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東急百貨店本店跡地の現在:2029年竣工予定の再開発全貌

この記事の結論

  • 東急百貨店本店は2023年1月31日に閉店し、跡地は現在「Shibuya Upper West Project」として工事中です。
  • 地上34階・高さ155.7mの複合施設(ホテル・レジデンス・ミュージアム等)が2029年度に竣工予定です。
  • 大規模再開発により渋谷松濤エリアの不動産価値への注目度が高まっています。

渋谷を代表する百貨店だった東急百貨店本店が閉店してから、跡地はどうなっているのか気になっている方は多いのではないでしょうか。「解体は終わったの?」「何ができるの?」という疑問を持つ方に向けて、この記事では閉店の経緯から現在の工事状況、完成後の施設概要、そして周辺の不動産市場への影響まで、2026年9月時点で公表されている情報をもとに詳しく解説します。渋谷エリアへの移住や投資を検討している方にも役立つ内容です。

東急百貨店本店はなぜ閉店したのか

東急百貨店本店はなぜ閉店したのかのイメージ

東急百貨店本店は、渋谷区の土地相場データ道玄坂二丁目に長年にわたって渋谷の顔として親しまれてきた百貨店です。しかし、2023年1月31日をもって正式に閉店しました(東急株式会社公式サイトより)。

閉店の背景には、百貨店業態そのものが抱える構造的な課題があります。ECサイトの普及や消費者の購買行動の変化により、大型百貨店の集客力は全国的に低下傾向にありました。渋谷という立地は依然として高いポテンシャルを持ちながらも、建物の老朽化と時代のニーズとのミスマッチが顕在化していたと考えられます。

また、東急グループは渋谷エリア全体の大規模な再開発を長期的な戦略として推進してきました。渋谷スクランブルスクエアや渋谷ストリームなど、周辺エリアでの開発実績を持つ同グループにとって、本店跡地の再開発は渋谷の「もう一つの顔」を作る重要なプロジェクトと位置づけられています。つまり、閉店は単なる撤退ではなく、より大きな都市再生計画の一環だったといえます。

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跡地の現在:工事が本格始動している

跡地の現在:工事が本格始動しているのイメージ

2026年9月時点で、東急百貨店本店の跡地は「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」として本格的な工事が進んでいます。2025年3月11日に起工式が執り行われ、正式に着工しました(東急株式会社 プレスリリース 2025年3月12日)。

現地を訪れると、建物はすでに解体が進み、大規模な工事現場となっています。2026年7月には工事現場の仮囲いを活用したアートプロジェクト「渋谷松濤ウォールギャラリー」が始動しており、渋谷区・渋谷区立松濤美術館・Bunkamuraと連携した取り組みが展開されています(東急株式会社 プレスリリース 2026年7月)。工事中の殺風景な現場を文化的な空間として活用するこの試みは、地域との共存を意識した姿勢の表れといえるでしょう。

なお、Bunkamuraについては、東急百貨店本店の閉店に伴い、オーチャードホールを除いて2023年4月10日から長期休館に入っています。さらに、オーチャードホールも2027年1月4日より全館休館となる予定です(Bunkamura公式サイトより)。長年にわたって渋谷の文化を支えてきたBunkamuraが一時的に姿を消すことは、多くのファンにとって寂しいことですが、新施設への移転という形で文化の灯は受け継がれます。

2029年竣工予定の新施設:何ができるのか

竣工予定は2029年度で、地上34階・地下4階・高さ155.7mの複合施設が誕生します。敷地面積は約13,675㎡、延床面積は約119,000㎡という大規模な開発です(東急株式会社 プレスリリース 2025年3月12日)。

施設の用途は多岐にわたります。洗練されたライフスタイルを提案するリテール(商業施設)、ワールドクラスのスモールラグジュアリーホテル、ハイクオリティな都市型居住を実現する賃貸レジデンス、そしてミュージアムが計画されています。ホテルブランドには「The House Collective」の日本初進出が決定しており、国際的な注目度も高いプロジェクトです。

特に注目すべきは、Bunkamuraザ・ミュージアムが新施設の7階へ拡大移転することが決定している点です(東急株式会社 プレスリリース 2025年3月12日)。これまでBunkamuraが担ってきた文化・芸術の発信拠点としての役割が、新施設においても継承・発展されることになります。建築デザインにはノルウェーの建築デザイン事務所「Snøhetta(スノヘッタ)」が起用されており、国際的な感性を取り入れた外観が期待されています。

