この記事の結論
- 都城大丸は2011年1月に閉店し、跡地は現在「Mallmall」と「TERRASTA」として再整備済みです。
- Mallmallは図書館や子育て支援など8施設を備えた中心市街地中核施設として2018年4月に開館しました。
- 民間複合施設TERRASTAは2022年4月にグランドオープンし、ホテルを含む93室が稼働しています。
かつて都城市の中心部に立ち並んでいた百貨店・都城大丸が閉店してから、すでに10年以上が経過しました。「跡地は今どうなっているのだろう」「解体後に何が建ったのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、都城大丸の閉店経緯から、跡地に誕生した2つの施設「Mallmall(まるまる)」と「TERRASTA(てらすた)」の詳細、さらに周辺エリアの不動産や街づくりへの影響まで、公式情報をもとにわかりやすくお伝えします。
都城大丸はなぜ閉店したのか

都城大丸は、宮崎県都城市の中心市街地を長年にわたって支えてきた百貨店です。しかし、郊外型ショッピングモールの台頭や人口減少による商圏縮小など、地方百貨店が全国的に直面してきた課題と同様の波に飲み込まれ、平成23年(2011年)1月に閉店しました(都城市公式サイト)。
閉店後、広大な跡地をどう活用するかが都城市の大きな課題となりました。中心市街地の核となる施設が失われたことで、周辺の商業集積や人の流れにも影響が及ぶことが懸念されたためです。こうした状況を受け、平成24年(2012年)9月には受け皿会社「株式会社ハートシティ都城」が設立され、翌平成25年(2013年)3月に跡地を取得する形で、再整備に向けた動きが本格化しました(都城市公式サイト)。
地方都市における百貨店の閉店は、単なる商業施設の消滅にとどまらず、街全体の活力低下につながるリスクをはらんでいます。都城市がこの問題を「中心市街地の再生」という大きな枠組みで捉え、官民連携で取り組んだことが、その後の再整備の方向性を決定づけました。
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跡地再整備の経緯と国の支援制度

都城市は跡地の再整備にあたり、国土交通省の社会資本整備総合交付金事業「地方都市リノベーション事業」を活用しました(都城市公式サイト)。この事業は、地方都市の中心市街地において老朽化した建物や空き地を再整備し、にぎわいを取り戻すことを目的とした国の支援制度です。
重要なのは、公的資金と民間活力を組み合わせた官民連携の手法が採用された点です。行政が中核施設を整備しつつ、隣接地では民間事業者が商業・宿泊施設を開発するという役割分担により、公共性と収益性を両立させる仕組みが構築されました。こうした手法は、全国の地方都市における再開発のモデルケースとしても注目されています。
再整備は大きく2つのプロジェクトに分かれて進められました。一つは都城市が主体となって整備した中心市街地中核施設「Mallmall」、もう一つは民間事業者が開発した複合施設「TERRASTA」です。それぞれの詳細は次のセクションで解説します。
Mallmall(まるまる)とはどんな施設か

Mallmallは、平成30年(2018年)4月28日に開館した都城市の中心市街地中核施設です(都城市公式サイト)。その名称には「まちをまるごと楽しむ」という意味が込められており、市民の日常生活を支える複合公共施設として設計されました。
施設内には8つの機能が集約されています。具体的には、図書館・未来創造ステーション・まちなか交流センター・保健センター・子育て世代活動支援センター「ぷれぴか」・中央バス待合所・まちなか広場・附帯駐車場です(都城市公式サイト)。単なる図書館や公民館ではなく、子育て支援から交通結節点まで多様な機能を一か所に集めた点が大きな特徴といえます。
なかでも注目されるのが図書館の規模です。施設面積は旧図書館の約3倍、開架収容能力は約20万冊という大幅な拡充が実現しました(都城市公式サイト)。市民が本を手に取りやすい環境が整ったことで、来館者数も着実に増加しており、2026年時点でも市民の交流拠点として活発に利用されています。
TERRASTA(てらすた)の全貌と現在の姿

