この記事の結論
- 草加市の土地売却相場は近年のデータで平均的な水準が確認されています(中央値単価は20万円台/m²程度)。
- 相場はエリアによって大きく異なり、草加駅の中古マンション相場データ徒歩圏と郊外では単価が1.5倍以上違います。
- 水害リスクと用途地域の確認が、草加市で土地を売る際の必須チェック項目です。
「相続した土地をそろそろ売りたいけれど、いくらで売れるのか見当もつかない」という方は多いと思います。草加市は東京都心から電車で20〜30分という立地にありながら、駅の近さや地域によって土地の値段が大きく変わります。同じ市内でも、草加駅の近くと少し離れたエリアでは、1m²あたりの単価が1.5倍以上違うこともあります。この記事では、2026年の最新データをもとに、エリア別の相場・売り出し価格の目安・草加市特有の注意点を、不動産の知識がなくても分かるように順を追って説明します。
草加市の土地相場、まず全体像を把握する

草加市の土地売却相場を理解するうえで、まず「平均値」と「エリア差」の両方を頭に入れておくことが大切です。
不動産ポータルサイトの集計によると、草加市の土地売却価格相場は市場で一定の水準を示しており、中央値の単価は20万円台/m²程度、中央値の面積は100m²前後となっています。また、市場全体として地価は上昇傾向で推移しています。
一方、埼玉県が公表した令和8年版の地価公示資料集によると、草加市の住宅地の公示地価平均は160,300円/m²(前年比+4.4%)です(埼玉県:https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/8658/r8k_ikkatu_shiryousyu.pdf)。公示地価とは国が毎年調査する「土地の基準価格」のことで、実際の売買価格はこれより高くなることが多いと一般的にいわれています。
ただし、平均値だけを見ていると判断を誤ることがあります。草加市内でも駅の近さや地域によって単価が大きく異なるため、次のセクションでエリア別の具体的な数字を確認していきましょう。
ここまでのまとめ: 草加市の土地相場は市場で一定の水準を示しており、単価は20万円台/m²程度だが、エリアによる差が大きい。
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エリア別の相場|草加駅・谷塚駅・新田駅で何が違うか

草加市内には東武伊勢崎線の草加駅・谷塚駅・新田駅・獨協大学前駅の4駅があります。どの駅の近くかによって、土地の単価は大きく変わります。
まず草加駅周辺は、市内で最も地価が高いエリアです。国土交通省の不動産情報ライブラリに掲載された鑑定評価書によると、草加駅北西方500mの住吉エリア(草加-13)では、標準的な150m²程度の土地で279,000円/m²という水準が確認されています(国土交通省:https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210013.html)。また、草加駅北東方850mの住吉2丁目(草加-23)では199,000円/m²で、100m²程度の土地なら1,900〜2,100万円が相場の中心帯とされています(国土交通省:https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210023.html)。
次に谷塚駅周辺です。谷塚駅南方1.0kmの谷塚2丁目(草加-15)では、165,000円/m²という水準が確認されています(国土交通省:https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210015.html)。100m²程度の更地で1,700万円前後、新築戸建で3,400万円前後が中心価格帯とされており、草加駅圏より一段低い水準です。区画整理が済んだ整然とした住宅地が多く、ファミリー層に人気のエリアです。
新田駅周辺は市の北東部に位置し、駅から距離があるほど単価は下がります。新田駅北東方1.7kmの外縁住宅地では、150m²程度の土地で1,600〜1,900万円程度、新築戸建で3,600〜3,900万円程度が需要の中心とされています(国土交通省:https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210004.html)。駅から離れるほど単価は下がるが、面積が広い分、総額では意外と差が縮まるケースもあります。
ここまでのまとめ: 草加駅徒歩圏は単価が最も高く、谷塚・新田と離れるにつれて単価は下がる傾向がある。
面積と単価の関係|土地が広いと「坪単価」は下がる
土地の売却を考えるとき、「単価が高いほど得」と思いがちですが、面積が大きくなると単価が下がる傾向があります。これは不動産市場の一般的な特性です。
アットホームの直近3ヶ月の掲載データによると、草加市全体の平均単価は24.52万円/m²ですが、面積帯によって大きく異なります(アットホーム:https://www.athome.co.jp/tochi/souba/saitama/soka-city/)。50〜100m²の小さな土地では32.73万円/m²と高単価ですが、100〜150m²では25.01万円/m²、150〜200m²では22.4万円/m²、250m²以上になると16.27万円/m²まで下がります。
これは、小さな土地は需要が多く競争が起きやすい一方、大きな土地は買える人が限られるためです。広い土地を売る場合は、分割して売ることも選択肢のひとつです。ただし、分割には測量費用や手続きが必要になるため、費用対効果を不動産会社に相談してから判断することをおすすめします。
また、SUUMOの直近掲載実績を見ると、同じ草加市内でも新田駅近くの87m²で1,400万円台、谷塚駅近くの95m²で1,600万円台、谷塚駅近くの185m²で3,300万円台など、面積と立地の組み合わせによって価格のばらつきが大きいことが分かります(SUUMO:https://suumo.jp/baikyaku/tochi/soba/saitama/sc_soka/)。
ここまでのまとめ: 土地は面積が大きいほど単価が下がる傾向があり、広い土地は分割売却も検討に値する。
草加市で土地を売るときの2つの必須確認事項
草加市で土地を売る際には、全国共通の手続きに加えて、この地域特有の確認事項があります。特に重要なのが「水害リスク」と「用途地域」の2点です。
まず水害リスクについてです。草加市の公式ハザードマップによると、草加市は水のたまりやすい地形で、利根川や荒川など市外の大きな川があふれた場合でも浸水するおそれがあります。また、浸水してしまうと3日以上水が引かない地域もあるとされています(草加市:https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1004/010/020/010/01.html)。一方で、同じハザードマップでは「建物の2階以上まで浸水する可能性は低い」とも記されており、リスクの「有無」だけでなく「深さ・継続時間・避難のしやすさ」まで買主に説明することが実務上は重要です。不動産売買では、売主はこうした水害リスクを買主に説明する義務があります。
次に用途地域の確認です。用途地域とは、その土地にどんな建物を建てられるかを定めたルールのことです。草加市では公式の都市計画情報提供システムで用途地域を確認できます(草加市:https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1801/020/010/060/PAGE000000000000053804.html)。用途地域によって建てられる建物の種類や高さが変わるため、買主が「何を建てたいか」によって土地の価値が変わることを理解しておきましょう。売却前に確認しておくと、買主への説明がスムーズになります。
ここまでのまとめ: 草加市の土地売却では、水害リスクの説明と用途地域の確認が特に重要な準備事項になる。
売り出し価格をどう決めるか|査定から成約までの流れ

