世田谷区役所の建て替えが今まさに進行中であることをご存じでしょうか。「工事はいつ終わるの?」「区役所の窓口はどこで使えるの?」と疑問を持つ方も多いはずです。実は、世田谷区役所は建設から50年以上が経過し、老朽化や防災機能の強化を目的とした大規模な建て替えプロジェクトが動いています。この記事では、建て替えの背景から現在の進捗状況、今後のスケジュール、そして周辺地域への影響まで、最新情報をわかりやすくお伝えします。区役所を利用する方はもちろん、世田谷区周辺にお住まいの方にもぜひ読んでいただきたい内容です。
なぜ世田谷区役所は建て替えが必要だったのか

世田谷区役所の建て替えが決まった背景には、建物の老朽化という深刻な問題がありました。世田谷区の本庁舎等は建設後50年以上が経過しており、現代の基準から見ると災害対策や区民サービス、環境性能など多くの面で改善が必要な状態になっていました(世田谷区公式サイト)。
特に防災機能の強化は急務でした。大規模地震が発生した際に区役所が機能を失ってしまうと、区民への支援や復旧活動に大きな支障が出ます。区の中枢機能を担う庁舎が、いざというときに頼れる拠点であり続けるためには、耐震性能の大幅な向上が欠かせませんでした。
また、50年以上前に設計された建物は、現代の行政サービスに対応しきれていない部分も多くありました。バリアフリー対応や窓口の使いやすさ、デジタル化への対応など、区民が快適に利用できる環境を整えるためにも、抜本的なリニューアルが求められていたのです。
こうした課題を受けて、区は2016年(平成28年)12月に「本庁舎等整備基本構想」を策定しました(世田谷区公式サイト)。その後、2019年(平成31年)3月には基本設計もまとめられ、具体的な整備計画が動き出しました。
建て替えプロジェクトの全体像と費用

世田谷区役所の建て替えは、単純に古い建物を壊して新しく建てるという方法ではありません。重要なのは、工事期間中も区民が区役所を利用し続けられるよう配慮された計画になっている点です。
具体的には、同一敷地内で解体と建設を繰り返す「3期工事方式」が採用されました(世田谷区公式サイト)。つまり、敷地全体を一度に工事するのではなく、一部を建設しながら別の部分を解体するという方法で、工事期間中も現敷地内の区役所機能を維持する仕組みになっています。区民の生活への影響を最小限に抑えながら進めるという、区の配慮が感じられる設計です。
気になる費用についても、世田谷区は契約金額を公表しています。世田谷区の契約変更資料によると、変更前の契約金額は364億1,000万円、変更後は421億3,041万8千円となっています(世田谷区契約変更資料)。なお、什器や備品等の経費や仮庁舎への移転・引越費等については別途計上されているとのことです。
施工者については、令和3年(2021年)3月に選定が完了し、同年5月に契約を締結、7月から工事に着手しています(世田谷区公式サイト)。大成建設株式会社が施工を担当しており、区の大型プロジェクトとして着実に進んでいます。
現在の進捗状況と2026年の最新スケジュール
2026年8月現在、世田谷区役所の建て替えは着実に進んでいます。まず押さえておきたいのは、1期棟がすでに完成し、新庁舎の一部はすでに稼働しているという点です。
令和6年(2024年)3月に1期棟が竣工し、大規模なリノベーションを施した区民会館も完成しました(世田谷区公式サイト)。そして同年4月・5月から、一部の部署が新庁舎へと移転して執務を開始しています。具体的には、新庁舎の西棟が4月15日から、東棟が4月30日からオープンしており、区民が実際に利用できる新しい庁舎が姿を現しています。
次のマイルストーンとして、世田谷区公式では令和8年(2026年)9月中旬に2期棟が竣工予定とされており、10月中旬頃のオープンが予定されています(世田谷区公式サイト)。2026年8月現在はまさにこの竣工直前の時期にあたり、工事の最終段階が進んでいる状況です。また、二子玉川分庁舎で扱っていた都市計画・建築・道路・みどり・環境に関する相談・届出については、令和8年(2026年)12月より本庁舎等へ順次移転する予定となっています。
一方で、工期延伸という課題も生じました。令和6年(2024年)6月19日に、工期延伸に関する合意書を大成建設株式会社と取り交わし、2期・3期の工期が確定しています(世田谷区公式サイト)。大型の公共工事では工期の見直しが生じることもありますが、区は区議会での議決を経て適切に対応しています。
工事中の騒音・振動と周辺への影響
建て替え工事が進む中で、周辺にお住まいの方や区役所を利用する方が気になるのは、工事による生活への影響ではないでしょうか。区は工事に関する情報を積極的に公開しており、住民への配慮を示しています。
