市況・データ

土地の坪単価相場|東京170万円・千葉30万円の実データ

この記事の結論

  • 坪単価の相場は都県によって異なります。
  • ㎡単価を坪単価に換算する場合、一定の換算係数を用いて計算できます。
  • 実際に売れた値段は国土交通省の不動産情報ライブラリで無料で調べられます。

土地の坪単価の相場は、都県がひとつ変わるだけで大きく動きます。当社が国土交通省の公表する実際の取引価格をもとに集計したところ、1坪あたりの価格は都県によって異なりました。1都3県の土地について、近年の取引をまとめた数字です(出典: 株式会社青山地所 自社データベース)。この記事では、この数字の読み方から、自分の土地の値段をおおよそ計算する手順、そして実際に売れた値段を調べる場所までを順番に説明します。不動産の知識がまったくなくても読み進められるように書いています。

都県別で見る土地の坪単価と成約価格

都県別で見る土地の坪単価と成約価格のイメージ

まず、実際の取引データを都県別に並べた表をご覧ください。取引件数、1㎡あたりの単価、1坪あたりの単価、土地の広さ、そして実際に売れた価格を並べています。

都県取引件数1㎡あたり1坪あたり土地の広さ成約価格
東京都13,736500,000円170万円120㎡5,500万円
神奈川県10,897200,000円70万円150㎡3,100万円
埼玉県10,299120,000円40万円165㎡1,800万円
千葉県8,203100,000円30万円175㎡1,800万円
都県別 土地の坪単価と成約価格 (実際の取引価格・2023年以降)
出典: 株式会社青山地所 自社データベース (集計 2026年09月 時点)

各都県の坪単価は異なります。都県がひとつ変わるだけで坪単価は大きく動きます。同じ首都圏という言葉でひとくくりにできる差ではありません。

土地の広さにも傾向があります。都心に近いほど土地は狭くなり、離れるほど広くなるという分かりやすい関係です。そのため成約価格で見ると、都県によって異なります。坪単価には差があっても、広さの違いが価格の差を埋めているわけです。

この集計の範囲もお伝えしておきます。対象は1都3県のみで、近年の土地の取引をまとめたものです。市区町村別の内訳や、地方都市の相場はこの集計には含まれていません。

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表のどの行が自分の土地に当てはまるのか

表のどの行が自分の土地に当てはまるのかのイメージ

ポイントは、自分の土地がある都県の行をまず見ることです。そのうえで、広さが平均に近いかどうかを確認します。

たとえば埼玉県に165㎡の土地をお持ちなら、埼玉県の行がそのまま目安になります。成約価格という数字が、平均的な取引の姿です。一方、同じ埼玉県でも土地が80㎡しかない場合は、平均の165㎡の半分以下ですから、価格も表の数字より低くなると考えるのが自然です。

神奈川県で150㎡なら、成約価格の行が当てはまります。東京都で120㎡なら成約価格の行です。まずは自分の都県と広さを表に当てはめて、おおまかな位置を把握してください。

ただし、ここで大事な注意があります。表の数字はあくまで平均です。平均値は出発点であって、あなたの土地の値段ではありません。同じ都県の中でも、駅に近いか遠いか、前の道路が広いか狭いか、四角い土地かいびつな形かによって、価格は上にも下にも動きます。国土交通省の不動産情報ライブラリでも、土地の価格は同じ地域内であっても面積や形状、接する道路の状況といった個別の要因によって異なると説明されています(国土交通省 https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices/about/ )。

坪単価から自分の土地の値段を計算する方法

計算そのものはとても簡単です。坪数に坪単価をかけるだけで、おおよその金額が出ます。

最初にすることは、㎡を坪に直す作業です。1坪は一定の㎡数と決まっていますので、土地の面積をその数値で割れば坪数になります(アットホーム 不動産用語 https://www.athome.co.jp/contents/words/term_3594/ )。逆に、㎡単価に一定の換算係数をかけると坪単価になります

具体的に計算してみます。埼玉県に165㎡の土地があるとしましょう。165を一定の換算係数で割ると、坪数が出ます。ここに埼玉県の坪単価をかけると、おおよその金額という数字が出ます。この手順なら、電卓ひとつで自分の土地の目安がつかめます。

ただし、出てきた金額と、表にある実際の成約価格は一致しません。ここは正直にお伝えしておきます。坪単価の平均と広さの平均は別々に計算されたものですから、掛け算しても成約価格の平均にはぴったり重ならないのです。平均どうしを掛けても成約価格とは一致しません。この計算はあくまで「だいたいこのくらいの帯」を知るためのものだとお考えください。

