「日本橋の再開発っていつ終わるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。工事の囲いが続く日本橋エリアを歩くたびに、完成後の姿を想像しながらも、全体像がつかめずにいる方も少なくないはずです。実は日本橋の再開発は、一つの工事ではなく、複数の街区が段階的に整備される大規模プロジェクトです。この記事では、2026年現在の最新情報をもとに、各街区の竣工スケジュールをわかりやすく整理します。「いつ完成するのか」「2026年時点でどこまで進んでいるのか」といった疑問に、できる限り具体的にお答えします。
日本橋再開発は「一つの工事」ではない

まず押さえておきたいのは、「日本橋の再開発」という言葉が、実際には複数の独立した再開発事業をまとめて指しているという点です。日本橋川周辺では現在、複数の大規模再開発事業が同時並行で進行しています。これらの再開発区域一帯のエリア名称が「日本橋リバーウォーク(Nihonbashi River Walk)」です(日本橋リバーウォーク公式サイト)。
エリア全体の最終的な目標は、首都高速道路の高架を地下に移設し、日本橋川沿いに開放的な水辺空間を取り戻すことです。長期的なスケジュールとしては、2035年頃に地下ルートの開通、2040年に高架撤去の完了を目指して工事が進められています(日本橋リバーウォーク公式サイト)。つまり、エリア全体が「完成」するのは2040年前後という見通しになります。
一方で、各街区の建物竣工はそれよりも早く、2026年から2038年にかけて順次完了していく予定です。「日本橋の再開発はいつ終わるのか」という問いに対しては、どの街区・どの工事を指すかによって答えが大きく変わります。この点を理解しておくと、以降の情報がぐっと整理しやすくなります。
2026〜2027年に完成する街区:東京ミッドタウン日本橋

2026年時点で最も注目を集めているのが、日本橋一丁目中地区の再開発です。この街区は、三井不動産が主導する「東京ミッドタウン日本橋」として知られており、2026年9月末に竣工、2027年秋にグランドオープンを予定しています(三井不動産 2026年4月21日発表)。
竣工とグランドオープンの間に約1年の差があるのは、建物の完成後に内装工事やテナントの入居準備が必要なためです。建物の外観が完成したからといって、すぐに一般の方が利用できるわけではありません。2027年秋のグランドオープンを楽しみに待ちながら、2026年中に外観の完成を確認できるというイメージで捉えると分かりやすいでしょう。
この街区は日本橋エリアの再開発の中でも先行して完成を迎えるため、エリア全体の変化を実感できる最初の機会となります。「2026年の日本橋再開発の状況は?」と気になっている方にとって、この東京ミッドタウン日本橋の動向が最も直接的な答えになるといえます。
2029〜2034年に完成する街区:八重洲・室町・一丁目エリア
日本橋リバーウォーク公式サイトによると、2029年から2034年にかけて複数の街区が順次竣工する予定です。それぞれの概要を整理すると、以下のようになります。
八重洲一丁目北地区は、南街区が2029年7月(予定)、北街区が2032年12月(予定)に竣工します。日本橋室町一丁目地区は、A街区が2031年度(予定)、B街区が2033年度(予定)、C・D街区が2034年度以降(予定)です。日本橋一丁目1・2番地区は、A・B街区が2031年度(予定)、C・D街区が2034年度(予定)となっています(いずれも日本橋リバーウォーク公式サイト)。
これらの街区では、建物の整備だけでなく、地上・地下・デッキレベルの歩行者ネットワークの整備や、日本橋川沿いの広場・交流空間の整備も計画されています(東京都 2024年10月17日発表)。単なるビルの建て替えではなく、エリア全体の回遊性や水辺との接続を意識した街づくりが進んでいる点が特徴です。
なお、日本橋一丁目1・2番地区については、東京都が2024年10月17日に市街地再開発組合の設立を認可しており、事業が正式にスタートしています(東京都 metro.tokyo.lg.jp)。組合設立から竣工まで数年を要するのが一般的であり、2031年度という竣工予定はこうした手続きの流れを踏まえたスケジュールです。
2035〜2040年が「いつまで」の最終的な答え
