「新潟駅の高架化っていつ終わったの?」と疑問に思ったことはないでしょうか。ニュースで何度も取り上げられていたものの、工事が段階的に進んでいたため、どの時点が「完成」なのかわかりにくかったという声は少なくありません。この記事では、新潟駅の在来線高架化がどのような経緯をたどり、いつ完了したのかを時系列で丁寧に解説します。高架化の背景から完成後の変化、さらに現在も続く周辺整備の状況まで、ひとつひとつ順を追って説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
新潟駅の高架化が完了したのはいつ?
まず結論からお伝えすると、新潟駅の在来線全線高架化は2022年6月5日に完了しました。新潟市の公式発表によれば、この日をもって新幹線とすべての在来線が高架ホームとなり、長年にわたる大規模な駅リニューアル工事がひとつの大きな節目を迎えました(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/mayor/sityounougoki/20220605.html)。約60年ぶりの駅リニューアルとして実施されたこの工事は、長い年月をかけて計画・設計が進められ、実際の工事も複数の段階に分けて行われました。
そのため「いつ完成したのか」という問いに対して、一言では答えにくい面もあります。しかし、すべての在来線が高架ホームに移行した2022年6月5日が、事実上の完成日と理解しておくとよいでしょう。完成当日の早朝には、第二期工事で整備した1番線から始発電車が出発し、正式に供用が始まりました(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekisyu-osirase/ekishu20220613.html)。長年にわたって工事が続いていた新潟駅が、ついに新しい姿へと生まれ変わった瞬間でした。
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高架化が段階的に進んだ理由とは
新潟駅の高架化が一度に完了せず、段階的に進められたのには明確な理由があります。鉄道の高架化工事は、電車を運行しながら同時に進める必要があるため、一気に切り替えることが構造上難しいのです。新潟市の公式資料によると、在来線を運行しながらの工事となるため、仮設のホーム(8・9番線)を整備・供用し、使用を停止した既設ホームや線路などを撤去した場所で高架化工事を行う方式が採られました(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/renzoku/renritsu.html)。利用者への影響を最小限に抑えながら工事を進めるために、複数のフェーズに分けた整備が不可欠だったと言えます。
この事業の正式名称は「新潟駅付近連続立体交差事業」といいます。連続立体交差事業とは、鉄道が道路と交差する複数箇所を一体的に高架化することで、踏切をまとめて廃止する都市計画事業のことです。対象区間は約2.5kmにおよび、駅周辺の南北分断の解消や踏切渋滞の緩和を主な目的として計画されました。事業の認可は平成18年度(2006年度)に取得され、平成19年度(2007年度)に政令指定都市への移行に伴って事業主体が新潟県から新潟市へと移管されています(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekisyuhenseibi/20130716keika.html)。
時系列でわかる!高架化の歩み
新潟駅の高架化の流れを時系列で整理すると、大きく三つのステップで理解できます。まず2018年度の第一期開業、次に2021年度の残り2線供用開始、そして2022年6月5日の全線高架化完了という流れです。
最初の大きな節目は、2018年4月の第一期開業です。この時点で、新幹線と在来線の「のりかえホーム」の使用が開始されました(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekisyu-osirase/ekishu.html)。それまで地上にあった在来線の旧ホームはその役割を終え、新たな高架ホームによる運行が始まりました。また、越後線と電車留置線の高架線路も同年度に供用を開始し、新潟駅から西側の鉄道高架化がこの段階で完了しています。さらに、この一期開業によって2箇所の踏切が廃止され、上越新幹線と在来線の同一ホーム乗り換えが可能となりました。それまでは異なる高さのホームを移動する必要がありましたが、乗り換えの利便性が大きく向上したと言われています。
しかし、この時点ではまだすべての在来線が高架化されたわけではありませんでした。信越線・白新線については引き続き工事が続けられ、2020年度末に鉄道高架橋が完成しました。そして2021年度には残りの高架線路2線の供用が開始され、すべての在来線の高架化が実現しています。新潟市の広報誌(令和3年1月3日号)では「在来線の高架化は来年度末に完成予定」と案内されており、計画通りに工事が進んでいたことが確認できます(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/koho/kohoshi/shiho/backnumber/r03/shiho210103/1-3_01.html)。そして2022年6月5日、第二期工事で整備した1番線から始発電車が出発し、約60年ぶりの大規模リニューアルがここに完結したのです。
高架化によって何が変わったのか
