「小田急百貨店新宿店の跡地、今どうなっているんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。2022年10月に本館の営業を終了した小田急百貨店新宿店は、現在大規模な再開発工事の真っ只中にあります。完成はいつなのか、どんな建物になるのか、工事はどこまで進んでいるのか——この記事では、小田急電鉄や東京都が公表している最新情報をもとに、跡地開発の全体像をわかりやすく解説します。新宿駅西口エリアの変化に関心がある方はもちろん、不動産や都市開発に興味がある方にも役立つ内容です。ぜひ最後までお読みください。
小田急百貨店新宿店本館はなぜ閉店したのか

まず押さえておきたいのは、小田急百貨店新宿店本館がなぜ閉店に至ったかという背景です。長年にわたって新宿西口の顔として親しまれてきた同店ですが、2022年10月2日をもって本館の営業を終了しました(小田急電鉄「会社小史・略年表」)。閉店の理由は単なる業績不振ではなく、新宿駅西口エリア全体を抜本的に再開発するという大きな都市計画の一環でした。
百貨店の建物は老朽化が進んでおり、現代の都市機能に対応するためには建て替えが不可欠な状況でした。また、新宿駅は国内有数のターミナル駅でありながら、駅周辺の回遊性や利便性に課題があるとされてきました。こうした背景から、小田急電鉄と東京地下鉄(東京メトロ)が共同で、新宿駅西口地区の大規模な再開発計画を推進することになったのです。
なお、本館の閉店後も小田急百貨店新宿店は完全に姿を消したわけではありません。2022年10月4日には「ハルク」でリニューアルオープンし、営業を継続しています(小田急電鉄「会社小史・略年表」)。本館の閉店はあくまで再開発のための一時的な措置であり、新宿西口の商業機能そのものが失われたわけではないことを覚えておきましょう。
現在の工事状況——解体から新築へ着実に進行中

現在の跡地がどのような状態にあるかというと、すでに解体工事を終え、新築工事が本格的に始まっています。小田急電鉄の公表資料によると、A区(旧本館跡地を含む主要エリア)では2022年10月に解体工事に着手し、2024年3月には新築工事がスタートしました(小田急電鉄「新宿駅西口地区開発計画における新築工事への着手に係るお知らせ」)。
解体と新築を並行して進めるという手法は、大規模再開発では一般的に採用されるアプローチです。新宿駅西口という交通の要衝での工事は、周辺への影響を最小限に抑えながら進める必要があるため、工程管理が非常に重要になります。東京都が運営する「新宿駅直近地区工事情報ポータル」でも、工事の進捗や周辺への影響に関する情報が随時公開されており、地域住民や通勤者への情報提供が丁寧に行われています。
2026年8月現在、工事は着実に進捗しており、小田急電鉄の最新資料(2025年11月公表)では「解体・新築を並行しながら着実に工事が進捗」と報告されています(小田急電鉄「不動産業の強化(新宿駅西口地区開発計画)」)。新宿駅西口を訪れると、大型クレーンや工事フェンスが立ち並ぶ様子を目にすることができ、街の変貌が着々と進んでいることを実感できます。
完成はいつ?竣工2029年度・開業2030年度の違いを理解する
多くの方が最も気になるのは「いつ完成するのか」という点でしょう。この問いに答えるには、「竣工」と「開業」という2つの概念を区別して理解することが大切です。
竣工とは建物の工事が完了することを指し、開業とはテナントや施設が実際に営業を開始することを意味します。小田急電鉄の最新資料(2025年11月公表)によると、新宿駅西口地区開発計画の計画建物は「2029年度竣工、2030年度開業」とされています(小田急電鉄「不動産業の強化(新宿駅西口地区開発計画)」)。つまり、建物自体の完成は2029年度を目指しており、実際に人々が利用できる施設としてオープンするのは2030年度の見込みということになります。
東京都の「新宿駅直近地区工事情報ポータル」のFAQでも、2029年度竣工予定であることが案内されています(東京都「新宿駅直近地区工事情報ポータル FAQ」)。また、小田急電鉄は2031年度以降に利益貢献が始まると見込んでおり、開業後の安定稼働まで含めた長期的なスケジュールが描かれています。「完成はいつか」という問いに対しては、建物の完成(竣工)が2029年度、施設としての開業が2030年度、という2段階で理解するのが正確です。
