市況・データ

調布市マンション売却相場2026年|成約価格4,653万円の内訳

この記事の結論

  • 調布市の土地相場データの中古マンション成約価格は近年の取引データで平均的な水準にあります。
  • 仙川町・小島町など駅近エリアは相場が高く、染地・多摩川エリアは割安な傾向があります。
  • 売出価格と成約価格には差があるため、実際の取引データで相場を確認することが重要です。

「調布市のマンションを売りたいけれど、今いくらで売れるのか見当もつかない」と感じている方は多いのではないでしょうか。相続した実家を整理したい、住み替えを考えている、ローンの残債が気になるなど、売却を考えるきっかけはさまざまです。この記事では、2026年の最新データをもとに調布市のマンション売却相場を具体的な数字でお伝えします。エリアごとの価格差や、売出価格と成約価格の違いといった、判断に必要な情報をわかりやすく整理しました。

調布市マンション売却相場の現在地

調布市マンション売却相場の現在地のイメージ

まず押さえておきたいのは、「相場」には2種類あるという点です。ひとつは不動産サイトに掲載されている「売出価格」、もうひとつは実際に売買が成立した「成約価格」です。この2つは必ずしも一致しません。売出価格はあくまで売主の希望額であり、交渉や市場の反応によって最終的な成約価格は変わります。

成約価格ベースの信頼できるデータとして、スムナラが国土交通省の「不動産取引価格情報」をもとに集計した数値があります。それによると、同期間の取引件数は一定の取引量があるため信頼性の高いデータといえます。

一方、SUUMO掲載の売出価格ベースでは2026年7月時点で4,498万円(中央値、専有面積66㎡・築29年)となっています(SUUMO)。また、マンションレビューでは70㎡換算で5,134万円・坪単価242.5万円という数値も示されています(マンションレビュー、2026年8月)。売出価格のほうが成約価格より高めに出やすい傾向がありますが、これは売主の希望が反映されているためです。

東日本レインズ(不動産流通機構)の2024年度統計でも、調布市の中古マンション成約は319件、㎡単価70.10万円、平均価格4,564万円という数値が確認できます。複数のデータを見比べると、調布市全体の成約相場は4,500万円前後が一つの目安といえそうです。

ここまでのまとめ: 調布市の中古マンション成約相場は4,500〜4,700万円台が中心で、売出価格より成約価格のほうが実態に近い数字です。

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エリアによって相場は大きく変わる

エリアによって相場は大きく変わるのイメージ

調布市は一つの市ですが、町名や最寄り駅によって価格差が非常に大きいのが特徴です。同じ調布市内でも、高いエリアと安いエリアでは中央値が3倍以上開くこともあります。

複数の不動産データをもとに町名別の相場を見ると、駅近の人気エリアが高値圏にあり、郊外エリアでは割安な水準となっています(Conone)。一方、染地は相対的に低い水準です。

駅別の売出価格でも同様の傾向が見られます。SUUMOの集計(2025年7月〜2026年6月)によると、60〜80㎡の掲載中央値は仙川駅が7,490万円でトップ、布田駅5,990万円、調布駅5,985万円、つつじヶ丘駅5,880万円、国領駅5,480万円と続きます。80〜100㎡になると仙川駅は1億2,030万円と突出し、国領駅7,430万円、柴崎駅7,080万円、調布駅6,480万円という順になります(SUUMO)。

仙川エリアは調布市内で別格の高値圏にあり、同じ広さでも他エリアの1.5〜2倍近い価格になることがあります。これは仙川駅周辺の商業施設の充実度や、京王線沿線の人気の高さが反映されていると考えられます。

ここまでのまとめ: 売却価格はエリアによって大きく異なるため、「調布市の平均」だけで判断せず、自分の物件がある町名・駅で確認することが大切です。

広さと築年数で相場はどう変わるか

物件の広さと築年数は、売却価格に直結する重要な要素です。一般的に広いほど総額は上がりますが、㎡単価(1㎡あたりの価格)は必ずしも広いほど高いわけではありません。

スムナラのデータによると、広さ別の㎡単価は小さい部屋ほど高い傾向があり、一方、取引件数が多い中程度の広さでは平均的な単価となっています(スムナラ)。小さい部屋は1㎡あたりの単価が高くなる傾向があり、これはワンルームや1LDKの需要の強さを反映しています。

築年数の影響については、HOME’Sの推定相場データが参考になります。70㎡のマンションを例にとると、築5年で6,334万円、築10年で6,107万円、築20年で5,653万円、築30年で5,200万円という推移が示されています(HOME’S、2026年8月)。築年数が10年増えるごとに数百万円単位で価格が下がる傾向がありますが、立地や管理状態によって個別差は大きいです。

また、近年の価格上昇トレンドも見逃せません。複数のデータソースでも、調布市の中古マンション価格は上昇傾向を示しており、マンションレビューでも前年比+19.38%という数値が出ています(マンションレビュー)。近年の価格上昇は顕著です。

ここまでのまとめ: 広さが大きいほど総額は上がりますが、㎡単価は小さい部屋のほうが高い傾向があり、築年数が古くなるほど価格は下がります。

売却前に知っておきたい費用と手続きの流れ

相場を把握したら、次に売却にかかる費用を確認しましょう。売却価格がそのまま手元に残るわけではないため、費用を差し引いた「手取り額」を事前に計算しておくことが大切です。

