「自分の家がいくらで売れるか、まず気軽に調べてみたい」と思ったとき、不動産会社に直接連絡するのはハードルが高く感じるものです。そんな方に注目されているのが、ソニーグループのAI技術を活用した不動産査定サービスです。この記事では、現在「SREリアルティ(旧SRE不動産)」として展開されているサービスの概要から、実際の使い方・査定の流れ・結果の読み方まで、初心者にも分かりやすく解説します。査定を申し込む前に知っておきたいポイントも丁寧にまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
ソニー不動産はいまどんなサービス?

まず押さえておきたいのは、「ソニー不動産」という名称は現在は使われていないという点です。ソニー不動産株式会社は2019年6月1日にSREホールディングス株式会社へ社名を変更しました(SREホールディングス公式ニュースリリース:https://sre-group.co.jp/news/2019/0516-2.html)。現在、一般消費者向けの不動産売却・査定サービスは「SREリアルティ(旧SRE不動産)」というブランドで提供されています。
SREリアルティの大きな特徴は、最新のIT技術を活用することで、売却エージェントが自宅に訪問しなくてもWEB上で売却相談や査定ができる点です(SREリアルティ公式サイト:https://sre-realestate.com/)。忙しくて平日に時間が取れない方や、まずは気軽に相場を知りたいという方にとって、非常に使いやすい設計になっています。
取り扱っている物件の種類も幅広く、マンション・一戸建て・土地・駐車場に加えて、アパートやビル・店舗といった収益用不動産まで対応しています(SREリアルティ サービスエリア・取扱い種別:https://sre-realestate.com/uri/service/overview.html)。不動産投資をしている方が保有物件の売却を検討する際にも活用できるサービスです。
なお、サービスエリアは現在、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・兵庫県・京都府を中心に展開されており、順次拡大予定とされています。お住まいのエリアが対象かどうかは、申込フォームまたは公式サイトで確認するのが確実です。
AI査定の3つの方法と違い

SREリアルティの査定サービスには、大きく分けて3つの方法があります。それぞれの特徴を理解した上で、自分の目的に合った方法を選ぶことが大切です。
1つ目は「机上査定(AIによる査定)」です。現地への訪問なしで、豊富なデータベースと売却エージェントの経験をもとに査定報告書を作成し、郵送またはメールで送付してもらえます(SREリアルティ 売却査定について:https://sre-realestate.com/uri/service/evaluation.html)。手軽さが最大のメリットで、まず相場感をつかみたい方に向いています。
2つ目は「オンライン面談」です。エージェントとビデオ通話などで対話しながら査定を進める方法で、所要時間は一定の時間を要するとされています。自宅にいながら担当者と直接やり取りできるため、疑問点をその場で解消しやすいのが利点です。
3つ目は「訪問査定」です。エージェントが実際に物件を訪問し、眺望や室内の状態まで確認した上で査定を行います。3つの方法の中で最も詳細な査定が可能とされています。実際に、お部屋の状態によっては机上査定と価格が大きく異なることもあり、訪問査定で価格が上振れするケースもあると公式FAQに記載されています(SREリアルティ 売却に関するご質問:https://sre-realestate.com/uri/uri-faq/)。
どの方法を選ぶかは、「今すぐ売る予定があるか」「まず相場を知りたいだけか」によって変わります。急いでいない段階では机上査定から始め、売却を具体的に検討し始めたら訪問査定へ進むという流れが自然です。
実際の申込手順と流れ
申込の手順はシンプルで、公式サイトの査定フォームから約60秒で入力できる設計になっています(SREリアルティ 不動産売却・査定:https://sre-realestate.com/uri/)。まず都道府県・市区町村・エリアを順番に選択し、次に物件情報を入力します。
物件情報として入力が必要な項目は、物件の種類(マンション・一戸建て・土地など)、現況(居住中・空家・賃貸中など)、物件所在地、面積、希望価格などです。また、連絡先として氏名・フリガナ・電話番号・メールアドレス・住所の入力も求められます(SREリアルティ 売却査定・売却のご相談フォーム:https://sre-realestate.com/sinquiry/inquiry?intid=uri_toform_assess)。
申込完了後は、その場で画面上にAI価格が即時表示されるわけではなく、「3営業日以内に担当者よりご連絡」という流れになっています。机上査定の場合は、エージェント決定から通常3営業日以内を目安に査定報告書が届くとされています。査定はすべて無料で利用できる点も安心です。
なお、連絡先情報の入力が必要になるため、「まず匿名で相場だけ確認したい」という方には、別途「マンション売却の相場価格を調べる」ページが用意されています。こちらはマンション名またはエリア・駅名を入力するだけで、AIが算出した価格相場を確認できます(SREリアルティ マンション売却の価格相場・査定:https://sre-realestate.com/uri/mansion/)。
AI査定の精度と結果の読み方
AI査定の結果を受け取ったとき、その数字をどう解釈するかが重要です。SREリアルティが活用している不動産価格推定エンジンは、47都道府県のマンション・土地・戸建に対応しており、最新データを自動的に学習して推定価格を更新する設計になっています(SRE AI Partners 不動産価格推定エンジン:https://sre-realestate.com/tech/ret1.html)。