実際に売れた値段はどこで調べるのか

実際の取引価格は、国土交通省の不動産情報ライブラリで誰でも無料で調べられます。この記事の数字も、そこで公表されているデータをもとにしています。

不動産情報ライブラリでは、検索条件を指定して取引価格の情報を一覧で表示でき、条件を絞ったうえでCSVファイルとしてダウンロードすることもできます(国土交通省 https://www.reinfolib.mlit.go.jp/realEstatePrices/manual/ )。市区町村や時期を指定できるので、都県の平均よりもずっと自分の土地に近い数字にたどり着けます。

同じサイトには「土地取引価格の概況」という機能もあります。地域と種別を選ぶと、過去5年分の土地の面積あたり単価の平均値などを確認できる仕組みです。さらに、土地の㎡単価と前面道路の幅員、㎡単価と最寄駅までの距離をそれぞれ散布図で見ることもできます。坪単価が高い土地と安い土地の違いが、道路や駅との関係として目で見て分かります。

より詳しい地域別の相場感をつかみたい場合は、民間サイトも入口になります。SUUMOでは都道府県を選ぶことで、その地域の土地価格相場や坪単価を比較できるようになっています(SUUMO https://suumo.jp/tochi/soba/ )。公的なデータと民間の売出し情報を両方見ておくと、感覚のずれが少なくなります。

数字を鵜呑みにすると損をする場面

注意していただきたいのは、世の中に出回る「土地の価格」にはいくつも種類があり、意味がまったく違うことです。

よく混同されるのが路線価です。路線価は相続税や贈与税を計算するための評価基準であって、売買の相場そのものではありません。国税庁は、路線価等を地価公示価格等をもとにした価格の80%程度を目途に定めていると説明しています(国税庁 https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2025/rosenka/index.htm )。路線価をそのまま売値だと思い込むのは危険です。税金の計算に使う数字と、買い手が実際に払う数字は別のものだと覚えておいてください。

公示地価も同じです。国土交通省は、地価公示価格は近隣地域の標準的な土地の価格であり、最高または最低の地価を示すものではないと明記しています(国土交通省 https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices/about/ )。つまり「この地域は坪◯◯万円」というひとつの数字が、すべての土地に当てはまるわけではないのです。

もうひとつ、この記事の集計で分からないことも書いておきます。当社の集計は1都3県の土地に限られており、それ以外の地域については何も言えません。また市区町村ごとの内訳や、駅からの距離別の数字までは出していません。ここを埋めて語ることはしません。ご自身の土地が該当するかどうかは、不動産情報ライブラリで地域を絞って確かめるのが確実です。

よくある質問

㎡単価しか分かりませんが、坪単価はどう出しますか。 ㎡単価に一定の換算係数をかけてください。これにより坪単価が算出されます。

表の坪単価どおりの値段で売れますか。 そのまま売れるとは限りません。表は平均ですので、駅から近く道路が広い整形の土地なら上に、その逆なら下に振れます。自分の土地の条件を確かめたうえで、実際の取引事例と見比べてください。

固定資産税の通知に書かれた評価額が相場ですか。 違います。課税のための評価額と売買相場は別物です。売買の目安を知りたい場合は、不動産情報ライブラリで同じ市区町村の取引価格を見るほうが実態に近づきます。

どの都県の土地が一番売りやすいですか。 売りやすさは金額だけでは決まりません。件数が多い地域ほど、比較できる事例も多くなります。

まとめ

土地の坪単価の相場は都県によって異なります。㎡単価に一定の換算係数をかけて坪単価を出し、坪数をかければ自分の土地の目安がつかめます。ただしこれは平均であり、駅距離や道路の幅、土地の形で価格は動きます。より正確に知りたいときは、国土交通省の不動産情報ライブラリで市区町村と時期を絞り、実際に売れた価格を確認してください。数字の出どころを自分の目で確かめておくと、その後の判断がぐっと楽になります。

ご自身の土地が今いくらなのかは、平均ではなく実際の成約データで見るのが一番の近道です。

参考文献・出典

  • 株式会社青山地所 自社データベース
  • 国土交通省 不動産情報ライブラリ 地価公示・地価調査とは – https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices/about/
  • 国土交通省 不動産情報ライブラリ 不動産価格情報の検索・ダウンロード 画面マニュアル – https://www.reinfolib.mlit.go.jp/realEstatePrices/manual/
  • 国土交通省 令和7年地価公示を公表しました – https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_010125.html
  • 国税庁 令和7年分の路線価等について – https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2025/rosenka/index.htm
  • 国税庁 令和7年分都道府県庁所在都市の最高路線価 – https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2025/rosenka/01.pdf
  • アットホーム 不動産用語「坪単価とは」 – https://www.athome.co.jp/contents/words/term_3594/
  • SUUMO 全国の土地価格相場情報を調べる – https://suumo.jp/tochi/soba/
詳しいガイド路線価は実勢価格の何倍か坪単価の相場感をつかんだら、相続の書類に出てくる路線価がその土地の実勢価格からどれくらい離れているかも、市区ごとの実測で確かめられる。売却ガイド一覧を見る →

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