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井上百貨店(松本)跡地の現在:2027年開業予定のホテル計画とは

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この記事の結論

  • 井上百貨店本店は2025年3月31日に閉店し、建物は解体されず現存しています。
  • 跡地はエム・ケー・ケーが取得し、マリオット系「モクシー松本」として2027年度中の開業を目指しています。
  • 2026年6月時点で改修工事が進行中であり、全222室のホテルに生まれ変わる予定です。

松本市の中心部で長年にわたり市民に親しまれてきた井上百貨店が閉店し、「あの建物はどうなるのだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。解体されるのか、それとも別の施設に生まれ変わるのか、跡地の行方は地域の不動産価値や街の将来像にも深く関わる話題です。この記事では、閉店の経緯から現在の工事状況、そして2027年度開業を目指すホテル計画の詳細まで、公表されている情報をもとにわかりやすくお伝えします。

井上百貨店はなぜ閉店したのか

井上百貨店はなぜ閉店したのかのイメージ

松本市深志に位置する井上百貨店本店は、2025年3月31日をもって閉店しました。地域の百貨店として長年にわたり松本市民の生活に根ざしてきた施設だっただけに、その閉店は多くの人に惜しまれました。

百貨店業界全体として、近年はECサイトの普及や消費者の購買行動の変化により、地方百貨店を取り巻く環境は厳しさを増しています。松本市においても、こうした時代の流れが閉店の背景にあったと一般的には考えられています。ただし、閉店の具体的な経営上の理由については、2026年10月時点で公式に詳細が公表されているわけではないため、断定的な説明は控えます。

閉店後の建物の扱いについて、松本市は「あくまでも民間企業が今後の後利用を判断することから、現在、松本市においても状況を注視している」(松本市ホームページ)との立場を示していました。つまり、行政が主導して跡地活用を決めるのではなく、民間の判断に委ねられていたのです。

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建物は解体されず、リノベーションへ

リノベーションで新しく生まれ変わる(図解)

重要なのは、旧井上百貨店の建物は解体されていないという点です。2026年6月時点で、建物はほぼ全体に足場が組まれ青色のシートで覆われた状態で現存しており、内装工事が進められています(市民タイムス、2026年6月6日)。

建物は地下1階・地上7階の鉄骨鉄筋コンクリート造で、既存の構造をそのまま活かしたリノベーションが行われています。解体して更地にするのではなく、建物を再利用するという選択は、コスト面だけでなく、街の景観や歴史的な文脈を大切にするという観点からも注目されています。

2〜7階が複数の客室スペースに転用される予定であり、改修工事は着実に進んでいます。百貨店の売り場フロアがホテルの客室へと生まれ変わるという、大規模な用途変更を伴うプロジェクトです。工事の完了時期や館内の詳細な構成(レストランや共用部など)については、2026年10月時点で公式な情報は公表されていません。

モクシー松本とはどんなホテルか

モクシー松本の特徴と開業計画(図解)

松本市内で不動産開発などを手掛ける民間企業が旧井上百貨店の土地と建物を取得し、マリオット・インターナショナルとのフランチャイズ契約を締結して、「モクシー松本」として開業することが明らかになりました(エム・ケー・ケー プレスリリース)。

「モクシー(Moxy)」とは、マリオット・インターナショナルが展開する遊び心あふれるライフスタイルホテルブランドです。スタイリッシュなデザインと比較的リーズナブルな価格帯が特徴で、若い旅行者やビジネス旅行者を中心に世界各地で展開されています。モクシー松本は長野県初のモクシーブランドとなる予定です。

開業は2027年度中を予定しており、複数の客室を備えたホテルとして松本駅前のランドマークに生まれ変わります。松本市長も2026年3月24日の記者会見において、駅と城を結ぶ「えきしろ空間」において「改めてこの場所で新たな事業がスタートするという節目」と受け止めているとコメントしています(松本市ホームページ)。

松本駅周辺の再活性化と不動産への影響

駅前エリアの再活性化構想(図解)

松本市は、旧井上百貨店跡地を含む駅前エリアを「えきしろ空間」として重要視しており、駅周辺の価値を高めるための「松本駅周辺交通ターミナル機能強化構想」の策定にも取り組んでいます(松本市ホームページ)。つまり、モクシー松本の開業は単独のホテル計画にとどまらず、松本駅前エリア全体の再活性化を後押しする起爆剤として位置づけられています。

不動産投資の観点から見ると、こうした大型ホテルの開業は周辺エリアへの影響が大きいとされています。一般的に、国際的なホテルブランドが進出するエリアでは、観光客や訪日外国人の流入増加が見込まれ、周辺の商業施設や飲食店の集客力が高まる傾向があります。また、エリアのブランドイメージが向上することで、周辺の地価や賃料水準にも好影響を与えることがあります。

ただし、実際の不動産相場への影響は、ホテルの集客実績や周辺の開発動向、さらには松本市全体の人口動態など多くの要因によって変わります。投資判断の際は最新の相場情報を個別に確認することが不可欠です。松本市の不動産市場に関心がある方は、地元の不動産業者や公的機関の情報を参照することをおすすめします。

まとめ

井上百貨店本店は2025年3月31日に閉店しましたが、建物は解体されることなく現存しています。松本市内の不動産会社が土地と建物を取得し、マリオット・インターナショナルと提携して「モクシー松本」として再生するプロジェクトが進行中です。2026年6月時点では改修工事が着々と進んでおり、2027年度中の開業を目指してホテルへと生まれ変わる予定です。

松本駅前のランドマークが新たな役割を担うことで、えきしろ空間を中心とした駅前エリアの活性化が期待されています。今後の開業に向けた続報は、松本市や事業者の公式発表をご確認ください。

参考文献・出典

  • 松本市ホームページ(令和6年度に寄せられた主なご意見・ご要望) — https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/yokosomayorsoffice/140619.html
  • 松本市ホームページ(松本駅周辺の駅まち空間再整備の取組み) — https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/224/192967.html
  • 株式会社エム・ケー・ケー プレスリリース(マリオット・インターナショナルとのフランチャイズ契約締結のご報告) — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000018748.html
  • マリオット・インターナショナル プレスリリース(モクシー松本開業に向けた契約締結) — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000124910.html
  • 市民タイムス(松本市の旧井上本店改修着々 外資系ホテルに 9年度に開業予定、2026年6月6日) — https://www.shimintimes.co.jp/news/2026/06/post-12041/
  • TBSニュースDIG(松本市の「旧井上百貨店跡地」外資系ホテルを誘致する計画が進行中、2025年10月10日) — https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbc/2223008?display=1
  • 松本市ホームページ(市長記者会見 令和8年(2026)3月24日) — https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/yokosomayorsoffice/198259.html

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