「実家を相続したけれど、いくらで売れるのか見当もつかない」「住み替えを考えているが、今が売り時なのかわからない」——そんな悩みを抱えて調べ始めた方は多いはずです。葛飾区の土地相場データの一戸建て売却相場は、同じ区内でも駅や築年数によって大きく変わります。この記事では、公的機関のデータや不動産ポータルの集計をもとに、2026年9月時点の相場感を具体的な数字でお伝えします。「自分の家はどのくらいになるのか」を判断するための材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず確認したい「あなたはどのケースか」

売却を検討する前に、自分がどの状況にあるかを整理しておくことが大切です。状況によって、売却のタイミングや進め方が変わってくるからです。
「住み替えのために売る」場合は、次の住まいの購入時期と売却時期を合わせる必要があります。「相続した実家を売る」場合は、相続登記(名義変更)が完了しているかを先に確認しましょう。「離婚や資金事情で早めに売りたい」場合は、売却期間を短くする方法を優先的に検討することになります。
いずれのケースでも、まず「相場を知ること」が出発点です。相場を知らずに査定を受けると、提示された金額が高いのか低いのかを判断できません。この記事では、葛飾区の相場データを整理したうえで、査定・売却の流れについても説明します。
ここまでのまとめ: 売却の理由によって進め方は変わりますが、どのケースでも「相場を知ること」が最初の一歩です。
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葛飾区の一戸建て売却相場の全体像

葛飾区の一戸建て売却相場は、複数の不動産ポータルのデータを見ると4,000万円台前半が中心です。不動産ポータルの集計では、売却価格の中央値は4,000万円台で、建物面積の中央値は80㎡台、土地面積の中央値は70㎡前後、築年数の中央値は20年前後となっています。
LIFULL HOME’Sの試算では、築10年・延床70㎡の条件で3,000万円台後半という目安が示されています。同じ条件で築5年なら4,000万円台、築15年なら3,000万円台後半、築20年なら3,000万円台、築30年なら3,000万円台と、築年数が10年増えるごとに数百万円単位で価格が下がる傾向があります。
また、延床面積の違いも価格に大きく影響します。LIFULL HOME’Sの築10年の試算では、延床60㎡で3,000万円台、70㎡で3,000万円台後半、100㎡で5,000万円台と、面積が広くなるほど売却目安も上がります。つまり、同じ築年数でも建物の大きさによって1,000万円以上の差が生じることがあるわけです。
価格の動向という点では、複数の不動産ポータルで前年比の上昇が報告されています。東京都の令和7年地価調査(2025年9月公表)でも、葛飾区の住宅地の対前年変動率は+5.0%でした(東京都財務局)。地価・売却相場ともに上昇基調が続いている状況です。
ここまでのまとめ: 葛飾区の一戸建て売却相場は4,000万円台前半が中心で、築年数・面積・地価の上昇傾向も確認されています。
駅・エリアで1,000万円以上変わる理由

葛飾区は東西に広く、使える路線や駅によって生活利便性が大きく異なります。そのため、同じ葛飾区内でも、駅が違うだけで売却価格に1,000万円以上の差が出ることがあります。
不動産ポータルの駅別掲載相場によると、60〜80㎡帯では駅によって3,000万円台から4,000万円台の幅があり、JR常磐線や京成本線の主要駅周辺が高い傾向です。
新小岩エリアについてさらに詳しく知りたい方は、編集部が継続的に集計している新小岩駅の中古マンション相場データもあわせてご参照ください。
80〜100㎡帯になると、主要駅周辺が5,000万円台から6,000万円台の水準になる一方、駅から遠いエリアは4,000万円台にとどまります。同じ面積帯でも、駅の乗り入れ路線数や都心へのアクセスのよさが価格に反映されていることがわかります。
エリア別の坪単価を見ると、主要駅周辺と駅から遠いエリアでは大きな価格差があります。駅から遠い水元・西水元・南水元エリアは、バス便が主な交通手段になることも多く、それが価格に影響していると考えられます。
駅からの距離も重要な要素です。駅徒歩5分以内と徒歩16分以上では、駅徒歩条件だけで大きな価格差が生じています。「駅から少し遠い」というだけで、数百万円単位の差になることを覚えておいてください。
ここまでのまとめ: 駅・エリア・駅からの距離の3つが、葛飾区内の価格差を生む主な要因です。
再開発エリアは相場が変わる可能性がある

