この記事の結論
- イムズ跡地では三菱地所が「天神大樹(TENJIN TAIJU)」を建設中で、竣工予定は2027年5月末です。
- 建物は地上21階・地下4階・高さ約91mのオフィス・ホテル・商業からなる大規模複合施設です。
- 天神ビッグバン構想の中核プロジェクトとして、周辺の不動産相場にも注目が集まっています。
福岡・天神のランドマークとして長年親しまれてきた「イムズ」が閉館してから数年が経ちました。「あの場所は今どうなっているの?」「何ができるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。2026年9月時点の最新情報によると、跡地では三菱地所による大規模複合施設の建設が着々と進んでいます。この記事では、イムズが閉館した経緯から現在の工事状況、そして完成後の施設概要まで、わかりやすく解説します。さらに、この再開発が周辺の不動産市場にどのような影響を与えているかについても触れていきます。
イムズはなぜ閉館したのか

イムズ(IMS)は、福岡市中央区天神に位置した複合商業施設で、1989年の開業以来、天神エリアを代表するカルチャー発信地として多くの市民に愛されてきました。アート・ファッション・飲食が融合したその独自のコンセプトは、当時の福岡の文化シーンを牽引する存在でした。しかし、時代の変化とともに商業環境が大きく変わり、施設の老朽化も重なったことで、建て替えの検討が進むことになります。
三菱地所の公式発表(2020年9月14日付)によると、イムズは2021年8月31日をもって営業を終了することが決定されていました。閉館の背景には、建物の築年数による老朽化への対応と、天神エリア全体の再開発計画「天神ビッグバン」との連動があったとされています。天神ビッグバンとは、福岡市が推進する都市再開発プロジェクトで、天神地区の複数のビルを建て替えることで国際競争力のある都市づくりを目指すものです。イムズの閉館は、こうした大きな都市変革の流れの中に位置づけられていました。
閉館当日には多くのファンが別れを惜しみに訪れ、SNSでも「ありがとうイムズ」の声があふれました。単なる商業施設の閉店ではなく、福岡の一つの時代が幕を閉じた瞬間として、多くの人の記憶に刻まれています。
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イムズ跡地の現在と建設の進捗

2026年9月時点で、イムズ跡地は「天神大樹(TENJIN TAIJU)」の建設現場となっています。三菱地所が2026年8月31日に正式発表した情報によると、計画の正式名称は「(仮称)天神1-7計画」から「天神大樹(TENJIN TAIJU)」へと決定されました。建物の解体工事はすでに完了しており、現在は新しい複合施設の建設が進行中です。
建物の規模は地上21階・地下4階、高さ約91mという大型のものです(三菱地所発表)。竣工予定は2027年5月末とされており、完成まであと1年を切った段階に入っています。ただし、工事の具体的な進捗率や完成済みの工程の詳細については、2026年9月時点で公表されている一次情報が限られているため、最新の状況は三菱地所の公式サイトでご確認ください。
福岡市の公式資料(2022年8月30日付)でも、この計画は「情報受発信基地であったイムズ跡地の複合ビル開発プロジェクト」と明記されています。かつてイムズが担っていた文化発信の役割を引き継ぐ形で、新しい施設が生まれようとしているのです。
天神大樹はどんな施設になるのか
まず押さえておきたいのは、天神大樹がオフィス・ホテル・商業の3つの機能を兼ね備えた複合施設である点です(三菱地所発表)。単なる商業ビルではなく、働く場所・泊まる場所・買い物や食事を楽しむ場所が一体となった、多目的な都市型施設として設計されています。
三菱地所の発表によると、3階には「OPEN LOBBY」と名付けられた、まちに開かれた交流空間が整備される予定です。ここには福岡発のコーヒーブランド「manucoffee」が出店するほか、働く人の日常を支えるワーカー支援サービス「ASSISTand」も展開されます。オフィスワーカーだけでなく、地域の人々も気軽に立ち寄れる開かれた空間づくりが意識されていることがわかります。
施設のコンセプトとして「福岡文化生態系」という言葉が掲げられており、かつてのイムズが持っていた文化発信の精神を受け継ぎながら、新しい時代の天神を形づくるという意志が感じられます。テナントの全一覧については2026年9月時点で公表されていませんが、オフィス・ホテル・商業の各フロア構成の詳細は今後順次発表されると見込まれます。一般公開の予定日や開業日についても、竣工(2027年5月末予定)と同日かどうかを含め、現時点では公式情報が確認できていません。
周辺の不動産相場への影響
天神大樹の建設は、周辺の不動産市場にとっても無視できない動きです。一般的に、大規模な再開発プロジェクトが進む地域では、周辺の地価や賃料水準が上昇傾向を示すことが多いとされています。天神エリアはもともと福岡市内でも有数の商業・ビジネス集積地であり、天神ビッグバン構想による複数の再開発が同時進行していることで、エリア全体の不動産価値が底上げされる可能性があります。
オフィス需要という観点では、地上21階建ての大型オフィスビルが新たに供給されることで、天神エリアへの企業誘致がさらに加速することが期待されます。企業が集まれば働く人も増え、周辺の飲食店や小売店の需要も高まります。こうした経済的な波及効果は、周辺の商業テナント賃料や住宅需要にも影響を与えると考えられます。
一方で、大量のオフィス供給が短期間に集中することで、既存ビルとの競合が生じる可能性もあります。再開発エリア周辺の不動産投資を検討する際は、供給過多によるリスクも含めて慎重に判断することが大切です。天神エリアの不動産相場の動向については、福岡市や国土交通省が公表する地価公示データなど、公的な情報を定期的に確認することをおすすめします。
まとめ
イムズは2021年8月31日に閉館し、その跡地では現在、三菱地所による「天神大樹(TENJIN TAIJU)」の建設が進んでいます。地上21階・地下4階・高さ約91mのオフィス・ホテル・商業からなる複合施設で、竣工予定は2027年5月末です(三菱地所発表)。3階の交流空間「OPEN LOBBY」をはじめ、まちに開かれた施設づくりが目指されており、かつてのイムズが担った文化発信の役割を新しい形で引き継ごうとしています。
天神エリアの再開発は、周辺の不動産市場にも大きな影響を与える可能性があります。最新の工事進捗や開業情報については、三菱地所の公式サイトや福岡市の公式資料を定期的にチェックすることをおすすめします。天神の新しいランドマーク誕生を、ぜひ楽しみに待ちましょう。
参考文献・出典
- 三菱地所「(仮称)天神1-7計画」の建物名称を「天神大樹(TENJIN TAIJU)」に決定 — https://www.mec.co.jp/news/detail/2026/08/31_mec260831_tenjintaiju
- 三菱地所 開発コンセプト「福岡文化生態系」「(仮称)天神1-7計画」新築工事着工 — https://www.mec.co.jp/news/detail/2024/05/15_mec240515_tenjin1-7
- 福岡市住宅都市局「(仮称)天神1-7計画」始動(公式資料) — https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/shisei/documents/20220830_tenjin1-7.pdf
- 三菱地所 イムズ営業終了に関するお知らせ(2020年9月14日) — https://www.mec.co.jp/news/archives/mec200914_ims.pdf
- 国土交通省 地価公示(最新年度版) — https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000043.html