土地・戸建て売却

足立区の一戸建て売却相場2026年|4,300万円から始まる査定の読み方

この記事の結論

  • 足立区の土地相場データの一戸建て売却相場は中央値4,300〜4,500万円で、2026年は前年比で上昇傾向にあります。
  • 相場は町名・駅距離・築年数で大きく変わり、同じ足立区でも綾瀬と鹿浜では大きな価格差があります。
  • 売却前に複数の査定を比べ、仲介手数料や税の特例も確認してから動くと損をしにくいです。

「足立区の一戸建てを売りたいけれど、いくらで売れるのか見当もつかない」と感じている方は多いのではないでしょうか。相続した実家を整理したい、住み替えのタイミングを探っている、離婚や転勤で早めに動かなければならない、といった事情はさまざまです。この記事では、2026年9月時点の最新データをもとに、足立区の一戸建て売却相場の実態をわかりやすく解説します。町名ごとの価格差、築年数による変化、売却にかかる費用と税の特例まで、判断に必要な情報をひとつにまとめました。

足立区の一戸建て売却相場は今いくらか

足立区の一戸建て売却相場は今いくらかのイメージ

まず押さえておきたいのは、足立区全体の「おおよその水準」です。複数の不動産情報サービスのデータを見ると、中央値は4,300万円〜4,500万円の範囲に集まっています。

SUUMOの2026年7月時点のデータでは、足立区の中古一戸建て売却価格の相場は4,300万円で、建物面積の中央値は91㎡、土地面積の中央値は79㎡、築年数の中央値は17年となっています(SUUMO)。同時期にCononeが集計した直近2年間・1,986件の取引データでは、中央値は4,500万円、㎡単価は54.7万円となっています(Conone)。また、イクラ不動産が直近36か月の成約実績をもとに集計した数字では、新築・中古を含む戸建ての成約価格中央値は4,400万円です(イクラ不動産、2026年8月時点)。

これらをまとめると、足立区の一戸建て売却相場の目安は4,300万〜4,500万円と考えるのが現実的です。ただし、これはあくまで区全体の中央値であり、あなたの物件がこの通りになるとは限りません。価格を大きく動かす要因は、次のセクションで詳しく説明します。

価格の動きとしては、上昇傾向が続いています。SUUMOによると2026年7月の前年比は110.8%、LIFULL HOME’Sの2026年8月9日更新データでは前年同時期比4.37%の上昇となっています(LIFULL HOME’S)。足立区の土地についても、LIFULL HOME’Sの同データでは前年比6.14%の上昇が確認されており、土地価格の上昇が一戸建て全体の相場を押し上げている面があります。

ここまでのまとめ: 足立区の一戸建て売却相場は中央値4,300〜4,500万円で、2026年は前年比で上昇傾向にあります。

お持ちのマンションは、いま売るといくらか 無料のAI査定で確かめる

町名・駅距離で相場はこれだけ変わる

町名・駅距離で相場はこれだけ変わるのイメージ

実は、「足立区」とひとくくりにしても、町名や最寄り駅によって価格は大きく異なります。同じ区内でも、1,000万円以上の差が生まれることは珍しくありません。

Cononeの町名別データによると、足立区内で最も高い水準にある綾瀬の戸建て相場は中央値5,800万円、㎡単価85.7万円で、足立区内61町中1位です(Conone)。一方、鹿浜の戸建て相場は中央値4,200万円、㎡単価45.7万円で、61町中52位となっています(Conone)。綾瀬と鹿浜では町名による相場に大きな差があり、同じ足立区でも立地によって売却額が大きく変わることがわかります。

駅距離の影響も見逃せません。東京都が公表した令和7年(2025年7月1日時点)の基準地価格では、足立区の住宅地の平均は395,900円/㎡ですが、最高価格は792,000円/㎡、最低価格は239,000円/㎡と3倍以上の開きがあります(東京都財務局)。具体的には、綾瀬駅から420mの綾瀬3丁目が792,000円/㎡であるのに対し、北綾瀬駅から1.6kmの神明南1丁目は239,000円/㎡です(東京都財務局)。駅から近いほど土地の価値が高く、一戸建ての売却価格にも直接影響します。

