この記事の結論
- 西武筑波店の跡地は2021年5月に「tonarie CREO(トナリエクレオ)」として再生され、現在も営業中です。
- 跡地は解体されず改修・リニューアルされ、食品・家電・100円均一などの日用品系店舗が入居しています。
- 3施設が一体化した「トナリエつくばスクエア」として、つくば駅前の商業拠点が復活しています。
「西武筑波店の跡地は今どうなっているの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。かつてつくば駅前のランドマークだった西武筑波店が閉店してから数年が経ち、現在の姿を知りたいという声は今も絶えません。この記事では、西武筑波店がなぜ閉店したのか、跡地がどのように生まれ変わったのか、そして周辺の街づくりにどんな影響を与えているのかを、順を追ってわかりやすく解説します。閉店の経緯から現在の施設の詳細、周辺の不動産環境まで、知りたい情報をひとつの記事でまとめてお伝えします。
西武筑波店はなぜ閉店したのか

西武筑波店は、つくばエクスプレスのつくば駅に直結した大型百貨店として、長年にわたり地域の買い物拠点として親しまれてきました。しかし、専門メディアの整理によると、西武筑波店は2017年に閉店しています。その翌年の2018年1月には、同じく駅前の「イオンつくば駅前店」も閉店しており、つくば駅周辺から大型商業施設が相次いで姿を消すという事態が起きました。
閉店の背景には、全国的な百貨店業態の苦境があったと考えられます。インターネット通販の普及や消費者の購買行動の変化により、大型百貨店のビジネスモデルは全国的に見直しを迫られていました。つくば市は研究学園都市として人口が増加傾向にある一方で、駅前の商業施設が空洞化するという皮肉な状況が生まれたのです。地域住民にとっては、日常の買い物場所が失われるという深刻な問題でもありました。
こうした状況を受けて、つくば駅近辺の街づくりや活性化が強く求められるようになったのは自然な流れでした。行政や地域からの期待を背景に、新たな事業者による再生プロジェクトが動き出すことになります。
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跡地はどうなった?解体ではなく「再生」という選択

西武筑波店の跡地は、解体されて更地になったわけではありません。重要なのは、建物そのものを活かしながら改修・リニューアルするという方針が選ばれた点です。この再生プロジェクトを手がけたのが、不動産開発・運営を行う株式会社日本エスコンです。
日本エスコンは、つくば駅前にあった複数の商業施設、具体的には「つくばQ’t(キュート)」「つくばMOG(モグ)」「つくばCREO(クレオ)」の3施設を取得し、改修と一体化を進めました。そして2021年5月19日付で、この3施設を一体の地域密着型ショッピングセンター「tonarie つくばスクエア(トナリエつくばスクエア)」として誕生させる方針を公表しています(日本エスコン公式発表)。
旧・西武筑波棟は、この再編の中で「tonarie CREO(トナリエクレオ)」という名称で再生されることが明記されています。建物を壊さずに再活用するという選択は、地域の資産を守りながら商業機能を回復させる現実的なアプローチでした。跡地の「現在」を知るうえで、まずこの大きな枠組みを理解しておくことが大切です。
トナリエつくばスクエアの現在の姿

現在、旧・西武筑波店の跡地は「tonarie CREO(トナリエクレオ)」として営業しています。日本エスコンの公式発表によると、旧・西武筑波棟の1階から3階には、食品・家電・100円均一など日用の買い回り品を扱う店舗が集められる計画が示されており、日常使いしやすい施設として再生されています。百貨店時代の高級感よりも、地域住民が毎日気軽に利用できる「生活密着型」の商業施設へと大きく方向転換したことがわかります。
施設全体としての「トナリエつくばスクエア」は、「tonarie Q’t(トナリエキュート)」「tonarie MOG(トナリエモグ)」「tonarie CREO(トナリエクレオ)」の3つの建物から構成されています(筑波大学基金ページより)。それぞれの住所は、Q’tが茨城県つくば市吾妻1-6-1、MOGが吾妻1-5-3、CREOが吾妻1-7-1と整理されており、つくば駅周辺に連なる形で配置されています。公式フロアガイドでは3館の館内移動が案内されており、単一の建物ではなく複数館が連結した大型商業施設として一体的に運用されていることが特徴です。
運営会社は株式会社日本エスコンで、営業時間は10:00〜20:00となっています(トナリエつくばスクエア公式サイトより)。つくばエクスプレスのつくば駅に直結しているという立地の強みはそのままに、より多くの人が日常的に立ち寄れる施設として生まれ変わっています。
周辺の不動産環境への影響と街の変化

