この記事の結論
- 東京 芝 とうふ屋うかいは2026年3月31日に閉店し、定期借地権の契約期間終了が理由です。
- 跡地では原状回復工事が進められており、建設専門メディアの報道によると工事期間が設定されています。
- 跡地の再開発主体や何が建つかは、2026年9月時点で公式発表がありません。
芝公園のシンボルとも言える「東京 芝 とうふ屋うかい」が2026年3月31日に閉店し、多くのファンや近隣住民から惜しむ声が上がりました。「跡地は今どうなっているのか」「なぜ閉めることになったのか」「この先何が建つのか」——そんな疑問を持つ方は少なくないはずです。この記事では、閉店の経緯から現在進行中の解体工事の状況、そして周辺の不動産事情まで、確認できる情報をもとに整理してお伝えします。再開発に関心のある方にも、地域の変化を知りたい方にも、参考になる内容をまとめました。
なぜ閉店したのか:定期借地権という仕組みを知る

東京 芝 とうふ屋うかいの閉店理由は、定期借地権の契約期間が終了したことです。株式会社うかいの公式情報によると、経営者自身も「定期借地権の契約期間終了によるものと割り切って従業員とともに次のステップに進もうと決意した」と述べています。
定期借地権とは、あらかじめ決められた期間だけ土地を借りる権利のことです。通常の借地権と異なり、契約期間が終われば原則として土地を返還しなければならず、更新ができません。つまり、どれだけ人気のある店舗であっても、土地の契約期間が来れば立ち退かざるを得ないのです。この仕組みは土地オーナー側にとって将来の土地活用の自由度を保てるメリットがある一方、テナント側には「いつかは終わる」という前提が最初から存在します。
とうふ屋うかいは東京タワーに隣接する芝公園という希少な立地で長年営業を続けてきました。その場所柄、土地の所有者が将来的な活用を見据えて定期借地権という形態を選んでいたことは、不動産の観点からも自然な判断と言えます。閉店は突然の経営判断ではなく、契約上あらかじめ想定されていた「期限」が来たということです。
お持ちのマンションは、いま売るといくらか 無料のAI査定で確かめる
跡地の現在:解体工事が進行中

2026年9月時点で、跡地では「東京芝とうふ屋うかい原状回復工事」と名付けられた解体・原状回復工事が進められています。建設専門メディアの報道によると、工事は複数年にわたる期間で実施される予定とされています。
解体の対象となる建物は、鉄骨造一部木造・地下1階地上2階建て、延べ床面積2,928平方メートルの規模です。工事は三恵建設が請け負い、施工はASAHIが担当しています。「原状回復工事」という名称が示すとおり、これは新しい建物を建てるための工事ではなく、借りていた土地を元の状態に戻すための工事です。定期借地権の契約上、借主は土地を返還する際に建物を撤去して更地に戻す義務を負うのが一般的であり、今回の工事はまさにその義務を果たすものと言えます。
現地を訪れた方からは、かつての趣ある和風建築が姿を消しつつある様子が伝えられています。長年にわたって芝公園の景観を彩ってきた建物が解体されていく光景は、多くの人にとって感慨深いものがあるでしょう。
跡地に何ができるのか:2026年9月時点で未公表
多くの方が最も気になるのは「跡地に何が建つのか」という点ではないでしょうか。しかし、再開発の主体や具体的な用途・規模は、2026年9月時点で公式な発表がありません。
なお、土地を所有する東京タワー(日本電波塔)が三井不動産と再開発を検討しているという報道が一部でなされており、高層複合ビル計画が取り沙汰されています。ただし、規模・用途・スケジュールはいずれも未確定であり、この記事では確認できた事実のみをお伝えします。確定情報については、今後の公式発表をお待ちください。