実際に土地を売り出すとき、価格をどう決めればよいか迷う方が多いと思います。基本的な流れを順に説明します。
最初のステップは「査定」です。査定とは、不動産会社があなたの土地の売却予想価格を算出することです。複数の会社に査定を依頼して比較することが一般的です。査定価格はあくまで「売り出し価格の目安」であり、実際の成約価格とは異なる場合があります。
売り出し価格は、査定価格をもとに決めますが、少し高めに設定して交渉の余地を残すことが多いです。ただし、高すぎると買い手がつかず、長期間売れ残るリスクがあります。草加市の場合、LIFULL HOME’Sのデータでは90〜110m²の3,000万円台の在庫が52件、4,000万円台が26件と厚く積み上がっており(LIFULL HOME’S:https://www.homes.co.jp/tochi/saitama/soka-city/price/)、競合物件の価格帯を意識した設定が重要です。
売却にかかる費用としては、一般的に仲介手数料・測量費・登記費用・譲渡所得税などがあります。たとえば仲介手数料は売却価格の3%+6万円(税別)が上限とされており、3,000万円で売れた場合は約96万円(税別)が目安です。また、売却益が出た場合は譲渡所得税がかかりますが、所有期間や利用状況によって税率や控除が異なるため、税理士や税務署への確認をおすすめします。
ここまでのまとめ: 売り出し価格は査定をもとに競合と比較しながら決め、仲介手数料や税金も事前に把握しておくと安心。
まとめ
草加市の土地売却相場は、市場で一定の水準を示しており、単価は20万円台/m²程度ですが、エリアによって大きな差があります。草加駅徒歩圏では単価が高く、谷塚・新田と離れるにつれて下がる傾向があります。また、面積が大きいほど単価が下がるため、広い土地は分割売却も視野に入れると選択肢が広がります。
草加市特有の注意点として、水害リスクの説明と用途地域の確認は必ず行ってください。これらは買主への説明義務にも関わる重要な事項です。売却の流れとしては、複数社への査定依頼→売り出し価格の設定→買主との交渉→契約・引き渡しという順番が基本です。費用や税金も事前に把握しておくと、手元に残る金額を正確に計算できます。
ご自身の土地がいくらになるかは、実際の成約データをもとにした査定で確かめるのが最も確実な方法です。
参考文献・出典
- 埼玉県 地価公示資料集(令和8年版) — https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/8658/r8k_ikkatu_shiryousyu.pdf
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ 公示地価詳細(草加5-1) — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/realEstatePrices/publicNotices/detail?point_id=23001000&target_year=2026
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ 鑑定評価書(草加-13) — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210013.html
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ 鑑定評価書(草加-15) — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210015.html
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ 鑑定評価書(草加-23) — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210023.html
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ 鑑定評価書(草加-4) — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/11/2026112210004.html
- 草加市 都市計画情報提供システム — https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1801/020/010/060/PAGE000000000000053804.html
- 草加市 ハザードマップ(そうか災害地図) — https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1004/010/020/010/01.html
- SUUMO 草加市の土地売却価格相場 — https://suumo.jp/baikyaku/tochi/soba/saitama/sc_soka/
- LIFULL HOME’S 草加市の土地価格相場 — https://www.homes.co.jp/tochi/saitama/soka-city/price/
- アットホーム 草加市の土地価格相場 — https://www.athome.co.jp/tochi/souba/saitama/soka-city/
一橋大学大学院MBA修了。大手デベロッパー法人部門、買取再販会社を経て現職。区分リノベ再販・都心事業用物件の買取再販を手がけ、業界7年の知見で記事を監修。
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