再開発・街の話題

伊勢丹相模原店跡地が2026年に変わった3つのこと

修正後の記事

この記事の結論

  • 伊勢丹相模原店跡地には、2025年10月にタワーマンション「プラウドタワー相模大野クロス」が竣工しました。
  • 2026年1月より入居・商業テナントの順次オープンが始まり、商業エリアが誕生しています。
  • 2階の公共歩廊が開通し、駅から公園・文化施設への回遊性が大きく向上しました。

相模大野の顔だった伊勢丹相模原店が閉店してから数年、「あの跡地はどうなるのだろう」と気になっていた方も多いのではないでしょうか。実は2026年現在、その跡地はすでに大きく生まれ変わっています。野村不動産が手がけた住商複合タワーマンションが竣工し、商業エリアも順次オープンを迎えるなど、街の風景は一変しました。この記事では、伊勢丹相模原店跡地の経緯から現在の姿、そして街への影響まで、最新情報をもとにわかりやすくお伝えします。不動産投資や住まい探しの視点からも参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

伊勢丹相模原店跡地の経緯と野村不動産への売却

伊勢丹跡地の経緯と売却(図解)

まず押さえておきたいのは、この跡地がどのような経緯をたどって現在の姿になったかという点です。相模大野の中心部に位置していた伊勢丹相模原店は、地域の商業・文化の象徴的な存在でした。その閉店後、跡地の行方に多くの市民が注目していました。

相模原市は2019年12月、野村不動産株式会社が三越伊勢丹との間で伊勢丹相模原店跡地・建物の売買契約を締結したと公表しました(相模原市公式資料)。この発表の中で市は「当該地が『商業・文化の核』として相応しい土地利用がされるよう、地域の皆様のご意見も伺いながら、野村不動産と協議し取り組んでまいります」と明言しており、単なる民間開発に任せるのではなく、行政としても積極的に関与する姿勢を示していました。

その後、計画は「(仮称)相模大野4丁目計画」として具体化されていきます。相模原市の公式ページによると、事業者は野村不動産株式会社で、対象区域は南区相模大野四丁目4009番45とされており、相模大野駅至近の一等地に、地域を代表するランドマークが誕生することになりました。

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プラウドタワー相模大野クロスとはどんな建物か

プラウドタワーの特徴(図解)

この計画の正式名称は「プラウドタワー相模大野クロス」です。野村不動産ホールディングスのニュースリリースによると、本物件は2025年10月に竣工し、2026年1月29日より入居が開始されています。同リリースでは「伊勢丹相模原店跡地に位置する、小田急線沿線最高層のタワーマンション」と紹介されており、その規模と立地の希少性が強調されています。

小田急線沿線で最も高いタワーマンションという肩書きは、不動産としての希少価値を端的に示しています。相模原市内でも群を抜く存在感であり、遠くからでも一目でわかるランドマークとなっています。住宅部分だけでなく、商業・地域貢献施設を一体的に整備する「住商複合開発」という形態を採用している点も、この物件の大きな特徴です。

野村不動産の公式ページでは、1階と2階に店舗や地域貢献施設、緑豊かな広場を計画していると案内されています。単に住む場所を提供するだけでなく、周辺住民も日常的に利用できる開かれた空間を設けることで、地域全体の活性化を目指す設計思想が読み取れます。伊勢丹という商業施設の跡地に、新たな形の「にぎわいの場」を生み出そうとする意図が、建物の構成にも反映されています。

商業エリアと公共歩廊が街にもたらした変化

実は、この開発が地域にとって特に重要なのは、住宅部分だけではありません。商業エリアと公共インフラの整備が、街の使い勝手を大きく変えているからです。

野村不動産の公式ページによると、1・2階の商業部分には複数のテナントが2026年1月より順次オープンしています。伊勢丹という大型百貨店が担っていた「買い物の場」としての機能が、新たな形で復活しつつあるといえます。テナントの全一覧は現時点で公式に確定した情報が限られていますが、複数の店舗が段階的に開業していく形式は、エリア全体のにぎわいを徐々に高めていく効果が期待できます。

さらに注目したいのが、2階の公共歩廊(歩行者専用通路)の開通です。相模原市は2026年1月、この公共歩廊が通行可能になると案内し、駅から公園・文化施設への回遊性向上を示しました(相模原市公式資料)。これは単なる建物内の通路ではなく、街全体の動線を変える公共インフラとしての意味を持ちます。駅から周辺の公園や文化施設へ雨に濡れずに移動できるルートが生まれることで、日常の利便性が高まるだけでなく、イベント時の人の流れも変わることが予想されます。

また、相模大野駅周辺エリアマネジメントの公式サイトによると、「オーノクロス広場」と呼ばれる開放的なオープンスペースが整備されており、大型デジタルサイネージも備えています。こうした広場空間は、地域のコミュニティ活動やイベントの場として機能することが期待されており、商業施設の跡地が「人が集まる公共空間」として再生されたことは、まちづくりの観点からも注目に値します。

