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藤沢市空き家バンクで空き家を活用する方法

空き家を相続したけれど、どう活用すればいいか分からない。そんな悩みを抱えている方は、藤沢市内でも少なくありません。放置した空き家は老朽化が進むだけでなく、固定資産税の負担も続くため、早めの対策が重要です。そこで注目したいのが「藤沢市版空家バンク制度」です。この記事では、制度の仕組みや登録の流れ、注意点まで初心者にも分かりやすく解説します。空き家の売却や賃貸を検討している所有者の方はもちろん、藤沢市内でお得に物件を探している方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

藤沢市空き家バンクとはどんな制度か

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まず押さえておきたいのは、藤沢市版空家バンク制度がどのような目的で作られた制度なのかという点です。藤沢市は、市内の空き家問題を解消するために、国土交通省が支援する「全国版空き家・空き地バンク」を活用した独自の制度を運用しています(藤沢市 https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/jutaku/akiya/akiyabanku.html)。

この制度の目的は大きく三つあります。一つ目は、空き家を住宅ストックとして再利用すること。二つ目は、住宅以外の用途への活用を促進すること。そして三つ目は、空き家の土地を不動産市場に流通させることで新規住宅の建設につなげることです。つまり、眠っている空き家を地域の資源として活かすための仕組みといえます。

制度の対象となる空き家は、個人が藤沢市内において居住を目的として建築し、現に居住していない、または近い将来居住しなくなる予定の建物とその敷地です(藤沢市空家バンク制度に関する実施要綱 https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/documents/33977/jisshiyoko_1.pdf)。ただし、民間事業者による賃貸・分譲などを目的とする物件は対象外となっています。個人が所有する空き家に特化した制度である点が特徴です。

仕組みとしては、空き家の所有者が市に登録を申し込むと、市のホームページで物件情報が公開され、利用希望者を募る流れになります。売買や賃貸の交渉・契約は所有者と利用希望者の当事者間で行われ、市は直接の交渉には関与しません。あくまでも「情報をつなぐ橋渡し役」として市が機能する制度です。

登録から公開までの流れを理解しよう

登録から公開までの流れを理解しようのイメージ

実際に藤沢市空き家バンクを利用するには、いくつかのステップを踏む必要があります。まず所有者は、藤沢市空家バンク情報登録申請書と誓約書兼同意書に必要事項を記入し、身分を証明するものの写しなどの書類を添付して市長に提出します(藤沢市空家バンク制度に関する実施要綱 https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/documents/33977/jisshiyoko_1.pdf)。

申請書を提出した後は、市が所有者の資格要件を調査するとともに、空家バンク協力店が現地調査を実施します。協力店は申請書の記載内容だけでなく、空き家の外観・内観の状況や市場性なども総合的に判断し、その結果を市長に報告します。この調査を経て、市が登録の可否を判断する流れです。

登録が認められると、物件に登録番号が付されて台帳に登録されます。所有者はその通知書を受け取った後、速やかに空家バンク協力店と媒介契約を締結する必要があります。その後、市のホームページや全国版空き家・空き地バンクを通じて物件情報が公開され、利用希望者の目に触れることになります。

なお、登録期間は2年間と定められており、期間が終了した場合でも再度申請することで継続して登録できます。また、登録後に物件の状況や条件が変わった場合は変更届の提出が必要で、登録を取り下げたいときは抹消申出書を提出する手続きが求められます。

登録できないケースと注意点

重要なのは、誰でも必ず登録できるわけではないという点です。藤沢市の実施要綱では、登録できない場合が明確に定められています(藤沢市空家バンク制度に関する実施要綱 https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/documents/33977/jisshiyoko_1.pdf)。

具体的には、藤沢市の手引きによると、当初、不動産事業者に媒介を依頼していても、この制度に該当する場合は不動産事業者から市へ登録申込みできます。ただし、協定不動産団体の会員事業者に限られます。また、暴力団員等に該当する場合や、その他市長が適当でないと認めた場合も対象外となります。

また、空き家を長期間放置することにはリスクが伴います。藤沢市では、管理が不十分な空き家が「特定空家等」に認定され、是正指導・助言に従わずに勧告を受けた場合、固定資産税および都市計画税の住宅用地特例の対象から外れる可能性があります(藤沢市 https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/sisanzei/kurashi/zekin/tokuteiakiya.html)。