葛飾区内では、複数の駅周辺で再開発事業が進んでいます。再開発は周辺の利便性を高め、地価や売却相場に影響を与えることがあるため、自分の物件がどのエリアにあるかを確認しておく価値があります。
京成立石駅周辺では、北口地区・南口東地区・南口西地区の3地区で再開発事業が進められており、連続立体交差事業による高架化も予定されています(葛飾区公式サイト)。踏切の解消や駅前の整備が進むことで、周辺の住環境が改善される見込みです。
新小岩駅南口地区では、約1.5haの区域を対象とした第一種市街地再開発事業が進行中です(葛飾区公式サイト、2025年12月更新)。交通環境と防災性の向上を目的とした駅前複合市街地の形成を目指しており、駅周辺の利便性向上が期待されています。金町駅北口周辺地区でも、交通結節点機能の向上と広域的な複合拠点を目指した街づくりが進んでいます(葛飾区公式サイト)。
ただし、再開発の効果が売却価格に反映されるタイミングは物件によって異なります。「再開発があるから高く売れる」と断定はできませんが、将来の利便性向上が見込まれるエリアは買い手にとっても魅力的に映ることが多いです。自分の物件が再開発エリアの近くにある場合は、査定時に不動産会社に確認してみましょう。
ここまでのまとめ: 立石・新小岩・金町の各駅周辺では再開発が進行中で、エリアの将来性も売却価格に影響する可能性があります。
査定から売却完了までの流れと期間の目安
実際に売却を進める場合、どのくらいの期間がかかるのかを知っておくと計画が立てやすくなります。LIFULL HOME’Sの売却体験データによると、「3ヶ月未満」で売却が完了した人は25.1%、「3〜6ヶ月未満」は21.5%、「6〜9ヶ月未満」は21.7%で、9ヶ月未満までで約7割の人が売却を終えています。ただし、物件の状態や価格設定によって大きく変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
売却の流れは大きく「査定→媒介契約→売り出し→売買契約→引き渡し」の順で進みます。査定とは、不動産会社が「この物件はいくらで売れそうか」を調べて教えてくれることです。査定は無料で受けられるのが一般的で、複数社に依頼することが高値売却につながります。LIFULL HOME’Sの調査では、査定依頼を「5社以上」に行った人が63.2%と最多でした。
費用面では、売却時に仲介手数料がかかります。仲介手数料は一般的に「売却価格×3%+6万円(税別)」が上限とされています。たとえば4,290万円で売れた場合、仲介手数料の上限は約135万円(税別)です。このほか、売却益が出た場合は譲渡所得税がかかることがあります。税金については金額や保有期間によって計算が変わるため、税理士や税務署に個別に確認することをおすすめします。
売り出し価格の設定も重要なポイントです。相場より高すぎると買い手がつかず、売却期間が長引きます。一方、相場より低く設定すると早く売れますが、本来得られたはずの金額を手放すことになります。複数社の査定を比較したうえで、適切な価格帯を見極めることが大切です。
ここまでのまとめ: 売却完了まで3〜9ヶ月が目安で、複数社への査定依頼と適切な価格設定が成功のカギです。
まとめ
葛飾区の一戸建て売却相場は、2026年9月時点で4,000万円台前半を基準に、駅・築年数・面積・駅からの距離によって大きく変わります。同じ区内でも、主要駅周辺とバス便エリアでは坪単価に大きな差があります。また、地価は住宅地で前年比+5.0%(東京都財務局・令和7年地価調査)と上昇が続いており、立石・新小岩・金町では再開発による将来的な価値向上も期待されます。
売却を検討する際は、まず複数の不動産会社に査定を依頼して相場感をつかむことが出発点です。査定は無料で受けられ、5社以上に依頼する人が6割以上を占めています。費用や税金については個別の事情によって異なるため、専門家への相談も組み合わせながら進めることをおすすめします。
ご自身の物件が実際にいくらになるかは、エリアの成約データと照らし合わせて確認するのが最も確かな方法です。
参考文献・出典
- LIFULL HOME’S 葛飾区の一戸建て査定・売却価格相場 — https://www.homes.co.jp/satei/kodate/tokyo/katsushika-city/
- SUUMO 東京都葛飾区の一戸建て売却価格相場 — https://suumo.jp/baikyaku/chukoikkodate/soba/tokyo/sc_katsushika/
- SUUMO 葛飾区の中古一戸建て相場 — https://suumo.jp/chukoikkodate/soba/tokyo/sc_katsushika/
- 不動産情報ライブラリ 鑑定評価書(葛飾-27 青戸1-5-4)国土交通省 — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/13/2026131220027.html
- 不動産情報ライブラリ 鑑定評価書(葛飾-6 小菅4-5-11)国土交通省 — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2025/13/2025131220006.html
- 不動産情報ライブラリ 鑑定評価書(葛飾-23 新小岩3-5-1)国土交通省 — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices_/realEstateAppraisalReport/2026/13/2026131220023.html
- 東京都財務局 令和7年地価調査 基準地価格区市町村別用途別対前年変動率 — https://www.zaimu1.metro.tokyo.lg.jp/kijun/R7nen/04-12_r7kushi_hendouritsu.pdf
- 葛飾区公式サイト 京成立石駅の駅舎デザインについて — https://www.city.katsushika.lg.jp/planning/1030243/1003616/1035810.html
- 葛飾区公式サイト 新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業 — https://www.city.katsushika.lg.jp/planning/1003609/1003628/1026939/1026940.html
- 葛飾区公式サイト 金町駅北口周辺地区の街づくりについて — https://www.city.katsushika.lg.jp/planning/1003609/1003628/1003651.html