「日本橋の再開発はいつまで続くのか」という問いに対する最終的な答えは、2035年から2040年にかけての時期です。日本橋一丁目東地区については、A・B街区が2031年度(予定)、C・D・E街区が2038年度(予定)に竣工する計画となっています(日本橋リバーウォーク公式サイト)。
そして、エリア全体の象徴的なゴールとなるのが、首都高速道路の地下化です。2035年頃に地下ルートが開通し、2040年に高架の撤去が完了する見通しです(日本橋リバーウォーク公式サイト)。高架が撤去されることで、長年にわたって日本橋の景観を遮ってきた構造物がなくなり、日本橋川沿いに開放的な空が広がることになります。
江戸時代から続く日本橋の歴史的な景観が、現代の都市開発によって新たな形で蘇る瞬間といえるでしょう。2040年という完成時期は決して近い未来ではありませんが、各街区が段階的に完成していく過程で、エリアの雰囲気は少しずつ変わっていきます。2026年から2027年にかけての東京ミッドタウン日本橋の完成を皮切りに、その変化を長期的に楽しめるのが日本橋再開発の醍醐味ともいえます。
不動産投資の観点から見た日本橋エリアの注目ポイント
再開発エリアの周辺不動産は、開発の進捗とともに注目度が高まる傾向があります。日本橋エリアは、複数の大規模再開発が2026年から2040年にかけて段階的に完成するという、長期にわたる開発スケジュールが明確になっています。こうした情報は、不動産投資を検討する際の重要な判断材料の一つになります。
ただし、再開発エリアの不動産は価格がすでに開発期待を織り込んでいる場合も多く、購入タイミングや物件の個別条件によって投資成果は大きく異なります。また、再開発の完成時期はあくまで「予定」であり、工事の進捗や社会情勢によって変更される可能性もゼロではありません。投資判断を行う際は、最新の公式情報を確認するとともに、不動産の専門家や金融機関に相談することをおすすめします。
日本橋エリアの再開発は、単なる建物の更新にとどまらず、水辺空間の再生や歩行者ネットワークの整備を含む、エリア全体の価値向上を目指したプロジェクトです。長期的な視点でエリアの変化を追うことが、投資判断においても生活者としての楽しみとしても、大きな意味を持つでしょう。
まとめ
日本橋の再開発は、一つの工事ではなく複数の街区が段階的に整備される長期プロジェクトです。2026年時点での最大のトピックは、日本橋一丁目中地区「東京ミッドタウン日本橋」の2026年9月末竣工・2027年秋グランドオープンです。その後、2029年から2038年にかけて各街区が順次完成し、エリア全体の最終的なゴールである首都高高架の撤去完了は2040年を目指しています。「いつ完成するのか」という問いへの答えは、どの街区を指すかによって異なりますが、全体像としては2040年が一つの節目となります。今後も各街区の公式情報を定期的に確認しながら、日本橋エリアの変化を長期的な視点で追ってみてください。
参考文献・出典
- 日本橋リバーウォーク公式サイト「日本橋リバーウォークについて」 — https://www.nihonbashiriverwalk.jp/about/
- 日本橋リバーウォーク公式サイト「水辺を活かした5つの街区」 — https://www.nihonbashiriverwalk.jp/projects/
- 東京都「日本橋一丁目1・2番地区市街地再開発組合の設立を認可します」(2024年10月17日) — https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2024/10/2024101709
- 三井不動産「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 街区名称を『東京ミッドタウン日本橋』に決定」(2026年4月21日) — https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2026/0421/
- 三井不動産「日本橋・八重洲エリアにおける大規模再開発の進捗資料」(2025年6月11日) — https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2025/0611/download/20250611.pdf