住宅用地特例とは、人が居住するための家屋の敷地として利用されている土地に対して、固定資産税の課税標準を小規模住宅用地で6分の1、一般住宅用地で3分の1に減額する制度です(国土交通省 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/akiya-taisaku/articles/2024020105.html)。この特例が外れると税負担が大幅に増加するため、空き家を放置し続けることは経済的にも大きなリスクとなります。早めに空き家バンクを活用して物件を流通させることが、所有者にとっても賢明な選択といえるでしょう。

利活用マッチング制度との違いも知っておこう

藤沢市には、空き家バンク制度とは別に「空家利活用マッチング制度」という仕組みも用意されています。この二つの制度は似ているようで、対象となる用途が大きく異なります。

空家利活用マッチング制度は、市場に流通していない空き家や借り手がつかない空き家の所有者と、地域の活性化などのために公共的・公益的な活動を行う場所を求めている利活用希望者をつなぐ制度です(藤沢市 https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/jutaku/akiya/maching-seido.html)。地域のコミュニティスペースや非営利活動の拠点として活用したい方向けの制度といえます。

一方、居住用家屋や営利事業のための店舗などは、この利活用マッチング制度の対象外となっています。つまり、空き家を売りたい・貸したいという一般的なニーズには空き家バンク制度が、地域活動の場として提供したいというニーズには利活用マッチング制度が適しています。自分の目的に合った制度を選ぶことが大切です。

利活用マッチング制度への申し込みは、窓口への来課のほか、事前に住まい暮らし政策課に電話(0466-50-3541)で連絡したうえで、郵送またはメール(fj-jutaku@city.fujisawa.lg.jp)での提出も可能です。どちらの制度を利用すべきか迷った場合は、まず窓口や電話で相談してみることをおすすめします。

利用希望者として物件を探す際のポイント

空き家バンクは所有者だけでなく、物件を探している側にとっても有益な制度です。市場に出回りにくい物件が登録されることもあり、通常の不動産流通では出会えない物件に巡り合えるチャンスがあります。

ただし、いくつかの点を理解しておく必要があります。まず、市のホームページで公開されている物件情報はあくまでも参考情報であり、実際の交渉や契約は所有者と利用希望者の当事者間で行われます。市は交渉や媒介契約には一切関与しないため、契約内容については自己責任で確認することが求められます。

また、空き家バンクに登録されている物件は、長期間使用されていないケースも多く、リフォームや修繕が必要な場合があります。物件を見学する際は、建物の状態を慎重に確認し、必要に応じて専門家(建築士や不動産会社など)に同行してもらうことを検討しましょう。購入・賃借後に予想外の修繕費用が発生することを防ぐためにも、事前の調査は丁寧に行うことが重要です。

さらに、空き家バンクの物件は全国版空き家・空き地バンクにも掲載されるため、藤沢市外からでも物件情報を確認できます(国土交通省 https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000131.html)。移住や二拠点生活を検討している方にとっても、藤沢市空き家バンクは有力な情報源となるでしょう。

まとめ

藤沢市版空家バンク制度は、空き家の所有者と利用希望者をつなぐ公的な情報提供の仕組みです。所有者にとっては、放置による老朽化リスクや税負担の増加を避けながら、物件を有効活用できる手段となります。利用希望者にとっては、通常の不動産市場では出会いにくい物件を探せる機会です。

登録期間は2年間で再申請も可能なため、すぐに売却・賃貸が決まらなくても継続して活用できます。また、居住用途以外の活用を考えている場合は、空家利活用マッチング制度という選択肢もあります。まずは藤沢市の窓口や住まい暮らし政策課に相談し、自分の状況に合った制度を選ぶことが第一歩です。空き家を「負担」から「資産」へと転換するために、ぜひ藤沢市空き家バンクの活用を検討してみてください。

参考文献・出典

  • 藤沢市 – 藤沢市空家バンク制度について https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/jutaku/akiya/akiyabanku.html
  • 藤沢市 – 藤沢市空家バンク制度に関する実施要綱 https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/documents/33977/jisshiyoko_1.pdf
  • 藤沢市 – 空家利活用マッチング制度について https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/jutaku/akiya/maching-seido.html
  • 藤沢市 – 特定空家等の固定資産税・都市計画税について https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/sisanzei/kurashi/zekin/tokuteiakiya.html
  • 国土交通省 – 空き家・空き地バンク総合情報ページ https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000131.html
  • 国土交通省 – 空家等対策の推進に関する特別措置法関連情報 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000035.html
  • 国土交通省 – 空き家対策 特設サイト https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/akiya-taisaku/articles/2024020105.html

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