高架化が完了したことで、新潟駅とその周辺にはさまざまな変化が生まれています。最も大きな変化のひとつは、新幹線と在来線の乗り換えが同じ高架上で完結できるようになったことです。以前は異なる高さのホームを移動する必要がありましたが、高架化によってその手間が大幅に軽減されました。出張や観光で新潟を訪れる方にとっても、地元で日常的に利用する方にとっても、この利便性の向上は実感しやすい変化と言えます。
また、地上にあったホームや線路が撤去されたことで、駅の南北を分断していた「開かずの踏切」問題が解消されました。高架化によって複数の踏切が廃止されたことで、道路交通の渋滞が緩和され、地域の安全性向上にもつながっています。連続立体交差事業の目的のひとつであった南北の分断解消が、ここで具体的に実現した形です。
さらに、仮設ホームなどの撤去が終わった後、2023年度には駅直下バスターミナル(高架下交通広場)が完成しました(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/renzoku/renritsu.html)。高架化によって生まれた新たなスペースが交通結節点として活用されており、鉄道とバスの乗り換えも格段にスムーズになっています。高架化は駅そのものだけでなく、周辺の交通環境全体を底上げするプロジェクトでもあったと言えるでしょう。
現在も続く駅周辺の整備
在来線の全線高架化は2022年6月5日に完了しましたが、新潟駅周辺の整備はそこで終わりではありません。実は、高架化の完了はより大きな「新潟駅周辺整備」という都市計画の一部に過ぎず、まちとしての変革はまだ続いています。
その象徴的な取り組みが、万代広場の整備です。新潟市の公式情報によると、万代広場の全面供用は2027年春を目標として整備が進められています(新潟市 https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekimaehiroba/ekishu_bandai.html)。万代広場は新潟駅の駅前に整備される広場で、周辺の回遊性向上や賑わい創出の核となる空間として期待されています。高架化によって駅周辺の構造が大きく変わったことで、こうした新しいまちづくりが可能になったとも言えます。
新潟駅を訪れる際は、高架ホームから見渡せる市内の景色や、整備が進む高架下の通路・施設など、変化を肌で感じられる場面が多くあります。駅周辺の最新の施設情報や工事状況については、新潟市の公式サイトで随時確認することをおすすめします。新潟駅はこれからも進化を続けており、訪れるたびに新しい発見があるかもしれません。
まとめ
新潟駅の在来線全線高架化は、2022年6月5日に完了しました。2006年度の事業認可を皮切りに準備が進められ、2018年4月の第一期開業で新幹線との同一ホーム乗り換えが実現。その後、信越線・白新線の高架化が2021年度に完成し、翌2022年6月5日の全線切り替えで約60年ぶりの大規模リニューアルがついに実現しました。新幹線とすべての在来線が高架ホームに統一されたことで乗り換えの利便性が向上し、踏切の廃止による交通環境の改善や、2023年度に完成した駅直下バスターミナルの整備など、地域への恩恵は多岐にわたっています。
高架化の完了は終わりではなく、新潟駅周辺のまちづくりという新たなステージの始まりでもあります。2027年春の全面供用を目標に整備が進む万代広場をはじめ、今後も駅周辺の変化は続く見通しです。新潟駅エリアがどのように発展していくのか、引き続き注目していきたいところです。最新の整備状況は、新潟市の公式サイトでご確認ください。
参考文献・出典
- 新潟市「新潟駅の在来線全線高架化が完了しました(2022年6月5日)」 — https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/mayor/sityounougoki/20220605.html
- 新潟市「新潟駅付近連続立体交差事業」 — https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/renzoku/renritsu.html
- 新潟市「参考)以前の情報(高架駅第一期開業)」 — https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekisyu-osirase/ekishu.html
- 新潟市「在来線の全線高架化切換工事が終了しました」 — https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekisyu-osirase/ekishu20220613.html
- 新潟市「令和3年1月3日 2734号(市報にいがた)」 — https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/koho/kohoshi/shiho/backnumber/r03/shiho210103/1-3_01.html
- 新潟市「事業経過」 — https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekisyuhenseibi/20130716keika.html
- 新潟市「万代広場整備 進捗状況」 — https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekimaehiroba/ekishu_bandai.html