現在の売り出し事例としては、LIFULL HOME’Sの2026年9月6日更新データに次のような物件が掲載されています。六町駅徒歩20分・築15年・82.8㎡の物件が4,680万円、舎人駅徒歩15分・築9年・88.39㎡の物件が4,080万円、大師前駅徒歩10分・築9年・101.01㎡の物件が5,490万円です(LIFULL HOME’S)。これらはあくまで「売り出し価格」であり、実際の成約価格とは異なる場合があります。参考として見ておく程度にとどめてください。

ここまでのまとめ: 足立区内でも町名・駅距離で相場は大きく異なり、綾瀬と鹿浜では相場に大きな差があります。

築年数で売却価格はどう変わるか

築年数は、一戸建ての売却価格を左右する大きな要因のひとつです。一般的に、建物は年数が経つほど価値が下がりますが、土地の価値は残るため、マンションほど急激には下がらないとされています。

LIFULL HOME’Sの試算では、延床70㎡の一戸建てを基準にした場合、築10年で3,380万円、築20年で3,123万円、築30年で2,866万円が目安とされています(LIFULL HOME’S、2026年8月9日更新)。築10年から築30年にかけて約500万円の差があり、10年ごとにおよそ250万円ずつ下がる計算です。ただし、これはあくまで試算であり、リフォームの有無や管理状態、土地の広さによって実際の価格は変わります。

また、旧耐震基準(一般的に1981年以前に建てられた建物が対象とされています)の物件は、買い手が住宅ローンを組みにくい場合があり、売却価格や売却期間に影響することがあります。ご自身の物件がいつ建てられたかは、登記簿謄本や建築確認済証で確認できます。

さらに、再建築不可(敷地が建築基準法上の道路に接していないなど、建て替えができない物件)や境界が未確定の物件は、一般的に売却価格が下がりやすいとされています。こうした個別の事情がある場合は、早めに不動産会社に相談して状況を整理することをおすすめします。

ここまでのまとめ: 築年数が上がるほど建物価値は下がりますが、土地価値が残るため、立地次第で十分な売却額が期待できます。

売却にかかる費用と税の特例を知っておく

売却価格がわかっても、手元に残るお金は「売却価格から費用を引いた金額」です。費用と税の仕組みを事前に把握しておくと、計画が立てやすくなります。

まず、仲介手数料(不動産会社に払う成功報酬)は上限が法律で決まっています。国土交通省の案内によると、物件価格1,000万円の場合に売主または買主の一方から受け取れる上限は39.6万円(税込)です(国土交通省)。LIFULL HOME’Sの試算では、売却価格3,380万円の場合の仲介手数料(税込)の上限は1,181,400円、印紙代は10,000円とされています(LIFULL HOME’S)。4,000万円台の物件であれば、仲介手数料だけで130万円前後になることを念頭に置いておきましょう。

次に税金です。自宅として使っていた家を売る場合、譲渡所得(売却益)から最高3,000万円を控除できる特例があります(国税庁)。所有期間の長短に関係なく使えるため、多くの方が対象になります。また、相続した空き家を売る場合も、相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに一定の要件を満たして売却すると、譲渡所得から3,000万円を特別控除できる制度があります(国土交通省)。いずれも要件があるため、詳細は国税庁や国土交通省の公式サイト、または税理士にご確認ください。

売買契約書に貼る印紙税については、10万円を超える不動産譲渡契約書を対象に、2027年3月31日まで軽減措置が適用されています(国税庁)。この期間中に契約すれば、通常より低い税額で済みます。

ここまでのまとめ: 仲介手数料・印紙税・譲渡所得税を合わせると費用は大きくなりますが、自宅売却の3,000万円控除など使える特例もあります。

査定を受ける前に知っておきたい媒介契約の基本

売却を進めるには、不動産会社と「媒介契約(仲介の依頼契約)」を結びます。契約の種類によって、会社の動き方が変わります。

媒介契約には主に3種類あります。「専属専任媒介」は1社だけに依頼し、自分で買い手を見つけることもできない契約です。「専任媒介」は1社だけに依頼しますが、自分で買い手を見つけることはできます。「一般媒介」は複数の会社に同時に依頼できます。どれが良いかは物件の状況や売り急ぎの度合いによって異なるため、一概には言えません。