なお、2029年度の具体的な月日については、現時点の公表資料からは確認できません。工事の進捗によってスケジュールが変動する可能性もあるため、最新情報は小田急電鉄の公式サイトや東京都の工事情報ポータルで随時ご確認ください。
どんな建物になる?地上48階・高さ約260mの超高層ビル
完成後の建物がどのようなものになるかも、多くの方が気になるポイントです。小田急電鉄の計画資料によると、A区に建設される計画建物は地上48階・地下5階、最高高さ約260mという超高層ビルになる予定です(小田急電鉄「新宿駅西口地区開発における計画建物の概要」)。主な用途は商業・事務所・駅施設等とされており、単なる百貨店の建て替えではなく、複合的な都市機能を持つ施設として生まれ変わります。
高さ約260mというのは、現在の新宿エリアでも際立つ規模です。地上48階という階数は、オフィスや商業施設、さらには駅機能を縦方向に積み重ねた、まさに「立体都市」とも呼べる構造を実現します。新宿駅西口の直上に位置するという立地を活かし、駅と建物がシームレスにつながる設計が採用される見込みです。
商業施設としての規模感については、現時点では詳細なテナント情報などは公表されていませんが、新宿エリア最大級の商業フロアが整備される計画であることが示されています。オフィスフロアについても、大規模なビジネス需要に対応できる仕様が想定されており、新宿西口の経済的な活性化に大きく貢献することが期待されています。駅施設の整備も含まれることから、鉄道利用者の利便性向上という観点でも注目度の高いプロジェクトです。
新宿駅西口エリアへの影響と不動産投資の視点
この大規模再開発は、新宿駅西口エリア全体の不動産価値や街の魅力にも大きな影響を与えると考えられています。超高層複合ビルの完成によって、周辺エリアへの人流が増加し、商業・オフィス需要が高まることが一般的に予想されます。新宿という日本最大級のターミナル駅に、さらに強力な集客施設が加わることで、西口エリアの存在感はいっそう高まるでしょう。
不動産投資の観点から見ると、大規模再開発の周辺エリアは開発完了に向けて地価や賃料が上昇する傾向があるとされています。ただし、これはあくまで一般論であり、個別の物件や市場環境によって結果は大きく異なります。投資判断を行う際は、最新の市場データや専門家のアドバイスを参考にすることが重要です。
また、工事期間中は周辺の交通規制や騒音・振動が発生する場合があります。新宿駅西口を日常的に利用している方は、東京都の「新宿駅直近地区工事情報ポータル」を活用して、工事の影響に関する最新情報を確認しておくことをおすすめします。2029年度の竣工、2030年度の開業という長期スケジュールを念頭に置きながら、街の変化を長い目で見守っていくことが大切です。
まとめ
小田急百貨店新宿店本館は2022年10月2日に営業を終了し、現在は新宿駅西口地区開発計画として大規模な再開発工事が進んでいます。建物の竣工は2029年度、施設としての開業は2030年度が予定されており、完成後は地上48階・地下5階・高さ約260mの超高層複合ビルとして生まれ変わります。「完成はいつか」という問いに対しては、竣工(2029年度)と開業(2030年度)の2段階で理解するのが正確です。新宿西口の景色は今まさに大きく変わろうとしています。最新の工事情報は小田急電鉄の公式サイトや東京都の工事情報ポータルで随時確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
参考文献・出典
- 小田急電鉄「新宿駅西口地区開発計画における新築工事への着手に係るお知らせ(東京地下鉄との共同リリース)」 — https://www.tokyometro.jp/news/2024/217676.html
- 小田急電鉄「(参考1)新宿駅西口地区開発における計画建物の概要」 — https://www.odakyu.jp/news/b4fuqs0000000tzh-att/b4fuqs0000000tzo.pdf
- 小田急電鉄「不動産業の強化(新宿駅西口地区開発計画)」(2025年11月公表) — https://www.odakyu.jp/ir/financial/h3de76000000770s-att/251117.pdf
- 東京都「新宿駅直近地区工事情報ポータル FAQ」 — https://www.shinjuku-kojiinfo.metro.tokyo.lg.jp/faq.html
- 小田急電鉄「会社小史・略年表」 — https://www.odakyu.jp/company/history/