渋谷松濤エリアの不動産相場への影響

渋谷区道玄坂・松濤エリアは、もともと都内でも有数の高級住宅地として知られています。松濤は特に閑静な邸宅街として評価が高く、渋谷駅から徒歩圏内でありながら落ち着いた住環境が保たれてきたエリアです。

今回のShibuya Upper West Projectのような大規模再開発は、一般的に周辺の不動産価値に影響を与えるとされています。高さ155.7mのランドマーク的な複合施設が誕生することで、エリアの知名度と利便性がさらに向上することが期待されます。ラグジュアリーホテルや高品質な賃貸レジデンスが加わることで、エリア全体のブランドイメージが底上げされる可能性もあるでしょう。

一方で、大規模開発による工事期間中の生活環境への影響も考慮が必要です。2029年度の竣工まで数年間にわたって工事が続くため、騒音や交通規制などが周辺住民の生活に影響を与える可能性があります。不動産投資や居住を検討する際は、竣工後の利便性向上と工事期間中の環境変化の両面を踏まえた判断が重要です。なお、具体的な不動産価格の動向については個別の物件や市況によって大きく異なるため、最新情報は不動産会社や各公的機関の公式サイトでご確認ください。

渋谷再開発の全体像とこのプロジェクトの位置づけ

Shibuya Upper West Projectは、渋谷駅周辺の大規模再開発の中でも「もう一つの渋谷」と表現される松濤・道玄坂エリアの核心に位置するプロジェクトです。渋谷スクランブルスクエアや渋谷ヒカリエなど、駅東側の開発が先行してきた渋谷において、西側エリアの再開発が本格化することで、渋谷全体の都市としての魅力がさらに高まると期待されています。

実は、このプロジェクトには東急株式会社とL Catterton Real Estate(ラ・カテルトン・リアルエステート)が共同で取り組んでいます。L Catterton Real Estateはラグジュアリーブランドの投資で知られるグループと関連する不動産部門であり、ワールドクラスのホテルや高品質なレジデンスの開発に豊富な実績を持ちます。こうした国際的なパートナーとの協業は、このプロジェクトが単なる地域再開発にとどまらず、グローバルな視点で設計されていることを示しています。

渋谷という世界的に認知度の高い場所に、国際水準のラグジュアリー施設が誕生することは、インバウンド需要の取り込みという観点でも大きな意味を持ちます。2029年度の竣工に向けて、今後も計画の詳細が順次公表されることが予想されます。最新情報は東急株式会社の公式サイトやBunkamuraの公式サイトで随時確認することをおすすめします。

まとめ

東急百貨店本店は2023年1月31日に閉店し、跡地では現在「Shibuya Upper West Project」として大規模な工事が進んでいます。2025年3月に着工し、2029年度に地上34階・高さ155.7mの複合施設が竣工する予定です。ホテル・レジデンス・リテール・ミュージアムを含む多機能な施設は、渋谷の西側エリアに新たなランドマークをもたらすでしょう。渋谷エリアへの移住や不動産投資を検討している方は、このプロジェクトの進捗を定期的にチェックしておくことをおすすめします。竣工後の渋谷松濤エリアがどのように変貌するか、今から注目しておく価値は十分にあります。

参考文献・出典

  • 東急株式会社 プレスリリース(2021年5月13日)「渋谷の新たなランドマーク”Shibuya Upper West Project”が2027年度竣工に向け始動」 – https://www.tokyu.co.jp/company/news/detail/434.html
  • 東急株式会社 プレスリリース(2025年3月12日)「”もう一つの渋谷”における新ランドマーク「Shibuya Upper West Project」着工」 – https://www.tokyu.co.jp/company/news/detail/55806.html
  • 東急株式会社 プレスリリース(2026年7月3日)「Shibuya Upper West Projectにおける工事仮囲いアートプロジェクト始動」 – https://www.tokyu.co.jp/company/news/detail/61261.html
  • Bunkamura公式サイト「Bunkamuraの長期休館および施設休館中の活動について」 – https://www.bunkamura.co.jp/topics/6988.html
  • Bunkamura公式サイト「オーチャードホールの休館とBunkamuraの活動継続について」 – https://www.bunkamura.co.jp/topics/10505.html
  • Bunkamura公式サイト「Bunkamuraへのアクセス」 – https://www.bunkamura.co.jp/access/bunkamura.html
  • Shibuya Upper West Project概要資料(2025年3月12日付) – https://www.bunkamura.co.jp/company/information/images/img_9553/20250312.pdf
  • 東急100年史 第9章 2015-2022 – https://www.tokyu.co.jp/history/chapter09_4_1/

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