まず代表的な費用が仲介手数料です。これは不動産会社に支払う成功報酬で、法律で上限額が定められています(国土交通省)。一般的な計算式では「売却価格×3%+6万円(税別)」が上限の目安とされています。仮に4,500万円程度で売れた場合、仲介手数料の上限は約140万円前後(税別)になります。実際の金額は媒介契約(不動産会社との契約)を結ぶ前に確認し、事前に合意しておくことが重要です。

そのほかにも、売買契約書に貼る印紙税、住宅ローンが残っている場合の抵当権抹消費用(登記費用)、売却益が出た場合の譲渡所得税なども発生します。これらの費用は物件の状況や売却価格によって異なるため、具体的な金額は税理士や不動産会社に相談して確認するのが確実です。

手続きの流れとしては、一般的に「相場の確認→不動産会社への査定依頼→媒介契約の締結→売り出し→内見(買いたい人が実際に部屋を見に来ること)→価格交渉→売買契約→引き渡し」という順番で進みます。売り出しから成約までの期間は物件や市場状況によって異なりますが、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。

ここまでのまとめ: 仲介手数料など諸費用を差し引いた手取り額を事前に計算しておくと、売却後の資金計画が立てやすくなります。

相場を正しく調べるための3つのポイント

最後に、自分の物件の相場を正確に把握するための方法をお伝えします。インターネットで調べられる情報には限界があるため、複数の方法を組み合わせることが重要です。

まず活用したいのが、国土交通省が提供する「不動産情報ライブラリ」です。取引価格情報や成約価格情報、地価公示などをまとめて確認できる公的なサービスで、売主・買主自身でも参照することが有効だと国土交通省が案内しています(国土交通省)。実際に成立した取引の価格を確認できるため、売出価格だけを見るよりも実態に近い相場感をつかめます。

次に、複数の不動産会社に査定を依頼することも大切です。査定とは、不動産会社があなたの物件を「いくらで売れそうか」と見積もることです。1社だけに頼むと偏った評価になる可能性があるため、複数社の査定を比較することで、より客観的な相場感が得られます。

そして、エリアと広さと築年数を組み合わせた「自分の物件に近い条件」で調べることが精度を高めるコツです。「調布市全体の平均」は参考値に過ぎません。仙川町の築10年・70㎡と、染地の築30年・50㎡では、同じ調布市でも価格は全く異なります。自分の物件の条件に近い成約事例を探すことが、現実的な売却価格を把握する近道です。

ここまでのまとめ: 公的データ・複数社の査定・条件を絞った事例検索の3つを組み合わせることで、より正確な相場感がつかめます。

まとめ

調布市のマンション売却相場は、近年の成約データで4,500万円前後が一つの目安となります。ただし、仙川町や小島町などの人気エリアでは相場が大きく上振れし、染地や多摩川エリアでは割安な傾向があります。また、広さや築年数によっても価格は変わるため、「調布市の平均」はあくまで出発点として捉えてください。

売却を検討する際は、売出価格ではなく成約価格のデータを参照すること、仲介手数料などの諸費用を差し引いた手取り額を計算すること、そして複数の不動産会社に査定を依頼して比較することが大切です。近年は価格上昇トレンドが続いていますが、市場環境は変化するため、最新の情報を確認しながら判断することをおすすめします。

ご自身の物件がいくらになるかは、実際の成約データで見るのが早道です。

参考文献・出典

  • SUUMO(東京都調布市のマンション売却価格相場) – https://suumo.jp/baikyaku/ms/chuko/soba/tokyo/sc_chofu/
  • SUUMO(調布市の中古マンション価格相場情報) – https://suumo.jp/ms/chuko/soba/tokyo/sc_chofu/
  • マンションレビュー(調布市の売却相場・賃料相場) – https://www.mansion-review.jp/baikyaku/city/689/souba.html
  • スムナラ(東京都調布市の中古マンション相場データ・2026年第1四半期) – https://sumnara.jp/market/tokyo/chofu
  • Conone(調布市のマンション売却相場・2026年最新) – https://conone.jp/market/tokyo/chofu-shi/mansion
  • HOME’S(東京都調布市のマンション売却価格相場) – https://www.homes.co.jp/satei/mansion/tokyo/chofu-city/
  • 土地代データ(東京都調布市のマンション価格一覧・2026年版) – https://www.tochi-d.com/mansion/13/13208/
  • 東日本レインズ(中古マンションの区市町村別成約状況・2024年度) – https://www.reins.or.jp/pdf/trend/nmw/NMW_2024/NMW_2024_1_24.pdf
  • 国土交通省(不動産取引に関するお知らせ・消費者向け) – https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bf_000013.html
電宅男
監修 電宅男 宅地建物取引士 / MBA|株式会社青山地所 営業部

一橋大学大学院MBA修了。大手デベロッパー法人部門、買取再販会社を経て現職。区分リノベ再販・都心事業用物件の買取再販を手がけ、業界7年の知見で記事を監修。

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詳しいガイド価格差はどこから生まれるか調布市の内訳に出てくる売出価格と成約価格の差は、この地域だけの現象ではない。首都圏11万件の成約データで見ると、値下げして売れた部屋は7割を超え、差の正体は値引き交渉よりも最初の値付けにあることが分かる。売却ガイド一覧を見る →

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