この記事の結論
- 給湯器交換費用(工事込み)の目安は、給湯専用6.5万〜15万円、オート・フルオート12万〜40万円が一般的です。
- 号数・機能・設置タイプによって費用は大きく変わり、エコジョーズは従来型より数万円高くなります。
- 2026年度の国の補助事業を活用すれば、エコジョーズで最大7万円の補助が受けられる場合があります。
給湯器が突然壊れたとき、「いったいいくらかかるの?」と不安になる方は多いはずです。交換費用は機種や号数、設置環境によって大きく異なるため、事前に相場を知っておくことがとても大切です。この記事では、給湯器の種類別・号数別の交換費用の目安から、追加工事が発生するケース、さらに2026年度に活用できる補助事業まで、初心者にも分かりやすく解説します。費用の全体像をつかんでから業者に相談すれば、見積もりの内容を正しく判断できるようになります。
給湯器交換費用の全体像と相場

まず押さえておきたいのは、給湯器の交換費用は「本体価格+工事費+部材費」の合計で決まるという点です。本体だけの価格を見ていると、実際の請求額とのギャップに驚くことがあるため、工事込みの総額で比較することが重要です。
2026年7月に公開された専門記事(sumaisetsubi.com)によると、工事費込みの交換費用の目安は、給湯専用タイプ、追い焚き機能付きのオートタイプ、フルオートタイプなど、機能タイプによって異なります。この幅の広さは、号数や設置環境、選ぶメーカーによって変わるためです。
東京ガスの販売実績データを見ると、暖房機能のない給湯器(ふろ給湯器・給湯専用)の多くが15万円以下〜20万円帯に収まっています(東京ガス公式サイト)。20万円を超えるケースは、排気アダプターや配管カバーなどの追加工事が発生した場合が多いとされています。一方、暖房機能付きふろ給湯器になると価格帯が上がり、30万円以下が41%、30〜35万円が52%と、30万円台が中心になります。
工事費だけを取り出すと、ミツモアの実績ベースの目安では、給湯専用で16,500〜25,000円、追い焚き機能付きで23,000〜33,000円、エコジョーズで27,500〜38,000円程度とされています(ミツモア)。本体価格に加えてこの工事費がかかることを念頭に置いておきましょう。
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号数と機能の違いが費用を左右する

給湯器の費用を決める大きな要素が「号数」と「機能タイプ」の2つです。この2点を理解するだけで、見積もりの妥当性をぐっと判断しやすくなります。
号数とは、1分間に水温+25℃のお湯を何リットル出せるかを示す数値です。ノーリツ公式によると、16号は1人暮らし向け、20号は2〜3人家族向け、24号は4人以上の家族向けが目安とされています。号数が大きくなるほど本体価格も上がるため、家族構成に合った号数を選ぶことが費用を抑えるポイントになります。
機能タイプは大きく3種類に分かれます。給湯専用タイプはお湯を出すだけのシンプルな構造で、3タイプの中で最もリーズナブルです。オートタイプはスイッチひとつで自動お湯はり・自動追い焚きができる機能が付き、給湯専用より価格帯が上がります。フルオートタイプはさらに自動たし湯などの機能が加わり、最も高価な選択肢となります(ノーリツ公式)。
生活堂の販売データでは、給湯専用の交換費用込み価格帯は16号で49,300〜125,800円、24号で74,000〜139,500円となっています。従来型オート・フルオートになると16号で98,700〜214,800円、24号で112,300〜226,500円と幅が広がります。さらに高機能なフルオート・エコジョーズ機能付きでは、16号で140,600〜248,000円、24号で145,100〜267,100円という価格帯になります(生活堂)。
東京ガスの具体的な価格例で相場感をつかむ
実際の販売価格を具体的に見ておくと、業者からの見積もりを受け取ったときの比較材料になります。東京ガスの公式サイトに掲載されているパロマ製品の価格例を参考にしてみましょう。
従来型ふろ給湯器(壁掛型)の場合、24号フルオートで199,589円、24号オートで183,887円、20号フルオートで190,789円、20号オートで175,142円となっています(東京ガス公式)。これらはリモコンや工事費を含んだ総額です。スリムタイプになると設置スペースが限られる分、20号オートで223,580円、20号フルオートで245,102円と、標準壁掛型より高くなる傾向があります。
エコジョーズ(高効率タイプ)の場合、24号フルオートで191,797円、24号オートで177,249円、20号フルオートで184,687円、20号オートで170,216円となっています(東京ガス公式)。興味深いのは、エコジョーズが従来型より必ずしも高いわけではないという点です。機種によっては従来型と同等か、むしろ安い場合もあります。
東京ガスの基本工事費の内訳を見ると、給湯専用の従来型で40,700円、エコジョーズで45,100円、ふろ給湯器の従来型で49,500円、エコジョーズで53,900円、暖房付きふろ給湯器の従来型で64,900円、エコジョーズで69,300円(いずれも税込)となっています。これに本体価格と部材費が加わって最終的な総額が決まります。
追加費用が発生するケースと注意点
見積もりを取る前に追加工事の可能性を確認しておくことが、費用の想定外を防ぐ最大のポイントです。標準工事の範囲を超えると、数万円単位で費用が上乗せされることがあります。
特に注意が必要なのがエコジョーズへの交換時です。エコジョーズは構造上、ドレン排水(酸性度の高い水)を適切に処理する工事が必要です。東京ガスの説明によると、このドレン排水を処理せずに流すと人体や建物に有害となるため、専用の排水工事が必須となります(東京ガス公式)。さらに、マンションのパイプスペース(PS)設置の場合は排水経路が取れず、エコジョーズ自体が設置できないケースもあるため、事前の現地確認が欠かせません。
また、設置場所の変更や配管の延長、排気アダプターの追加、配管カバーの設置なども追加費用の原因になります。東京ガスの実績データでも、20万円を超えるケースはこうした追加工事が原因であることが多いとされています。複数の業者から見積もりを取り、追加工事の内容と金額を明確に確認してから発注することをおすすめします。
