑えることが安定収益の鍵となります。2026年3月の国土交通省住宅統計によると、全国のアパート平均空室率は21.2%ですが、適切な運営により10%以下に抑えることは十分可能です。
入居者募集の工夫が重要です。複数の不動産仲介会社と提携し、広告料(AD)を適切に設定することで、積極的に入居者を紹介してもらえる環境を作ります。名古屋エリアでは、家賃1か月分から2か月分程度のADが一般的です。また、インターネット無料サービスの導入は、入居者募集において大きな武器となります。初期投資は50万円から100万円程度必要ですが、空室期間の短縮効果を考えれば十分に回収できます。
適切な賃料設定も空室対策の基本です。周辺相場より高すぎる賃料設定は空室期間を長引かせる原因となります。一方で、安易な値下げは収益性を損ないます。定期的に周辺の賃料相場を調査し、適正な価格帯を維持することが大切です。繁忙期(1月から3月)には強気の価格設定、閑散期(6月から8月)には柔軟な対応というメリハリも効果的です。
物件の魅力を高める小規模リフォームも検討しましょう。壁紙の張り替え、照明のLED化、水回りの設備更新など、比較的少額の投資で物件の印象を大きく改善できます。特に内見時の第一印象は入居決定に大きく影響するため、玄関や水回りの清潔感には特に気を配ります。
入居者の長期定着を促す施策も重要です。入居後の対応を丁寧に行い、小さな修繕依頼にも迅速に対応することで、入居者満足度を高めます。更新時期には、周辺相場と比較して適正な更新料設定を行い、無理な値上げは避けます。長期入居者には更新料の減額や設備の無償交換などの特典を提供することで、退去を防ぐことができます。
税務戦略と節税のポイント
不動産投資では、適切な税務戦略により手取り収益を最大化することができます。まず減価償却費の活用が重要です。建物部分は減価償却資産として、毎年一定額を経費計上できます。木造アパートの法定耐用年数は22年ですが、中古物件の場合は簡便法により短い償却期間を設定できるケースがあります。
例えば築20年の木造アパートを購入した場合、残存耐用年数は2年となり、これに20%を加えた2.4年(端数切り捨てで2年)で償却できる可能性があります。建物価格が3000万円の場合、年間1500万円の減価償却費を計上できることになります。これにより、帳簿上は赤字となり、給与所得などと損益通算することで所得税の還付を受けられます。
ただし、減価償却期間が短いということは、それだけ早く償却が終わってしまうということでもあります。償却終了後は課税所得が増加するため、長期的な税務計画を立てることが重要です。また、売却時には減価償却費の累計額が譲渡所得の計算に影響するため、出口戦略も含めて検討する必要があります。
経費の適切な計上も節税の基本です。管理費、修繕費、固定資産税、火災保険料、借入金利息などは必要経費として計上できます。また、物件視察のための交通費、不動産投資関連の書籍代、セミナー参加費なども経費として認められる場合があります。ただし、プライベートと混同しないよう、明確な記録と証拠書類の保管が必要です。
青色申告を選択することで、最大65万円の特別控除を受けられます。また、青色申告では損失の繰越控除(3年間)も可能となり、初年度に大きな赤字が出た場合でも、翌年以降の黒字と相殺できます。青色申告には複式簿記による記帳が必要ですが、会計ソフトを利用すれば初心者でも対応可能です。
名古屋特有の市場動向と今後の展望
名古屋の不動産市場は、リニア中央新幹線の開業を控えて大きな転換期を迎えています。2027年の開業により、東京まで最速40分で結ばれることで、名古屋の都市としての価値は大きく向上すると予想されています。すでに名古屋駅周辺では大規模な再開発が進行しており、オフィスビルや商業施設の建設が相次いでいます。
人口動態の面では、名古屋市の人口は緩やかな増加傾向を維持しています。特に中区、東区、千種区などの都心部では単身世帯の増加が顕著で、ワンルームや1Kタイプのアパート需要は今後も堅調に推移すると見込まれています。一方で、郊外エリアでは高齢化が進んでおり、エリアによって需要動向が異なる点には注意が必要です。
賃料水準については、過去5年間で緩やかな上昇傾向にあります。名古屋市内の1K平均賃料は2021年の4.3万円から2026年には4.8万円まで上昇しており、年率約2%の伸びを示しています。リニア開業後はさらなる上昇も期待されますが、供給過剰にならないよう市場動向を注視する必要があります。
競合物件の増加も考慮すべき要素です。名古屋市内では毎年一定数の新築アパートが供給されており、築古物件との競争は激しくなっています。ただし、適切なリフォームや設備更新により、築古物件でも十分に競争力を維持できます。特にインターネット無料、宅配ボックス、防犯カメラなどの設備は、入居者から高く評価されています。
今後の投資戦略としては、リニア沿線エリアだけでなく、地下鉄沿線の駅近物件にも注目が集まっています。特に東山線や桜通線の沿線は、名古屋駅へのアクセスが良好で、通勤需要が見込めます。また、大学や専門学校が集中する千種区、昭和区エリアは、学生需要が安定しており、長期的な投資先として魅力的です。
まとめ
名古屋における一棟アパート投資は、6500万円以下の予算でも利回り7.5%を実現できる魅力的な投資機会です。東京や大阪と比較して物件価格が抑えられている一方で、安定した賃貸需要と将来的な資産価値の上昇が期待できます。
成功のポイントは、立地選定、物件の状態確認、適切な資金計画、そして効果的な運営戦略にあります。特に空室リスクを最小化するための工夫と、税務戦略を含めた総合的な収支管理が重要です。リニア中央新幹線の開業を控え、名古屋の不動産市場は今後さらに注目を集めることが予想されます。
不動産投資は長期的な視点が必要な投資です。焦らず、十分な情報収集と検討を重ねた上で、自分に合った物件を選択することが成功への第一歩となります。必要に応じて不動産投資の専門家や税理士などのアドバイスも活用しながら、着実に投資を進めていきましょう。名古屋という成長性のある市場で、安定した不動産投資を実現してください。
参考文献・出典
- 日本不動産研究所「不動産投資家調査」2026年4月版 – https://www.reinet.or.jp/
- 国土交通省「住宅・土地統計調査」2026年3月 – https://www.mlit.go.jp/
- 名古屋市「名古屋市の人口」2026年5月 – https://www.city.nagoya.jp/
- 愛知県「愛知県の人口動態」2026年度版 – https://www.pref.aichi.jp/
- 総務省統計局「住宅・土地統計調査」 – https://www.stat.go.jp/
- 国土交通省「不動産価格指数」2026年3月 – https://www.mlit.go.jp/
- 日本銀行「金融経済統計月報」2026年5月 – https://www.boj.or.jp/