この記事の結論
- としまえん跡地は「練馬城址公園」として2023年5月1日に一部開園し、約3.2万㎡が先行利用できる。
- 跡地の一部にはワーナー ブラザース スタジオツアー東京が2023年6月16日に開業している。
- 公園の整備方針は「緑と水」「広域防災拠点」「にぎわい」の3つで、草地広場・水遊び場・池などが計画されている。
「としまえんはどうなったの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。2020年に閉園した人気遊園地の跡地が、今どのような姿に変わりつつあるのか、そして今後どんな施設や公園が整備されるのか、気になるところです。この記事では、練馬城址公園の開園状況からスタジオツアー東京の開業、さらに今後の整備計画まで、公式情報をもとにわかりやすく解説します。不動産投資や周辺エリアへの関心がある方にとっても、大規模な都市開発の動向を把握する上で参考になる内容です。ぜひ最後までお読みください。
としまえん跡地はもともと都市計画公園だった

実は、としまえんの土地はずっと以前から公園として位置づけられていました。練馬区の公式ホームページによると、としまえんを含む一帯(約26.7ha)は昭和32年に都市計画公園「練馬城址公園」として指定されていたのです(練馬区公式ホームページ)。つまり、遊園地として長年親しまれてきた土地は、もともと公園として整備される予定の土地でもありました。
この背景を知ると、閉園後の開発計画が「突然決まったもの」ではなく、長年の都市計画の延長線上にあることがわかります。東京都は閉園を機に、ようやく本来の計画を実現する段階に入ったといえます。昭和32年から数えると、実に60年以上の時を経て、公園整備が本格的に動き出したことになります。
このような経緯があるため、開発計画の内容も「単なる公園づくり」にとどまらず、地域の歴史や記憶を大切にしながら進められています。としまえんで遊んだ思い出を持つ世代にとっても、新しい公園への期待が高まる理由のひとつといえるでしょう。
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東京都が掲げる3つの整備目標

東京都は、練馬城址公園の整備にあたって明確な方針を打ち出しています。東京都の発表資料によると、「緑と水」「広域防災拠点」「にぎわい」という3つの基本目標を掲げ、それぞれの機能を持つ公園として設計が進められています(東京都 https://www.spt.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/10/29/11_10.html)。
「緑と水」という目標は、都市の中に豊かな自然環境をつくることを意味します。整備計画には草地広場、水遊び場、池、湿地、花畑、噴水、崖線緑地といった具体的な施設案が盛り込まれており(練馬区整備計画PDF)、訪れる人が自然を身近に感じられる空間づくりが目指されています。
「広域防災拠点」という目標は、大規模災害時に周辺住民の避難場所や支援活動の拠点となることを想定したものです。広大な敷地を持つ公園は、都市部における防災機能の観点からも重要な役割を担います。そして「にぎわい」という目標は、地域の人々が集い、交流できる場所をつくることを意味しており、民間施設との連携もその一環として位置づけられています。
令和3年4月には審議会の答申を受けて整備計画が策定され、その後は計画に基づいた設計が着実に進められてきました(東京都 https://www.spt.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/11/16/documents/01_01.pdf)。
2023年5月に一部開園、現在の公園の姿
練馬城址公園は2023年5月1日に一部エリアが先行開園し、多くの来園者を迎えています。公園の公式ページによると、開園面積は32,218.15㎡(令和6年4月1日現在)で、エントランス交流ゾーン、川辺の散策ゾーン、花のふれあいゾーンの3つのエリアが利用できるようになっています(東京都公園協会 https://www.tokyo-park.or.jp/park/nerimajoshi/)。
エントランス交流ゾーンは、公園の入口として来園者を迎える広場的な空間です。川辺の散策ゾーンでは、水辺の自然を感じながらゆったりと歩くことができます。花のふれあいゾーンは、季節の花々を楽しめるエリアとして整備されており、家族連れや散歩を楽しむ方々に好評です。
また、整備計画ではとしまえんの記憶を伝える遊具広場も設ける方針が示されています(練馬区整備計画PDF)。かつて多くの人に愛された遊園地の思い出を、新しい形で次世代に引き継ごうという姿勢が感じられます。現時点では未開園のエリアも残っており、今後の整備の進捗が引き続き注目されています。
スタジオツアー東京の開業と民間活用の意義