給湯器の寿命についても把握しておきましょう。リンナイ公式によると、ガス給湯器の点検・取替えの目安は10年とされています。ノーリツ公式でも、家庭用の設計上の標準使用期間は製造から一定期間と定められており、補修用性能部品は生産終了後一定期間保有されるとのことです。10年を超えた給湯器は修理部品が入手できなくなるリスクがあるため、故障してから慌てて交換するのではなく、10年を目安に計画的な交換を検討することが賢明です。
2026年度の補助事業を活用して費用を抑える
給湯器の交換費用を少しでも抑えたい方に知っておいてほしいのが、2026年度に活用できる国の補助事業です。省エネ型の給湯器への交換を後押しする制度が設けられています。
給湯省エネ2026事業(経済産業省)では、省エネ性能の高い給湯器を設置した場合に補助が受けられます。対象機器と補助額は、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)が7万円/台、電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)が10万円/台、家庭用燃料電池(エネファーム)が17万円/台となっています(給湯省エネ2026事業公式サイト)。
賃貸物件のオーナー向けには、賃貸集合給湯省エネ2026事業(経済産業省)という別の補助事業も設けられています。こちらはエコジョーズ・エコフィールが対象で、追い焚き機能がないものは5万円/台、追い焚き機能があるものは7万円/台の補助が受けられます。さらに、共用廊下を横断するドレン排水ガイド敷設工事には3万円/台が加算されます(賃貸集合給湯省エネ2026事業公式サイト)。
公式の試算例を見ると、16号追い焚きなしのエコジョーズは従来型の約121,000円に対して約188,000円と約67,000円の差がありますが、補助50,000円を受ければ実質的な差額は約17,000円に縮まります。24号追い焚きありでは従来型約261,000円に対してエコジョーズ約347,000円と約86,000円の差ですが、補助70,000円を受ければ差額は約16,000円まで縮小します(賃貸集合給湯省エネ2026事業公式資料)。補助を活用すれば省エネ型への切り替えコストが大幅に下がることが分かります。なお、各補助事業には申請期限や予算上限があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
まとめ
給湯器の交換費用は、号数・機能タイプ・設置環境によって大きく異なります。工事込みの総額で見ると、給湯専用タイプ、オート・フルオートタイプなど、機能タイプによって異なる価格帯が設定されています。東京ガスの実績データでは、暖房機能なしの給湯器の多くが20万円以内に収まっています。追加工事が発生するケースでは費用が上乗せされるため、事前に複数の業者から見積もりを取ることが大切です。また、給湯器の寿命は10年が目安とされているため、計画的な交換を心がけましょう。2026年度の補助事業を上手に活用すれば、省エネ型への切り替えコストを大幅に抑えることも可能です。まずは現在の給湯器の号数と機能タイプを確認し、信頼できる業者に相談することから始めてみてください。
参考文献・出典
- 東京ガス 給湯器交換 公式サイト — https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/exchange/waterheater/index.html
- 東京ガス パロマ 高効率ふろ給湯器(エコジョーズ)— https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/exchange/waterheater/paloma_furo-eco.html
- 東京ガス パロマ 従来型ふろ給湯器 — https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/exchange/waterheater/paloma_furo.html
- 東京ガス エコジョーズのメリットと注意点 — https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/exchange/waterheater/ecojozu.html
- ノーリツ 給湯器の値段はどう決まる?種類・サイズ・機能別の価格の目安 — https://www.noritz.co.jp/product/kyutou_bath/column/02_kyutou_price.html
- ノーリツ ガス給湯機器の取替えQ&A — https://www.noritz.co.jp/product/kyutou_bath/gas/retool/qa.html
- リンナイ ガス給湯器の点検・取替え目安は10年 — https://www.rinnai.co.jp/safety/use/term10/
- 給湯省エネ2026事業 事業概要 — https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/about/
- 賃貸集合給湯省エネ2026事業 対象機器の詳細(エコジョーズ/エコフィール)— https://chintai-shoene2026.meti.go.jp/materials/ecojozu_ecofeel.html
- 賃貸集合給湯省エネ2026事業 既存賃貸集合住宅のオーナー様必見!省エネ型給湯器に取り替えて — https://chintai-shoene2026.meti.go.jp/assets/doc/chintai_merit_document.pdf
- ミツモア 給湯器交換はいくら?タイプ別の工事費相場を解説 — https://meetsmore.com/cost-guide/equipment-install/water-heater-exchange
- 生活堂 ガス給湯器交換の費用の相場・価格帯 — https://www.seikatsu-do.com/water-heater/boiler/marketprice.php