「北品川の再開発って、いつ終わるの?」「自分が住んでいるエリアがどう変わるのか知りたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。品川駅周辺は現在、東京でも有数の大規模な都市再開発が進んでいるエリアです。しかし、複数の事業が同時並行で動いているため、全体像を把握するのは簡単ではありません。この記事では、北品川エリアの再開発について、公的機関の最新情報をもとにスケジュールや事業内容をわかりやすく整理します。不動産投資を検討している方にも、地域に住む方にも役立つ内容をお届けします。
北品川再開発の全体像を把握しよう

まず押さえておきたいのは、「北品川の再開発」と一口に言っても、複数の異なる事業が同時に進んでいるという点です。大きく分けると、品川駅の北側エリアを対象とした「品川駅北周辺地区土地区画整理事業」と、北品川駅周辺を中心とした「品川浦周辺地区の市街地再開発事業」の2つの流れがあります。それぞれ目的も規模も異なるため、混同しないように理解することが大切です。
品川駅北周辺地区土地区画整理事業は、東京都が主体となって進める大規模な都市基盤整備です。東京都市整備局の公式情報によると、この事業の施行期間は平成28年7月12日から令和16年3月31日まで(東京都市整備局)と定められています。つまり、2016年から2034年にかけての長期プロジェクトとして位置づけられているわけです。目的は、道路や公園などの都市基盤施設を整備しながら土地を整序し、国際交流拠点・品川にふさわしい業務・商業・文化・居住などが混在する複合市街地を形成することとされています。
一方、北品川駅周辺の品川浦周辺地区は、東京都都市整備局によると品川区北品川一丁目および東品川一丁目一帯の約15.5haに及ぶ、都内最大級の再開発区域です。この広大なエリアを北地区・西地区・南地区の3つに分けて、段階的に再開発を進める計画となっています。2つの事業が重なり合いながら、品川駅から北品川駅にかけての一帯が大きく生まれ変わろうとしているのです。
再開発のスケジュール:フェーズごとに見る完成時期

再開発がいつ完成するかを理解するうえで、東京都が示しているフェーズ別のスケジュールが非常に参考になります。東京都の「品川駅周辺まちづくりの目標」では、開発の進捗を複数のフェーズに分けて整理しています。
まず、複数のフェーズの中で、「北周辺地区土地区画整理事業完了」が掲げられています(東京都市整備局)。また、UR都市機構の資料でも、品川駅北周辺地区土地区画整理事業の換地処分予定は令和10〜11年(2028〜29年)とされており(UR都市機構)、複数の公的機関の情報が2028〜2030年頃という時期を指し示しています。
続く段階では「駅街区地区(北街区)開業」が示されています(東京都市整備局)。つまり、土地の整備が完了した後、さらに数年をかけて駅周辺の主要施設が順次開業していくという流れです。再開発が「完成」するのは一時点ではなく、段階的に街が形成されていくイメージを持つと理解しやすいでしょう。
なお、品川浦周辺地区(北・西・南の各地区)については、各地区の具体的な着工・竣工時期を示す公式発表が現時点では確認できていません。品川区は「(仮称)品川浦周辺地区まちづくりガイドライン」の策定に向けた意見交換会を実施しており(品川区)、計画はまだ策定段階にある部分も含まれています。最新情報は品川区の公式サイトで随時確認することをおすすめします。
北品川駅自体も大きく変わる
再開発の影響は街並みだけでなく、北品川駅そのものにも及んでいます。JR東日本の品川駅案内では北改札・中央改札が確認できる一方、北品川駅の東口改札(IC専用)と地下通路の供用開始については、公的情報での確認が取れていません。駅の利便性向上に向けた取り組みが進められていることが期待されます。
さらに、京浜急行電鉄は北品川駅の新駅舎についても計画を進めています。2024年度に地域の方々との意見交換を行い、その後駅舎デザイン案への意見募集を実施し、駅舎デザインを公表するという経緯をたどっています(京浜急行電鉄)。駅舎のデザインが固まったことで、今後は具体的な工事スケジュールへと移行していくことが期待されます。
駅の変化は街の変化と密接に連動しています。新駅舎の完成時期については現時点で確定情報が公表されていないため、京浜急行電鉄の公式サイトで最新情報をご確認ください。
不動産投資の観点から見た北品川エリアの魅力
再開発が進むエリアは、不動産投資の観点からも注目を集めやすい傾向があります。北品川エリアは、品川駅という国内屈指のターミナル駅に隣接しており、リニア中央新幹線の開業計画(時期については現在変動中のため最新情報をご確認ください)とも絡み合って、長期的な発展が期待されているエリアです。
重要なのは、再開発の進捗によって街の価値が段階的に変化していくという点です。土地区画整理事業が完了する2028〜2030年頃、そして駅街区北街区が開業する2030年代半ばという2つの節目に向けて、エリアの利便性や魅力が高まっていくことが想定されます。ただし、不動産価格や賃料の動向は再開発の進捗だけでなく、金利環境や経済状況など多くの要因に左右されます。投資判断は個別の物件状況や自身の資金計画をもとに、慎重に行うことが大切です。
また、再開発エリアでは工事期間中の騒音・振動や、工事車両の往来による生活環境への影響も考慮する必要があります。品川浦周辺地区のように計画がまだ策定段階にある部分については、今後の方針変更も十分にあり得ます。一般的には、再開発計画の進捗情報を定期的にチェックしながら、長期的な視点で投資判断を行うことが推奨されています。
まとめ
北品川エリアの再開発は、複数の事業が連動しながら2030年代にかけて段階的に進んでいく長期プロジェクトです。品川駅北周辺地区土地区画整理事業は2028〜2030年頃の完了が目標とされており、その後2030年代半ばにかけて駅街区北街区の開業が予定されています。北品川駅自体も変化が進んでいます。
再開発の全体像を把握したうえで、自分の目的に合った情報収集を続けることが大切です。計画は今後も更新される可能性があるため、東京都市整備局・UR都市機構・品川区・京浜急行電鉄の各公式サイトを定期的に確認することをおすすめします。北品川エリアの変化を先取りして、賢い選択につなげていきましょう。
参考文献・出典
- 東京都市整備局「東京都市計画土地区画整理事業 品川駅北周辺地区土地区画整理事業」 — https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/machizukuri/shigaichi_seibi/tochikukaku/tk_seiri/sinagawahisogosekkei415.html
- 東京都市整備局「品川駅周辺まちづくりの目標について」 — https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/toshiseibi/2025-12-17-181611-877
- UR都市機構「品川駅周辺地区」 — https://www.ur-net.go.jp/produce/case/case037.html
- 京浜急行電鉄「北品川駅東口改札(IC専用)および地下通路供用開始のお知らせ」 — https://www.keikyu.co.jp/report/2025/report2026021301.html
- 京浜急行電鉄「北品川駅の駅舎デザインを決定しました」 — https://www.keikyu.co.jp/shinagawarittaikousa/kitashinagawaekisha.html
- 東急不動産「品川浦周辺北地区・西地区・南地区市街地再開発事業の事業協力者に選定」 — https://www.tokyu-land.co.jp/news/2024/001147.html
- 品川区「品川駅南地区のまちづくり」 — https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kankyo/kankyo-toshiseibi/kankyo-toshiseibi-project/hpg000022207.html
- 品川区「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業および北品川駅駅前広場(品川区画街路第7号線)事業」 — https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kankyo/kankyo-toshiseibi/kankyo-toshiseibi-shigaichi/20190111093410.html