この記事の結論
- 2024年度の青葉区中古マンション成約価格は平均4,500万円前後、㎡単価は63万円台(東日本レインズ)。
- 相場は町名・駅・築年数で大きく異なり、同じ青葉区内でも㎡単価が3倍以上開くエリアがある。
- 売却期間は3〜6ヶ月が最多。複数社に査定を依頼することが適正価格を知る近道。
横浜市青葉区の土地相場データのマンションを売ろうと考えたとき、「いったいいくらで売れるのか」という疑問は誰もが最初に感じることです。相続した物件、住み替え、離婚や転勤など、売却を考える事情はさまざまですが、まず手元に「正確な相場感」がないと、損をしているのか得をしているのかさえ判断できません。この記事では、実際の成約データをもとに青葉区の売却相場を具体的な数字で解説します。町名別・駅別・築年数別の価格差、売却にかかる費用と税金の基本、そして査定を依頼するときの注意点まで、知識ゼロの方でも理解できるよう順を追って説明します。
青葉区マンションの売却相場は今いくらか

まず押さえておきたいのは、「売り出し価格」と「実際に売れた価格(成約価格)」は別物だということです。ポータルサイトに掲載されている価格はあくまで売り手の希望額であり、実際の取引価格とは異なります。SUUMO自身も「相場価格は成約価格を表すものではありません」と明記しています。本当の相場を知るには、実際に売買が成立したデータを見ることが大切です。
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の2024年度データによると、横浜市青葉区の中古マンション成約件数は404件、平均成約価格は4,500万円前後、㎡単価は63万円台でした。平均的な物件像は専有面積70㎡前後・築年数27年前後です。つまり、70㎡前後のファミリータイプが取引の中心であることがわかります。
過去数年のデータと比べると、成約価格は上昇傾向を示しており、㎡単価も同様に上がっています。青葉区の中古マンション市場は価格上昇が続いてきた状況です。さらに直近のデータでも、成約件数は堅調で、足元の市場は依然として活発といえます。
国土交通省のデータを集計したベースでは、2026年3月時点の青葉区中古マンションの取引平均は64.1万円/㎡、前年比+3.1%、平均価格4,468万円とされています(utinokati.com)。平均的な取引像は築年数27.9年・駅距離9.7分・専有面積71.6㎡で、レインズのデータとほぼ一致しています。
ここまでのまとめ: 青葉区の中古マンション成約価格は平均4,500万円前後、㎡単価は63〜64万円台が現在の目安です。
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価格を左右する3つの要因:町名・駅・築年数

青葉区の相場を語るうえで最も重要なのは、「同じ青葉区でも場所と築年数によって価格が大きく変わる」という事実です。区全体の平均だけを見ていると、自分の物件の価値を見誤るおそれがあります。
町名別の価格差は非常に大きく、2023〜2025年の集計(utinokati.com)では、高価格帯の美しが丘が89.3万円/㎡、大場町が87.9万円/㎡、つつじが丘が82.9万円/㎡、あざみ野南が80.7万円/㎡となっています。一方、低価格帯では鴨志田町が22.8万円/㎡、さつきが丘・すすき野が31.2万円/㎡、奈良町が33.0万円/㎡です。同じ青葉区内でも、最高値と最低値では㎡単価に大きな開きがあることになります。
駅別でも差は明確です。同期間の集計では、たまプラーザ駅周辺が83.0万円/㎡でトップ、あざみ野駅と青葉台駅が61.2万円/㎡、田奈駅が59.0万円/㎡、江田駅が58.8万円/㎡となっています。現在の売り出し相場(マンションレビュー、2026年7月時点)でも、たまプラーザ周辺は5,448万円、あざみ野周辺は5,193万円と高水準です。一方、田奈駅周辺は2,377万円と、同じ区内でも倍以上の差があります。
駅からの徒歩距離も価格に直結します。駅に近い物件と駅から遠い物件では、同じ広さでも数百万円単位で価格が変わることを覚えておいてください。駅からの距離は購買意欲に大きく影響するため、売却価格を決める際の重要な要素となります。
築年数の影響も見逃せません。2025年10〜12月の成約データ(mansion-market.com)では、築10年以下が105.3万円/㎡、築11〜20年が85.3万円/㎡、築21〜30年が62.6万円/㎡、築31年以上が32.9万円/㎡となっています。築年数が古くなるほど単価は下がりますが、築31年以上の成約件数が43件と最も多く、古い物件でも取引は活発です。
ここまでのまとめ: 価格は町名・駅・築年数の3つで大きく変わるため、区の平均だけでなく自分の物件に近い条件のデータを確認することが重要です。
売却にかかる費用と税金の基本
物件が売れたとき、手元に残る金額は「成約価格」そのものではありません。仲介手数料・税金・諸費用を差し引いた金額が実際の手取りです。ここを把握しておかないと、売却後の資金計画が狂ってしまいます。
仲介手数料(不動産会社に払う成功報酬)は、法律で上限が定められています。国土交通省の案内によると、売買価格が税別1,000万円の場合、依頼者一方からの上限は39.6万円(税込)です。4,000万円で売れた場合の目安は約138万円(税別)となります。これは上限額であり、事前に不動産会社と合意した金額が適用されます。
税金については、マイホームを売ったときに使える「3,000万円特別控除」という制度があります。国税庁によると、この特例を使うと、売却益(譲渡所得)から最高3,000万円まで控除できます。たとえば2,000万円の売却益が出ても、この特例を使えば課税対象がゼロになる計算です。以前住んでいた物件でも、住まなくなってから3年を経過する日の属する年の12月31日までに売れば対象になり得ます(国税庁 No.3302)。
さらに、所有期間が10年を超える居住用財産には軽減税率の特例もあり、3,000万円特別控除と重ねて使うことができます(国税庁 No.3305)。ただし、これらの特例は要件が細かく、ご自身の状況によって使えるかどうかが変わります。必ず税理士や税務署に確認することをおすすめします。
ここまでのまとめ: 手取り額は成約価格から仲介手数料・税金を引いた金額。3,000万円特別控除など使える特例があるか、事前に確認しておきましょう。
売却期間と査定依頼の進め方