大型商業施設の閉店と再生は、周辺の不動産環境にも少なからず影響を与えます。西武筑波店が閉店した2017年から、イオンつくば駅前店が閉店した2018年にかけて、つくば駅前は一時的に商業の空洞化が進みました。駅前の賑わいが失われると、周辺の賃貸物件や商業テナントの需要にも影響が出やすくなります。
しかし、2021年のトナリエつくばスクエア誕生によって、駅前の商業機能は大きく回復しました。つくば市はもともと研究学園都市として計画的に整備された街であり、人口増加が続いている地域です。駅直結の大型商業施設が復活したことで、駅周辺の利便性が再び高まり、住宅需要にもプラスの影響を与えていると考えられます。
実は、商業施設の再生と周辺の不動産価値は密接に関係しています。日常の買い物が徒歩圏内で完結できる環境は、賃貸物件を探す人にとっても、マンションを購入しようとする人にとっても大きな魅力です。駅前の商業施設が充実しているかどうかは、その地域の住みやすさを測る重要な指標のひとつです。つくば駅周辺の不動産を検討する際には、こうした商業環境の変化も合わせて確認することをおすすめします。
なお、2026年10月時点では、旧イオンつくば駅前店跡地など周辺の他の再開発の詳細については、リサーチ結果に公式発表が確認できていません。最新の開発動向については、つくば市の公式サイトや各事業者の公式発表をご確認ください。
まとめ
西武筑波店の跡地は、解体されることなく「tonarie CREO(トナリエクレオ)」として再生され、現在もつくば駅前の商業施設として営業を続けています。2021年5月に誕生した「トナリエつくばスクエア」は、Q’t・MOG・CREOの3館が一体となった地域密着型ショッピングセンターであり、食品や家電、100円均一など日常使いしやすい店舗が集まっています。
閉店から再生までの流れを振り返ると、地域の課題に応える形で民間事業者が積極的に動いた好例といえます。つくば駅周辺の不動産を検討している方にとっても、この商業環境の回復は心強い材料になるはずです。最新のテナント情報や施設の詳細は、トナリエつくばスクエアの公式サイトでご確認いただくことをおすすめします。街の変化を知ることが、より良い住まい選びの第一歩になります。
参考文献・出典
- トナリエつくばスクエア 公式サイト — https://www.tonarie-tsukuba.jp/
- 日本エスコン「地域密着型ショッピングセンター『tonarie つくばスクエア』誕生および『tonarie CREO』オープンのお知らせ」— https://www.es-conjapan.co.jp/corporate19950418/wp-content/uploads/a32d7281b3ed9a71b364c6c9f11de4d2.pdf
- 日本エスコン「地域密着型ショッピングセンター『tonarie CREO』第2弾オープンのお知らせ」— https://www.es-conjapan.co.jp/corporate19950418/wp-content/uploads/60fcb0bcb0bef334b7672bad8b39471d.pdf
- Built「つくば市で総延べ10万m2超えのショッピングセンターが誕生、日本エスコン」— https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2105/21/news019.html
- 筑波大学基金「トナリエつくばスクエア」— https://futureship.sec.tsukuba.ac.jp/tsukubacard/introduction/41_creo_square
- トナリエつくばスクエア フロアガイド(PDF)— https://tonarie-tsukuba.jp/assets/images/floorguide/floorguide.pdf