重要なのは、レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録期限です。レインズとは、不動産会社が物件情報を共有するためのネットワークのことです。東日本レインズによると、専属専任媒介の場合は契約締結日の翌日から5日以内、専任媒介の場合は翌日から7日以内に登録するルールになっています(東日本レインズ)。登録されると、全国の不動産会社が物件情報を見られるようになり、買い手が見つかりやすくなります。

査定を受ける際は、1社だけでなく複数の会社に依頼して比較することをおすすめします。査定価格は会社によって異なることがあり、高い査定額を提示されても、実際の成約価格とは異なる場合があります。査定価格の根拠(近隣の成約事例など)を丁寧に説明してくれる会社を選ぶことが、納得のいく売却につながります。

ここまでのまとめ: 媒介契約の種類とレインズ登録のルールを理解してから、複数社に査定を依頼するのが基本的な進め方です。

まとめ

足立区の一戸建て売却相場は、2026年9月時点で中央値4,300〜4,500万円の水準にあり、前年比で上昇傾向が続いています。ただし、綾瀬と鹿浜のように町名・駅距離によって大きな価格差が生まれることもあり、区全体の平均だけで判断するのは危険です。築年数や建物の状態、再建築不可などの個別条件も価格に大きく影響します。

売却を検討する際は、仲介手数料や印紙税といった費用を差し引いた手取り額を試算し、自宅売却の3,000万円控除や相続空き家の特例など、使える税の制度も事前に確認しておきましょう。焦って1社だけの査定で決めるのではなく、複数の会社から根拠のある査定を取り寄せることが、後悔しない売却への近道です。

ご自身の物件がいくらになるかは、実際の成約データで見るのが早道です。

参考文献・出典

  • 国土交通省 不動産情報ライブラリ(取引価格情報について)— https://www.reinfolib.mlit.go.jp/realEstatePrices/about/
  • SUUMO 東京都足立区の一戸建て売却価格相場 — https://suumo.jp/baikyaku/chukoikkodate/soba/tokyo/sc_adachi/
  • Conone 足立区の戸建て売却相場 — https://conone.jp/market/tokyo/adachi-ku/house
  • Conone 足立区綾瀬の戸建て相場 — https://conone.jp/market/tokyo/adachi-ku/house/ayase
  • Conone 足立区鹿浜の戸建て相場 — https://conone.jp/market/tokyo/adachi-ku/house/shikahama
  • イクラ不動産 東京都足立区の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向 — https://iqrafudosan.com/landhouses/cities/13121
  • LIFULL HOME’S 東京都足立区の一戸建て査定・売却価格相場情報 — https://www.homes.co.jp/satei/kodate/tokyo/adachi-city/
  • 東京都財務局 令和7年地価調査 住宅地・商業地別平均価格等(資料2 内訳表)— https://www.zaimu1.metro.tokyo.lg.jp/kijun/R7nen/04-02_r7jutakushogyo_heikin.pdf
  • 東京都財務局 令和7年東京都基準地価格 住宅地(区部)— https://www.zaimu1.metro.tokyo.lg.jp/kijun/R7nen/03-01_r7kakaku_kubu.pdf
  • 国土交通省 不動産取引に関するお知らせ(仲介手数料)— https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bf_000013.html
  • 東日本レインズ よくあるご質問 — https://www.reins.or.jp/qa/
  • 国税庁 No.3302 マイホームを売ったときの特例 — https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3302.htm
  • 国土交通省 空き家の発生を抑制するための特例措置(空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除)— https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000030.html
  • 国税庁 不動産売買契約書の印紙税の軽減措置 — https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/inshi/08/10.htm

関連記事

TOP
不動産売買なら青山地所