売却を決めてから実際に売れるまで、どのくらいの時間がかかるのかも気になるところです。LIFULL HOME’Sの青葉区利用者データによると、売却期間は3ヶ月から6ヶ月程度が目安となっており、多くの方がこの期間内に売却を完了しています。ただし、価格設定や物件の状態によっては時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
査定を依頼する際は、複数の不動産会社に声をかけることが基本です。複数社の査定を比較することで、適正な価格帯を把握できます。1社だけの査定額を信じて売却を進めると、相場より低い価格で売ってしまうリスクがあります。
査定には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。机上査定とは、物件の情報をもとに書類だけで算出する簡易的な査定です。訪問査定は、担当者が実際に部屋を見て詳しく評価するもので、より精度が高くなります。最終的な売り出し価格を決める前には、訪問査定を受けることをおすすめします。
ここまでのまとめ: 売却期間は3〜6ヶ月を目安に、複数社に査定を依頼して相場感をつかむことが大切です。
隣接エリアとの相場比較
青葉区の相場を正確に理解するために、隣接する区との比較も参考になります。2025年10〜12月の成約データ(mansion-market.com)では、青葉区の㎡単価中央値は61.8万円、緑区は44.3万円、都筑区は61.8万円となっています。青葉区は緑区より約40%高く、都筑区とはほぼ同水準です。
「横浜市西区のマンション売却相場」や「横浜市南区のマンション売却相場」と比べると、青葉区は郊外型の住宅地として独自の価格帯を形成しています。西区や南区は都心へのアクセスが良い分、別の価格帯になりますが、青葉区は田園都市線沿線の住環境の良さが価格を支えている点が特徴です。同じ横浜市内でも区によって相場は大きく異なるため、他区のデータをそのまま参考にすることは避けてください。
なお、「横浜市青葉区の一戸建て売却相場」については、マンションとは異なる市場が形成されています。一戸建ては土地の広さや形状、建物の状態が価格に大きく影響するため、マンションの㎡単価をそのまま当てはめることはできません。一戸建ての売却を検討している方は、一戸建て専門の成約データを確認することをおすすめします。
ここまでのまとめ: 青葉区は緑区より高く都筑区と同水準。他区や一戸建てのデータとは切り分けて考えることが大切です。
まとめ
横浜市青葉区の中古マンション売却相場は、2024年度の成約データで平均4,500万円前後・㎡単価63万円台(東日本レインズ)が目安です。ただし、たまプラーザ周辺の高価格帯から鴨志田町などの低価格帯まで、同じ区内でも価格差は非常に大きくなっています。町名・駅・築年数・駅からの距離という4つの要因が価格を左右するため、区の平均だけで判断するのは危険です。
売却にあたっては、仲介手数料や税金(3,000万円特別控除など)を事前に把握し、手取り額を正確に計算することが重要です。査定は複数社に依頼し、3〜6ヶ月の売却期間を見込んだうえで、余裕を持って進めることをおすすめします。
ご自身の物件がいくらになるかは、実際の成約データをもとにした査定で確かめるのが最も確実な方法です。
参考文献・出典
- 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)2024年度 中古マンション区市町村別成約状況 — https://www.reins.or.jp/pdf/trend/nmw/NMW_2024/NMW_2024_1_24.pdf
- 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)2021年度 中古マンション区市町村別成約状況 — https://www.reins.or.jp/pdf/trend/nmw/NMW_2021/NMW_2021_1_24.pdf
- 横浜市 区別土地取引件数(マンション等区分所有) — https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/sogotyousei/chika/torihiki.files/0041_20241022.pdf
- 国土交通省 不動産取引に関するお知らせ(仲介手数料の上限) — https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bf_000013.html
- 国税庁 No.3302 マイホームを売ったときの特例 — https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3302.htm
- 国税庁 No.3305 マイホームを売ったときの軽減税率の特例 — https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3305.htm
- mansion-market.com 横浜市青葉区の中古マンション売却相場(2026年最新) — https://mansion-market.com/guide/souba-yokohama-aoba/
- LIFULL HOME’S 神奈川県横浜市青葉区のマンション売却価格相場・査定経験者データ — https://www.homes.co.jp/satei/mansion/kanagawa/yokohama_aoba-city/
- SUUMO 神奈川県横浜市青葉区のマンション売却価格相場 — https://suumo.jp/baikyaku/ms/chuko/soba/kanagawa/sc_yokohamashiaoba/
- マンションレビュー 横浜市青葉区のマンションの売却相場 — https://www.mansion-review.jp/baikyaku/city/737/souba.html
- utinokati.com 横浜市青葉区の中古マンション相場・㎡単価と価格推移 — https://utinokati.com/details/mansion/gakku/%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D-%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82-%E9%9D%92%E8%91%89%E5%8C%BA/