Mallmallの隣接地には、民間複合施設「TERRASTA」が誕生しました。2022年4月29日にグランドオープンし、旧大丸跡地問題の一つの節目と位置づけられています(都城市市長メッセージ)。所在地は宮崎県都城市中町17街区2号で、Mallmallと一体的なエリアを形成しています(TERRASTA公式サイト)。
TERRASTAの大きな特徴は、商業機能とホテル機能を組み合わせた複合施設である点です。3階から7階にはホテルTERRASTAが入居しており、17㎡から80㎡までの多様な客室が合計93室用意されています(TERRASTA公式サイト)。都城市の中心部にビジネスホテルが整備されたことで、出張や観光で訪れる人々の宿泊需要にも応えられる環境が整いました。
2026年現在、TERRASTAはMallmallと並んで都城市中心市街地の顔となっています。都城市はこの2施設の開業効果を前提として、周辺エリアのにぎわい創出施策を継続的に推進しており、まちなか活性化プランの中核に位置づけています(都城市公式サイト)。かつて百貨店の閉店で生じた「空白」が、公共と民間の両輪によって着実に埋められてきた様子がうかがえます。
周辺エリアの不動産や街づくりへの影響

中心市街地に大型公共施設と民間複合施設が相次いで誕生したことは、周辺エリアの不動産環境にも少なからず影響を与えています。一般的に、再開発によって人の流れが戻ると、周辺の商業地や住宅地の需要が高まる傾向があるとされています。
ただし、都城市中心部の地価や賃料の具体的な変動数値については、2026年10月時点で本記事が参照できる公式データに明記がないため、断定的な記述は控えます。最新の地価情報については、国土交通省の地価公示データや都城市の公式資料をご確認ください。
重要なのは、MallmallとTERRASTAの整備が「人が集まる理由」を中心部に生み出したという点です。図書館や子育て支援施設は日常的な来館者を生み出し、ホテルは外来者の滞在を促します。こうした人の流れの変化は、周辺の飲食店や小売店にとってもプラスの波及効果をもたらす可能性があります。一方で、地方都市全体の人口動態や経済状況も不動産相場に影響するため、投資や居住を検討する際は複合的な視点で判断することが大切です。
まとめ
都城大丸は2011年1月に閉店しましたが、その跡地は長い年月をかけて着実に再生を遂げました。市が整備した中心市街地中核施設「Mallmall」は2018年4月に開館し、図書館・子育て支援・交通拠点など8つの機能を備えた市民の拠り所となっています。さらに2022年4月には民間複合施設「TERRASTA」がグランドオープンし、93室のホテルを含む新たな都市機能が加わりました。
官民が連携して取り組んだこの再整備は、地方都市における中心市街地再生のモデルとして注目に値します。2026年現在も都城市はにぎわい創出施策を継続しており、跡地活用の成果を街全体に広げようとしています。都城市への移住・投資・観光を検討している方は、ぜひMallmallやTERRASTAを実際に訪れ、変貌した中心市街地の姿を体感してみてください。
参考文献・出典
- 都城市公式サイト「中心市街地中核施設『Mallmall』」 — https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/soshiki/77/3650.html
- 都城市公式サイト「中心市街地中核施設整備支援事業(都城大丸跡地整備事業)実施の経緯」 — https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/soshiki/77/3652.html
- 都城市公式サイト「第113回市長のスマイルメッセージ(令和4年5月9日放送)」 — https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/site/mayor-room/45970.html
- 都城市公式サイト「都城市まちなか活性化プラン事業を紹介します」 — https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/soshiki/77/44597.html
- TERRASTA公式サイト — https://terrasta.jp/
- TERRASTA公式サイト「アクセス」 — https://terrasta.jp/access/
- TERRASTA公式サイト「ホテル」 — https://terrasta.jp/hotel/
- 都城市公式サイト「市立図書館 来館者600万人達成セレモニー」 — https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/site/kyoiku/67120.html