不動産投資・住まい選びの視点から見た相模大野エリア

住まい選びのポイント(図解)

この開発を不動産投資や住まい選びの観点から見ると、いくつかの重要なポイントが浮かび上がります。まず、ランドマーク型タワーマンションの竣工は、周辺エリアの地価や賃料水準に影響を与える可能性があるという点です。

一般的に、大規模な再開発が完了したエリアでは、利便性の向上や街のイメージアップによって不動産需要が高まる傾向があるとされています。相模大野は小田急線の急行停車駅であり、新宿へのアクセスも良好なエリアです。そこに小田急線沿線最高層のタワーマンションが誕生し、商業・公共施設が一体的に整備されたことは、エリアとしての魅力を底上げする要因になり得ます。

一方で、投資判断においては慎重な視点も必要です。再開発後の周辺エリアへの波及効果は、物件ごとに大きく異なります。駅からの距離、建物の築年数、管理状態など、個別の物件条件を丁寧に確認することが欠かせません。また、商業テナントの入れ替わりや公共施設の運営状況によっても、エリアの魅力は変化します。再開発の恩恵を享受できるかどうかは、物件の立地と条件を具体的に検証した上で判断することが大切です。

住まいとして相模大野エリアを検討する場合は、公共歩廊の開通による回遊性の向上や、商業施設の充実といった生活利便性の改善が、日常生活の質に直結するポイントになります。再開発エリアの利便性は、完成直後よりも数年後に本来の姿が見えてくることが多いため、テナントの定着状況や街の雰囲気を継続的に確認することをおすすめします。

相模大野の街が目指す「商業・文化の核」とは

「商業・文化の核」の実現(図解)

相模原市が2019年の発表で示した「商業・文化の核」というビジョンは、2026年現在、少しずつ現実のものになりつつあります。伊勢丹という百貨店が担っていた役割は、単に商品を売る場所としてだけでなく、地域の文化的なイベントや交流の場としての機能も含んでいました。その跡地に、住宅・商業・公共空間を一体的に整備した複合施設が誕生したことは、街の再生という観点から大きな意味を持ちます。

オーノクロス広場のような開放的なオープンスペースは、特定の目的を持った人だけが訪れる場所ではなく、日常的に人々が立ち寄り、自然に交流が生まれる場として設計されています。こうした「偶発的な出会いの場」は、地域コミュニティの活性化において重要な役割を果たすと一般的に考えられています。商業施設が閉店した後の跡地が、より多様な機能を持つ複合空間として生まれ変わった事例として、全国的にも注目される開発といえるでしょう。

もちろん、街の再生が本当に成功したかどうかは、テナントの定着率や広場の利用状況、周辺への波及効果など、今後の動向を見守る必要があります。相模原市も引き続き野村不動産と協議しながら、地域の意見を取り入れた運営を目指すとしており、行政・民間・地域住民が連携したまちづくりの行方が注目されます。

まとめ

伊勢丹相模原店跡地は、2025年10月に「プラウドタワー相模大野クロス」として竣工し、2026年1月より入居・商業テナントの順次オープンが始まっています。小田急線沿線最高層のタワーマンションが誕生し、商業エリアと公共歩廊の整備によって、街の利便性と回遊性が大きく向上しました。

不動産投資や住まい選びの観点からは、再開発エリアの魅力が今後どのように定着していくかを継続的に見守ることが重要です。エリア全体の変化を把握しながら、個別物件の条件を丁寧に検証することが、賢い判断につながります。相模大野の街が「商業・文化の核」として新たな歴史を刻み始めた今、その動向をぜひ注目してみてください。

参考文献・出典

  • 相模原市 – 伊勢丹相模原店跡地を野村不動産株式会社が取得(2019年12月) — https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/018/565/0203/0203_02.pdf
  • 相模原市 – 「(仮称)相模大野4丁目計画」に係る事後調査手続について — https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026489/kankyo/1026503/1008247/1021292.html
  • 相模原市 – (仮称)相模大野4丁目計画(伊勢丹相模原店跡地)に係る環境影響評価書の縦覧について — https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/024/764/0224/02.pdf
  • 野村不動産 PROUD – プラウドタワー相模大野クロス 公式サイト(住商複合一体開発) — https://www.proud-web.jp/mansion/f116160/bigproject/
  • 野村不動産ホールディングス – 「プラウドタワー相模大野クロス」竣工・入居開始に関するニュースリリース(2026年1月19日) — https://www.nomura-re-hd.co.jp/news/pdf/n2026011906535.pdf
  • 相模大野駅周辺エリアマネジメント「オーノクロス」公式サイト — https://onomin.jp/
  • 相模原市 – 相模大野駅周辺で新たなにぎわいが生まれます!(公共歩廊開通案内、2026年1月) — https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/034/483/0114/03.pdf

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