としまえん跡地の開発で大きな話題となったのが、民間施設の誘致です。跡地の一部敷地では、ワーナー ブラザース スタジオツアー東京の開発契約が締結され、2023年6月16日に正式開業しました。ハリー・ポッターの世界観を体験できるこの施設は、国内外から多くの来場者を集める人気スポットとなっています。
公園整備と民間施設の共存という形は、都市開発における「公民連携」の好例として注目されています。公的な公園として整備しながら、民間の集客力を活かして「にぎわい」を生み出すという発想は、限られた財源の中で都市の魅力を高める現代的な手法といえます。
この民間施設の存在は、周辺エリアの不動産市場にも影響を与える可能性があります。大型集客施設の開業は、周辺の商業需要や居住需要を高める要因になり得るからです。ただし、周辺不動産価格への定量的な影響については現時点で公式なデータが確認できていないため、具体的な数値については各不動産専門家や公的機関の最新情報をご確認ください。
不動産投資の視点から見た跡地開発の注目ポイント

大規模な公園整備と人気施設の開業が重なるとしまえん跡地周辺は、不動産投資の観点からも関心を集めるエリアです。一般的に、大型公園や集客施設の整備は周辺の住環境の向上につながり、居住需要を高める傾向があるとされています。
まず注目したいのは、練馬区という立地です。東京23区内でありながら緑が多く、比較的落ち着いた住宅地として知られる練馬区に、新たな大型公園と国際的な観光施設が加わることで、エリアの魅力がさらに高まることが期待されます。ファミリー層や自然を好む居住者にとって、公園の充実は住まい選びの重要な要素になります。
一方で、投資判断においては冷静な視点も必要です。開発計画の全体像はまだ完成しておらず、未開園エリアの最終完成時期や事業費の総額なども現時点では公式に確認できていません。開発途上のエリアへの投資は、計画の進捗を継続的に確認しながら判断することが重要です。東京都や練馬区の公式情報を定期的にチェックし、最新の整備状況を把握した上で検討することをおすすめします。
まとめ
としまえん跡地は、昭和32年から都市計画公園として位置づけられていた土地が、ようやく本来の姿に生まれ変わりつつある場所です。「緑と水」「広域防災拠点」「にぎわい」の3つの目標のもと、2023年5月に練馬城址公園として一部開園し、同年6月にはスタジオツアー東京も開業しました。草地広場や水遊び場、池、湿地など多彩な施設が計画されており、今後の整備完了に向けて引き続き注目が集まります。
不動産投資の観点からも、大規模開発が進むエリアの動向は重要な情報です。最新の整備状況や周辺市場の動きについては、東京都・練馬区の公式サイトや専門家への相談を通じて、正確な情報を収集するようにしましょう。
参考文献・出典
- 練馬区公式ホームページ「都市計画練馬城址公園の整備」 — https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/sougoukeikaku/kikakukakentoucyu/jyoushi/nerimajoshi.html
- 東京都報道発表資料(2020年10月29日)「公園・墓地・河川」 — https://www.spt.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/10/29/11_10.html
- 東京都答弁資料PDF(2021年11月16日) — https://www.spt.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/11/16/documents/01_01.pdf
- 東京都公園協会「練馬城址公園|公園へ行こう!」 — https://www.tokyo-park.or.jp/park/nerimajoshi/
- 練馬区「都市計画練馬城址公園の整備計画(PDF)」 — https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/sougoukeikaku/kikakukakentoucyu/jyoushi/nerimajoshi.files/seibikeikaku.pdf
- 練馬城址公園マネジメントプラン(東京都建設局) — https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kensetsu/080326kbetsumpnerima
- ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 公式サイト — https://www.wbstudiotour.jp/plan-your-visit/opening-times/