一方で、跡地が位置するエリアには景観上の制約があることが分かっています。港区のホームページによると、この地区は港区景観計画において「芝公園周辺景観形成特別地区」に位置付けられており、東京タワーや増上寺をはじめとする周辺の歴史的・文化的資源との調和を重視した景観形成が求められています(港区ホームページ https://www.city.minato.tokyo.jp/kouchou/kuse/kocho/ikenshokai49/3834.html)。建築行為や土地利用には高さ・規模・意匠などについて届出や協議が必要とされており、どのような建物が建つにしても、周辺景観との調和が求められることになります。
周辺の不動産市場への影響を考える
東京タワー至近という立地は、不動産市場においても特別な意味を持ちます。芝公園・芝大門エリアは港区の中でも歴史ある街並みと都心へのアクセスの良さが共存する希少なエリアです。跡地の再開発が本格化すれば、周辺の地価や賃料水準にも影響を与える可能性があります。
一般的に、大規模な再開発が行われると周辺エリアの注目度が高まり、地価の上昇や新たな商業・居住需要の創出につながることがあります。ただし、工事期間中は騒音や交通規制などの影響が出ることもあり、近隣に住む方や事業者にとっては一時的な不便が生じることも考慮が必要です。また、完成後の用途によって周辺への影響は大きく変わります。オフィスビルが建てば昼間人口が増え、ホテルや商業施設が入れば観光客の流れが変わるかもしれません。
景観形成特別地区という制約がある以上、超高層ビルが突然建つような極端な変化は起きにくいと考えられます。しかし、東京タワーという日本を代表するランドマークに隣接する土地であることを考えると、再開発の内容次第では芝公園エリア全体の価値を大きく左右するプロジェクトになる可能性があります。不動産投資や居住を検討している方は、今後の公式発表を注視しておく価値があるでしょう。
うかいブランドの次の一手
閉店したとうふ屋うかいですが、株式会社うかいはブランドとしての歩みを止めていません。プレスリリースによると、「とうふ屋うかい」の知見を生かした新店舗として「(仮称)THE UKAI とうふ屋」が京王プラザホテルに2026年12月開業予定とされています。朝・昼・夜すべての時間帯で、自家製豆腐と旬の素材を組み合わせた多彩な料理を提供するとのことです。
芝の地を離れることになったうかいが、新たな場所でその味と文化を継承しようとしていることは、長年のファンにとって一つの朗報と言えるでしょう。場所は変わっても、とうふ屋うかいが育んできた食の哲学は次の形で受け継がれていきます。閉店を惜しむ気持ちとともに、新たな展開への期待も持ちながら、跡地の動向を見守っていきたいところです。
まとめ
東京 芝 とうふ屋うかいは2026年3月31日に定期借地権の契約期間終了を理由に閉店し、現在は原状回復工事が進行中です。工事は複数年にわたる期間で実施される予定とされています。跡地に何が建つかは2026年9月時点で公式発表がなく、今後の動向を待つ必要があります。芝公園周辺景観形成特別地区という制約のもと、どのような再開発が行われるかは周辺の不動産市場にも影響を与えうる重要な動きです。引き続き、土地所有者や港区からの公式情報を確認しながら、このエリアの変化を見守っていきましょう。
参考文献・出典
- 株式会社うかい 公式サイト(東京 芝 とうふ屋うかい) — https://www.ukai.co.jp/shiba/
- 株式会社うかい 企業情報 株主・投資家の皆様へ — https://www.ukai.co.jp/corporate/ir/message.html
- 建設通信新聞 「東京・芝公園の「とうふ屋うかい」を解体へ」 — https://www.kensetsunews.com/sokuho/1213390
- 港区ホームページ 「東京タワー隣接地の跡地活用について」 — https://www.city.minato.tokyo.jp/kouchou/kuse/kocho/ikenshokai49/3834.html
- PR TIMES 「うかい豆腐をメインにした和食店(仮称)THE UKAI とうふ屋 京王プラザホテルに新規出店 2026年12月開業予定」 — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000296.000085388.html