工事時間については、8時から18時までと定められています(世田谷区公式サイト)。深夜や早朝の工事は行われないため、夜間の騒音については心配する必要はありません。ただし、日中の時間帯については一定の騒音・振動が発生することは避けられません。
特に騒音・振動が多く発生するのは、各工期の解体工事と土工事の時期とされています(世田谷区公式サイト)。解体工事では重機による取り壊し作業が行われ、土工事では地盤の掘削などが伴うため、この時期は周辺への影響が大きくなります。区役所周辺を通行する際や、近隣にお住まいの方は、この点を念頭に置いておくとよいでしょう。
また、3期工事方式を採用しているため、工事は長期にわたって続きます。しかし、区役所機能は現敷地内で維持されているため、窓口サービスが完全に停止するような事態は避けられています。工事の進捗状況や部署の移転情報については、世田谷区の公式サイトで随時更新されているため、利用前に確認することをおすすめします。
建て替え完成後に期待される変化
新しい世田谷区役所が完成すると、区民の生活にどのような変化がもたらされるのでしょうか。実は、単に建物が新しくなるだけでなく、様々な機能向上が期待されています。
まず、防災拠点としての機能が大幅に強化されます。現代の耐震基準を満たした新庁舎は、大規模災害時にも機能を維持できる設計となっており、区民の安全・安心を支える拠点としての役割が高まります。災害時に区役所が頼りになる存在であることは、地域全体の防災力向上にもつながります。
次に、区民サービスの向上も大きな期待ポイントです。バリアフリー対応の充実や、窓口レイアウトの改善により、高齢者や障がいのある方も含めたすべての区民が利用しやすい環境が整います。また、環境性能の向上も図られており、省エネルギーな庁舎運営が実現することで、長期的な維持管理コストの削減にもつながると考えられます。
さらに、二子玉川分庁舎に分散していた機能が本庁舎等に集約されることで、区民にとっての利便性も向上します。都市計画や建築、道路、みどり、環境に関する相談・届出が令和8年12月以降に本庁舎等へ移転する予定であり、複数の窓口を行き来する手間が減ることが期待されます。
まとめ
世田谷区役所の建て替えは、建設後50年以上が経過した庁舎を現代の基準に合わせてリニューアルする、区の大型プロジェクトです。世田谷区の契約変更資料に基づく契約金額は421億3,041万8千円で、3期工事方式で進められており、2024年3月には1期棟が竣工し、新庁舎の一部はすでに稼働しています。世田谷区公式では2026年9月中旬に2期棟の竣工が予定されており、プロジェクトはいよいよ大詰めを迎えています。
区役所を利用する際は、部署の移転状況や窓口の場所が変わっている可能性があるため、事前に世田谷区の公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。工事は引き続き続きますが、完成後には防災機能の強化や区民サービスの向上が実現します。新しい世田谷区役所が地域の頼れる拠点として生まれ変わる日を、ぜひ楽しみにしていてください。
参考文献・出典
- 世田谷区 – 世田谷区本庁舎等整備基本構想について — https://www.city.setagaya.lg.jp/04000/9398.html
- 世田谷区 – 世田谷区本庁舎等整備基本設計を策定しました — https://www.city.setagaya.lg.jp/04000/9363.html
- 世田谷区 – 世田谷区本庁舎等整備実施設計概要をまとめました — https://www.city.setagaya.lg.jp/04000/9318.html
- 世田谷区 – 世田谷区本庁舎等整備基本設計方針(PDF) — https://www.city.setagaya.lg.jp/documents/9346/pdf.pdf
- 世田谷区 – 世田谷区本庁舎等整備工事のお知らせ — https://www.city.setagaya.lg.jp/03679/9274.html
- 世田谷区 – 世田谷区本庁舎等整備工事の延伸に関する経過 — https://www.city.setagaya.lg.jp/03679/9280.html
- 世田谷区 – 世田谷区役所本庁舎1期棟・区民会館が完成しました! — https://www.city.setagaya.lg.jp/04000/11092.html
- 世田谷区 – 本庁舎等整備工事・部署移転計画について — https://www.city.setagaya.lg.jp/04000/9266.html
- 世田谷区 – 契約変更資料 — https://www.city.setagaya.lg.jp/03679/9278.html