提示される「推定価格帯」は、成約の可能性を考慮した価格帯として定義されています。また、SREホールディングスの公式開示によると、AI査定の誤差中央値は5.6%とされており、査定書作成時間も従来の180分から5分へと大幅に短縮されたとされています(SREホールディングス ニュースリリース 2026年3月18日:https://sre-group.co.jp/news/2026/260318.html)。ただし、これはクラウドサービス全体の開示値として読むべき数値です。
一方で、精度には物件タイプや地域による差があることも理解しておく必要があります。SREホールディングスは2023年の公式発表で、地方部の土地・戸建査定では建物の構造や設備・建材の仕様などの違いから稀に外れ値が生じることがあったと認めており、その後改善を公表しています(SREホールディングス ニュースリリース 2023年9月13日:https://sre-group.co.jp/news/2023/230913.html)。都市部のマンションは比較的精度が高い傾向がありますが、地方の戸建てや土地については参考値として捉えることが賢明です。
また、査定価格と成約価格は別物であることも覚えておきましょう。SREリアルティの公式コラムでは、「この価格で市場に出せば80%以上の確率で売れる価格が査定価格」という感覚値が紹介されています(マンションAIレポート 査定価格と成約価格:https://sre-realestate.com/uri/mansion/article-assessmentprice.html)。AI査定の結果はあくまで売り出し価格の目安であり、最終的な成約価格は市場の状況や交渉によって変わります。
マンションAIレポートで相場を先に調べる方法
SREリアルティには、査定申込の前に匿名で相場を確認できる「マンションAIレポート」という機能があります。ソニーグループのAI技術を駆使した価格推定エンジンが、マンション売却の価格相場を算出してくれるサービスです(マンションAIレポート:https://sre-realestate.com/mansion_ai_report/)。
このレポートでは、マンションごとの売却価格帯・賃料価格帯をAIが算出するほか、価格帯の期間ごとの推移、周辺の買い物スポット・病院・学校などの周辺情報も確認できます。都道府県別・市区町村別・駅沿線別の価格相場や、高額ランキング・価格推移マトリクスなども閲覧可能です。推定価格データは原則1か月ごとに更新されており、2026年3月時点のデータが公開されています。
ただし、マンションAIレポートの対象は主に1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)のマンションとなっており、戸建てや土地の匿名相場確認は同レベルでは対応していません。また、大阪・兵庫・京都エリアの方は、査定フォームから直接申し込む方法が現実的です。
まずマンションAIレポートで大まかな相場を把握し、その後に正式な査定申込へ進むという2段階のアプローチが、初めて売却を検討する方にとって最もストレスが少ない使い方といえます。
まとめ
ソニー不動産のAI査定は、現在「SREリアルティ」として提供されており、約60秒の入力で無料査定を申し込める手軽さが魅力です。机上査定・オンライン面談・訪問査定の3つから目的に合った方法を選べ、まず相場だけ知りたい方にはマンションAIレポートの活用もおすすめです。AI査定の精度は都市部のマンションで特に高い傾向がありますが、結果はあくまで参考値として捉え、最終的には訪問査定も組み合わせて判断することが大切です。不動産売却は人生の大きな決断ですが、まずは気軽にAI査定を試してみることが、最初の一歩として最適です。
参考文献・出典
- SREリアルティ 公式サイト — https://sre-realestate.com/
- SREホールディングス「ソニー不動産」社名変更のお知らせ — https://sre-group.co.jp/news/2019/0516-2.html
- SREリアルティ 不動産売却・査定 — https://sre-realestate.com/uri/
- SREリアルティ 売却査定について — https://sre-realestate.com/uri/service/evaluation.html
- SREリアルティ サービスエリア・取扱い種別 — https://sre-realestate.com/uri/service/overview.html
- SREリアルティ 売却に関するご質問(FAQ) — https://sre-realestate.com/uri/uri-faq/
- SREリアルティ マンション売却の価格相場・査定 — https://sre-realestate.com/uri/mansion/
- マンションAIレポート — https://sre-realestate.com/mansion_ai_report/
- SRE AI Partners 不動産価格推定エンジン — https://sre-realestate.com/tech/ret1.html
- SREホールディングス ニュースリリース(2026年3月18日)AI戦略と競争優位性に関する考え方 — https://sre-group.co.jp/news/2026/260318.html
- SREホールディングス ニュースリリース(2023年9月13日)AI不動産価格推定エンジン改修 — https://sre-group.co.jp/news/2023/230913.html
- マンションAIレポート 査定価格と成約価格の解説記事 — https://sre-realestate.com/uri/mansion/article-assessmentprice.html